映画「革命児サパタ(かくめいじさばた)」観た
原題:VIVA ZAPATA!
製作:アメリカ’52
監督:エリア・カザン
ジャンル:★ドラマ/歴史劇
【あらすじ】1909年メキシコシティ。畑を奪われたメキシコの農民たちが、サパタを中心にディアス大統領に陳情にやってきた。だが、大統領は友好的な態度をとるものの具体的には何もしてくれない。やがて、サパタは革命家マデロに呼応して武装蜂起し、大統領追放に成功するが…。
革命のために闘うサパタや農民たちが、力強く描かれていました。
とくに、サパタが連行されようという時、周りの人々が静かに石を鳴らし始め、それに答えるかのように民衆が警察を取り囲みサパタを救出するシーン。
どこからともなく無言で集まってくる民衆は怖い!
いつの時代にも搾取される人々がいるけれど、集まって結束すればそれだけで”ちから”になるということがよく分かりました。
また、サパタの恋人ホセファもなかなかたくましくて、父親に結婚を反対されて嘆いたり逃げたりせずに、”父を納得させられる男になりなさいよ”という態度をとるところが素敵です。「私の愛した男なら、それくらい出来るわ!」という自信にあふれてる感じなんですよね。
念願の結婚式当日に、彼女の母親が銃弾ベルトを着けたサパタ(正装!?)と言葉遊びをするシーンも面白かったです。あれはメキシコの伝統とかなんでしょうか?
ラストは”メキシコ革命の成就”…とはいかないんですが、サパタの精神は農民たちに受け継がれていくのだなと思わせる力強いものでした。
イラストに描いた傍観者たちの姿が印象に残ります。