忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「ワイルドバンチ」観ました

ワイルドバンチ
製作:アメリカ’69
原題:THE WILD BUNCH
監督:サム・ペキンパー
原作:ウォロン・グリーン/ロイ・N・シックナー
ジャンル:★西部劇/アクション

【あらすじ】1913年テキサス。パイク率いる強盗団ワイルドバンチは、銀貨強奪に失敗。賞金稼ぎとなった旧友ソーントンらに追われメキシコに逃れた彼らは、政府軍マパッチ将軍と出会う。そして、米軍軍用列車の武器強奪を依頼され…。

冒頭から良かったです。子供たちが蟻の群れにサソリを放り込み、しばらくサソリが襲われるのを眺めたあと火をつけてしまうんですよね。何かあるんだろうなぁと観ていたら、やっぱりラストに壮絶な銃撃戦があって…。
あと、この無邪気に遊んでいる子供たちと、重機関銃を手に入れてはしゃぎながら試し撃ちさせるマパッチ将軍は、からだがでかい(”でかい”って何語かと思って調べたら、ギリシャ語の十をあらわす接頭語デカからきてるんだね…関係ないけど)だけで大差ないといっているようにも思えます。
相変わらず顔を覚えるのが苦手で、誰が主役かしばらくわからなかったり、サイクス老人の背後に立っていたのが何者かわからなかったり、最後の銃撃戦はもう誰が誰だか…という感じでしたが、始終必死になって観てました。(でも珍しく「マーティ」のひとはわかったよ!)

悪党同士の駆け引きのすえ、一度は引き渡した仲間を死を覚悟して助けに行くシーンはしびれます。悲壮な覚悟とかではなく、淡々と行くべきところに行くという雰囲気が良い。よくわからないけど。
最後に笑うのが、あのサイクスというのもなかなか。

<再見:2017/04/19>
ほとんど初見時と同じ感想ですね~。デジタルリマスターで映像が奇麗だったし、OPがカッコいい!
ボーグナインさんは名前と顔が一致している数少ない俳優さんの一人で、しかも顔が濃いから、再見なのにますます他の登場人物を見分けるのが困難になってました(汗)
かつての仲間、しかも自分のミスで捕まってひどい目に遭っていた仲間ソーントンに追われることになったパイクさんの気持ちについては、初見時より考えられたかな。あと、なんとなく生き残ってしまったソーントンが茫然と去っていく人々を見送るシーンもよかった。あの後、サイクスと組んだんだろうか?

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■ Comment

いいですね~、ワイルドバンチ。

普通は「スローモーションの美学」とか語りたがる物ですが、
「もう誰が誰だか」という感想に共感しました。
ボクもアクション映画で人が沢山出てくると、
誰がどこにいるのか混乱します。
実際にそこにいたら、簡単に撃ち殺されると思います。

>悲壮な覚悟とかではなく、淡々と行くべきところに行くという雰囲気が良い。

"Let's go." "Why not ?"の部分ですね。
オッサンたちが最高にカッコイイです。

あと細かいですけど、タイトルは「パンチ」じゃなくて「バンチ」です。
2010/02/03 01:36  ケン編集

>ケンさん

いらっしゃいませ~。
最後の銃撃戦は人多すぎでしたよね。軍服のおかげで敵味方の区別はついたんですが、その他はもうさっぱり。

> 実際にそこにいたら、簡単に撃ち殺されると思います。

わたしも即やられます。というか、銃撃戦に入る前になんとなくやられちゃうタイプ(笑)

> オッサンたちが最高にカッコイイです。

四人並んで歩いていくところとかたまらない!

> あと細かいですけど、タイトルは「パンチ」じゃなくて「バンチ」です。

アハハハハ~、やっちまいました! 原題がbunchだから変だなぁとは思ってたんですよ(馬鹿だ)教えてくれてありがとうございます!!
2010/02/03 07:36  宵乃

ワイルドバンチ!!いいですね。

冒頭のシーンも本当に印象的ですよね。

ジリジリとした、焦燥感というのか。
主人公たちの行き場のなさも暗示している気がします。

ラストの銃撃戦もやっぱり圧倒されます。

やっぱり、その場にいたらすぐに
やられそうですが(笑)
2010/02/04 06:35  きみやす

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2010/02/04 07:37  

>きみやすさん

> ジリジリとした、焦燥感というのか。
> 主人公たちの行き場のなさも暗示している気がします。

焦燥感、ぴったりの言葉ですね。
やっぱり、男性の方がこの作品のことを理解できるんだろうなと思います。私は”なんかよくわからんけど凄い!”という感じで、アハハ。

> ラストの銃撃戦もやっぱり圧倒されます。

銃撃戦はそんなに好きではないんですが、これはもう画面の前で動けなくなってしまいました。その緊張感のあとのサイクス登場ですからね。
・・・真っ先にやられそうだと思ってしまう私たちは、彼を見習うべきかもしれません(笑)
2010/02/04 10:18  宵乃

>最後に笑うのが、あのサイクスというのもなかなか

所詮は、そういうもんですよ。
当初は彼が一番最初に殺されるかも知れない感じがするんですが・・・・・。ペキンパー監督お見事です!最後に笑う者が勝ちです。
サイクスは右の太ももを撃たれる。重傷!最後に登場する時は左の太ももに包帯。あれっ?まあ、いいか・・・・(^^;
子供の頃、馬に引きずられる男の場面をテレビで見て「何て、残酷な映画だ。」と思いました。トラウマになってました。題名も知らないまま頭に残ってました。最後に登場人物達が笑う場面も。
先日、BSでこの映画を見て「そうか。これが有名な『ワイルドバンチ』かあ!当時は知らなかった!」と感慨深いものがありましたよ。
これはすごい映画です。面白かった!ペキンパー監督の作品「わらの犬」「ゲッタウェイ」「砂漠の流れ者/ケーブル・ボガードのバラード」いずれも好きです。
2010/03/28 14:22  間諜39〔編集

>間諜39さん

いらっしゃいませ~。
この作品は男性に人気ありますね。有名な作品だと知らずに観て感想を書いてました。

> サイクスは右の太ももを撃たれる。重傷!最後に登場する時は左の太ももに包帯。あれっ?まあ、いいか・・・・(^^;

あはは、よくご覧になってらっしゃる。わたしはそういうのに気付いたためしがないですが、みつけてクスリと笑うというのになんとなく憧れてます。映画への愛を感じるんですよ。

> 題名も知らないまま頭に残ってました。最後に登場人物達が笑う場面も。

ああいう私刑で怖いのは、周りで見ている連中の顔ですね。どうして楽しめるんでしょう。
そして、死闘を前に笑うシーンもほんとうに印象的でした。
忘れられなかった場面が何の映画のものだったのか分かった瞬間ってのはいいものですよね。
「ゲッタウェイ」もなかなか忘れがたい作品だと思います。他の作品も機会があったら見てみますね~。
2010/03/28 19:06  宵乃

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2012/07/11 15:49  

かっこいい

最後、一列になって向かって行くところや、銃撃の派手さが印象的ですし、オープニングもかっこいいですね!
当時は、たぶん、いろいろと新鮮だったと思います。
2017/04/28 07:21  ボー

>ボーさん

こちらもコメントありがとうございます。
ホント、この作品は始まりから終わりまでカッコいいですよね。まさに男の映画って感じです。
当時の男の子たちは熱中しただろうなぁ。
2017/04/29 09:29  宵乃〔編集
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■ Trackback

「ワイルドバンチ」
かっこいい。 テレビでは何回か見ていたが、やはり映画館のスクリーンだと、いいなあ。
或る日の出来事|2017-04-28 07:16
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