映画「マイ・フェア・レディ」観ました

製作:アメリカ’64
原題:MY FAIR LADY
監督:ジョージ・キューカー
原作:ジョージ・バーナード・ショウ
ジャンル:★ミュージカル
【あらすじ】ロンドンの下町。言語学教授ヒギンズに訛りを指摘された花売り娘イライザ。自分なら彼女を貴婦人にもできるという彼の言葉に、彼女は将来のため教授の指導を受けることに。半年後の舞踏会を目標に、彼女は厳しい特訓に耐えるが…。
ミュージカルは好きなので、楽しめました。
やっぱりオードリーが綺麗です。花売りをしていた彼女をヒギンズはドブネズミ(だったっけ?)と貶していたけど、ぜんぜんそんなことはなく美しかったです。確かに下品な言葉遣いだったけれども、人間的にも彼よりよっぽど魅力的でしたし。
まあ、彼は母親に”社交の場に出てくるな”と言われているような人物なので、こういう性格で合ってるんでしょうね。彼と同じ身分?の友人も、彼の優秀さは認めているみたいだったけど、彼女の扱いについては何か言いたげにしてました。というか何か言ってほしかったです。穏やかで知的で善い人でしたが、押しが足りません。
一番好きなのは、イライザが綺麗な発音で話せるようになって「踊り明かそう」を歌っているシーン。曲もいいけど、彼女が夢心地で歌う姿が印象に残ります。実際は彼女の歌のほとんどが吹き替えなんですね。「Wouldn't It Be Loverly」のオードリー・バージョンっぽいのを見つけたのでどうぞ(youtubeへ)。
終盤、イライザが出て行ってやっと寂しさを自覚したヒギンズが『MOTHER~~!』と呼ぶのが面白い。帰ってきた彼女に「わたしのスリッパはどこだ?」と精一杯の強がりを見せるのも、ちょっと呆れるような可愛いような感じでした。イライザと彼の母親は、これからも結託していくんでしょうね(笑)
ちなみに、原題 MY FAIR LADYは、MAYFAIR LADYをコックニー訛りにしてもじったもの。FAIRは”美しい、金髪で色白の”または”口先だけの、うわべだけの”という意味で、MAYFAIRはロンドンの閑静な住宅地の名前だそうです。
あと、なんとフレディ役の方は「シャーロック・ホームズの冒険」のシャーロックを演じるジェレミー・ブレットさん。後から知って驚きました。
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■ Comment
先日は心優しいコメントをありがとう~!
「ファンファン」というのは、多分リアル世代の愛称で、miriはその呼び方は出来ないんですよ~!
高3の頃に知った俳優で、とにかく美男子だなぁ・・・と、でも後年、演技も良いと思うようになったのです☆
ところで、この映画も高2の秋に見ています☆ 16歳、一番こういう映画を好きな頃ですよね~!先日のオンエアを録画したので、またいつか見られたら、コメント書かせてもらいますネ♪
>今年の目標は『すべての感想にイラストを!』です。・・・できるかな?
これはスゴイ!!!宵乃さんとユウ太さんには頭が下がります・・・miriは特になし、宝くじを当ててみたいけど、まず買わないと話になりませんよね~!
高い目標で、ご自身を引っ張って、本当に素晴らしいですね!でも体調の悪い時だけは、ムリしちゃだめですよ~!miriはいつも楽しみにして待っていま~す☆
2010/01/11 11:00 miri〔
編集〕
miriさん、いつもコメントありがとうございます!
> 「ファンファン」というのは、多分リアル世代の愛称で、miriはその呼び方は出来ないんですよ~!
ちょっと呼ぶには恥ずかしいですもんね(笑)
高3というと、やっぱり美男子に目が行ってしまう年頃かな。わたしはどちらかというと年上好みで、ユニークなひとが好みでした。ジャン・レノとか。
> ところで、この映画も高2の秋に見ています☆
う~ん、miriさんは思春期に良い映画をみてらっしゃる。羨ましいなぁ。
> 高い目標で、ご自身を引っ張って、本当に素晴らしいですね!でも体調の悪い時だけは、ムリしちゃだめですよ~!miriはいつも楽しみにして待っていま~す☆
あはは、ユウ太さんに張り合ってみました。でも、自信はありません(きっぱり)
でも、心配をかけないよう体調管理はしっかり頑張りますね。
わたしもmiriさんの記事&コメント、いつも楽しみにしてま~す!
2010/01/11 15:04 宵乃
お花のアップの導入部から、舞踏会までは、ホトンド全部覚えていました!!!
>一番好きなのは、イライザが綺麗な発音で話せるようになって「踊り明かそう」を歌っているシーン。
♪踊り明かそう♪を歌うのが、あの場面だからこそ、感激するのよね~。
不思議な事にその後はすっからかんで、ラストも、見て納得したけど、人間の記憶の対象ってやっぱ美しく素晴らしいモノに向けられるんでしょうね~!!!
レックス・ハリソンというのがまた良かったと思います。オードリーは細いし、上品だし、演技もまぁうまいけど、オスカーは仕方なかったですね、歌えないし。
星のようなミュージカル・・・の部分ももちろんあるけど、今の私から見ると、まぁありがちな話で、成功して、誰のおかげか、お互いに忘れるところなんかは、いかにも、で、ジョージ・キューカーは他は良い作品もないし、この作品で評価されて良かったと思います☆
☆再見して本当に良かったです☆
マルタ、良かったです。虹の方を見てね♪
2010/10/27 21:28 miri〔
編集〕
いらっしゃいませ!
「踊り明かそう」は、ほんと心がウキウキするシーンでした。彼女の歓喜の気持ちが伝わってくるんですよね~。
> 不思議な事にその後はすっからかんで、ラストも、見て納得したけど、人間の記憶の対象ってやっぱ美しく素晴らしいモノに向けられるんでしょうね~!!!
一度しかないその時の感動がともなうと、人間の記憶って強く深く刻まれますよね。そんな素敵な記憶をもっと増やしていきたい♪
> レックス・ハリソンというのがまた良かったと思います。
変わり者をみごとに演じてました。どうして彼女が惚れたのか微妙な気もしましたが。
ジョージ・キューカーは「ガス燈」がわりとお気に入りです。
> マルタ、良かったです。虹の方を見てね♪
読みましたよ~、気に入ってもらえてよかったです!
マルタは最初の暗い表情と、夢を思い出してからの表情のギャップが凄かったですよね。人間ってほんとに内面でこんなにも変わるんだとびっくりしました。
マルタと友人たちの生き生きした笑顔をみているだけで、元気や勇気を分けてもらえます。
悪役連中もしっかりと”嫌~な感じ”をだしていて、マルタたちを引き立てていました。
>レースで作った旗を揚げてくれて、本当に良かった☆
あのシーンも感動的でしたね。マルタが変わったことで、町の人々のこころも変わっていく。よどんでいたものがキレイに流されていくようでした。
あんな素敵な笑顔のおばあちゃんになりたいです♪
2010/10/28 11:44 宵乃
ちなみにバーナード・ショーの原作戯曲「ピグマリオン」の結末では、イライザは戻ってこないそうな。ショー先生は興業主たちによる結末の改変をつねに苦々しく思っており、最後にはイライザがフレディと結婚するというもともとの構想で続編の戯曲まで書いてしまったそうな。
わたしは断固として主張する。
ショー先生、あなたは間違っている(^_^;)
2015/05/26 11:33 ポール・ブリッツ〔
編集〕
> ショー先生は興業主たちによる結末の改変をつねに苦々しく思っており、最後にはイライザがフレディと結婚するというもともとの構想で続編の戯曲まで書いてしまったそうな。
あはは、そんなことがあったんですか。
たぶん当時は女性が自立する画期的な物語だったと思うので、ショー先生的にはそこが一番言いたかったことなんでしょうね。
今ハリウッドリメイクしたら、戯曲に忠実なものができるかも(笑)
この映画の結末も好きだけど、ショー先生の描いた作品も観てみたい気がします。案外、今の女性にはウケるかも!