映画「ボルベール<帰郷>」を半分観ました…
製作:スペイン’06
原題:VOLVER
監督:ペドロ・アルモドバル
ジャンル:★ドラマ
【あらすじ】遅くまで働いていたライムンダは、帰宅して父親を刺し殺してししまった娘パウラを見つける。彼女が死体処理に奔走していると、今度は伯母が急死したとの報せが入った。姉ソーレが葬儀へ出席するが、そこで死んだ母イレネと出会い…。
半分だけ観ました。というか、録画失敗しました。なんとなくCMが印象に残っていて楽しみにしていたのに残念…。
とりあえず前半は面白かったです。ごちゃごちゃと色々な出来事が起こるのに”ちぐはぐ”な印象はなく、母娘(×2)がこれからどうなるか気になり一気に観れました、前半を(泣)
内容的には、冒頭から墓掃除だし、生きているうちに自分でお墓を買って掃除するとか、叔母が痴呆症、親が焼け死んだ、母親が行方不明の友人が癌で入院などなど…大半が重いです。しまいには、襲われそうになった娘が父親を刺し殺し、ライムンダが事件隠蔽に奔走することになるんですね。
でも、ライムンダの溢れんばかりの”活力”や、鮮やかな色彩、妙にコメディタッチな雰囲気によって、不思議と暗い気分にはなりません。それどころか、不謹慎にも次は何が起こるかとワクワクしてしまいました。
そして、現れたのは死んだはずの母親。殺人に幽霊というとサスペンス・ホラーになりそうですが、この母親は怨念とは無縁で可愛かったです。おならでライムンダに気づかれそうになっていたのには思わず噴出しそうになりました。
ライムンダとは昔何かあったようで、陰から見つめるだけで彼女の前になかなか姿を現すことができません。この後、仲直りできたんでしょうか? …先が気になります。
それにしても、彼女が太った娼婦に金を払い、夫の入った冷蔵庫を林(?)に捨てに行くシーンでは、桐生夏生著「OUT」のようなグロい展開になるのではとハラハラしてしまいました。実際は埋めるだけでしたが、あの冷蔵庫が発見されたら、すぐ足がつきますよね。そして、冷蔵庫の持ち主に迷惑が…信頼されていたのに、ちょっと酷いなぁ。
★は前半だけの評価なので、後半を観たら変わる可能性もあります。あと、ネタバレが嫌で細部を確認しなかったので、間違った事を書いているかもしれません。そこら辺はどうぞ悪しからず。