忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「雲の中で散歩」感想

 | ロマンス  com(4) 

雲の中で散歩
製作:アメリカ’95
原題:A WALK IN THE CLOUDS
監督:アルフォンソ・アラウ
ジャンル:ロマンス/ドラマ/文芸

第二次世界大戦が終結し、結婚後すぐ出征したポールは再会した妻との間に溝を感じた。そんなある日、出張の途中で悩める女性ビクトリアと出会う。彼女は葡萄の収穫で実家に帰る途中だったが、別れた男の子どもを身ごもっていたのだ。

「父親のいない子供を産むなんて知れたら、厳格な父に殺される。」と嘆く彼女に同情し、一日だけ夫役になると約束したけれど…というラブストーリー。
冒頭で”出迎えもせず、毎日書いた手紙も読んでおらず、話も聞かない”妻と再会し、その後に主人公が旅行してるふうだったので、てっきり妻と別れて新しい人生を探しに出かけたのかと思っていたんですが…。実際は、妻の言うままに好きでもないチョコレート・セールスの仕事をしていただけだと分かってがっくり
出鼻を挫かれた気分でしたが、ビクトリアの家族の可愛げのあるキャラクターと、葡萄園での様子は見ていて楽しかったです。
とくに、とぼけた感じのおじいちゃんと不器用な父親との対比が面白いんですよね。父親がポールを追い出したがれば、おじいちゃんはチョコレート食べたさに歓迎するし、父親が葡萄収穫の速さを競い合っていれば、おじいちゃんは代々伝わる葡萄の木を見せてあげるし。実は、事情どころか二人の想いにまで気付いてる(と思われる)おじいちゃんの行動がナイスです。
また、霜から葡萄を守るために、火を焚いて両腕につけたウチワの様なもので暖かい風を送る作業は幻想的でロマンチック。娘たちによるナマ足さらしての葡萄踏みも楽しげでしたが、潔癖症ぎみのわたしには靴脱いでそのまま樽に入るというのがちょっと…。
途中、ポールが孤児だった事がわかり、それじゃあ妻と別れられないかと思い直したりもしたんですが、結局ポールは最後まで自分から行動しようとせず周りに流されていただけで、ハッピーエンドの感動も薄まってしまった気がします。離婚は自分で決断して欲しかった…。

■ Comment

う~ん…キアヌ・リーブス…

 こんにちわ~だんだん暖かくなってきたなぁ~なんて感じてたら、今日はエライ寒いですなぁ~。o((>д<))o

 さて『雲の中で散歩』う~ん…何か作風が古めかしいなぁ…なんて思って調べてみたら、やはり、1942年のイタリア映画『雲の中の散歩』のリメイクだそうですね。
 バスから降りたビクトリアが道のど真ん中でシクシク泣いていたり、とってつけたように(失礼…)、妻が元同僚とねんごろになっていて、ポールが農園に戻ってみたりというように、いたるところに昔のストーリー展開にありがちなカンジがしていました。物書きは、その時代のニュアンスを反映してしまうもの。昨今の原作ならば、こうはならなかったでしょうね。
 それにしても、ハリウッドはどん詰まりなんでしょうかね。去年ぐらいの新聞で、昨今のハリウッドは古い作品のリメイクや漫画でしのいでいるっていう記事がありました。ちょうど『スラムドッグ・ミリオネア』がアメリカで大ヒットしたときで、映画大国アメリカの神話が崩れかけているとかなんとか。。。私は70年代~90年くらいのハリウッド映画が大好きなので、またそのころのように面白い作品が多く作られることを願っておりやす。

 それにしても、キアヌ・リーブスですよね~。。。キアヌファンには怒られてしまうかもしれませんが、私あの声がどうも嘘臭く感じてしまうんですよね…(再び失礼)。「ビクトリア~」って…声お腹から出てる?って聞いてみたいですね。映画自体も、95年の作品ですから、15年前の映画ですね?どうも、キアヌを持ち上げて作ったという感がしてるんですが、違うんでしょうか。何か裸のシーンが多かったような…それに加えてストーリー展開が昔臭い…(三度失礼)。。。どうも馴染めない作品でしたね。

 それと、タイトルなんですが、原題が『A Walk in the clouds』なので『雲の中で散歩』となっているんでしょうが、どうもリメイク前の方がしっくり来るような気がするんですね。どうも『雲の中で散歩』っていうと、文章を途中で切ったみたいな印象です。例えば「…散歩する」とか、「…散歩です」とか…。接続詞の問題なんでしょうか。。。現に作中の会話であるわけなんですが、その中から取ったとすると、『雲の中で散歩してるみたい』にした方がいいような気がするし、やっぱり原題の通り『雲の中の散歩』で行くと、しっくりくる気がします。
 原題の通りに行くと、感じ方が違ってくる場合がありますよね?例えば、シガニー・ウィーバー主演の『愛は霧のかなたに』って映画がありますが、これは原題では『Gorillas in the Mist』。これでは「霧の中のゴリラ」になっちゃう。原題だと、ミスティックなカンジが出てるんだけど、直訳すると「霧の中にゴリラが居たって、別にいいじゃねぇか」という気もするし…。そういう意味ではタイトルがしっくりきていた作品でした。
 …って、なんだろね…このコメントは…(笑)。
 
2010/03/01 (Mon) 17:59  期待マン  

>期待マンさん

いらっしゃいませ。ほんとうに、急に寒くなってきましたね~。
お風邪を召されないよう、期待マンさんもお気をつけください。

>  さて『雲の中で散歩』う~ん…何か作風が古めかしいなぁ…なんて思って調べてみたら、やはり、1942年のイタリア映画『雲の中の散歩』のリメイクだそうですね。
>  昨今の原作ならば、こうはならなかったでしょうね。

おぉ、作風からリメイクと見破ってしまうとは、流石です。
『スラムドッグ・ミリオネア』は観ていませんが、確かに最近のハリウッド映画は”またこのタイプか・・・”というような印象を受けることが多いと思います。
わたしもパワフルな頃のハリウッド映画は大好きなので、もっと頑張ってほしいですね。とりあえず、まだまだ未見の作品はたくさんあるので、今はそれを観て楽しんでます。

>  どうも、キアヌを持ち上げて作ったという感がしてるんですが、違うんでしょうか。
どうも馴染めない作品でしたね。

そうそう、まさしくキアヌが売りの作品でしたよね。わたしもキアヌはそんなに好きではないので、内容が文芸的雰囲気のメロドラマで拍子抜けでした。
タイトルのことは気にしてなかったんですが、期待マンさんの詳しい解説(ありがとうございます・・・笑)を読んだら「確かに」と頷いてしまいました。あえて邦題を変えたのだとしたら、配給会社はどういうつもりだったんでしょうね。オリジナルを観たくなってきました。

>  原題の通りに行くと、感じ方が違ってくる場合がありますよね?例えば~

「霧の中のゴリラ」!!?
その直訳は・・・ちょっと、笑いが止まらないんですけど・・・!!
・・・タイトルって大事だなぁと痛感しました(笑)
いつも楽しいコメントありがとうございます。
2010/03/02 (Tue) 07:48  宵乃  

こちらもお邪魔します☆

ムービープラスでオンエアしたので、見ました。
なんというかご都合の良い映画でしたね~!誰も損しない、三方両得って、このことですね!
バカらしくもなるけど、最後の丸焼けの山肌が、緑に復活した絵のような1シーンで止めて、まぁ許してやろうか、という気持ちになりました。

>実は、事情どころか二人の想いにまで気付いてる(と思われる)おじいちゃんの行動がナイスです。

事情は深くは分からずとも、絶対に気付いていて、自分が引きとめる役を買って出た感じですネ!

>また、霜から葡萄を守るために、火を焚いて両腕につけたウチワの様なもので暖かい風を送る作業は幻想的でロマンチック。

「北の国から」のニンジンは可哀そうだったなあ・・・。

>娘たちによるナマ足さらしての葡萄踏みも楽しげでしたが、潔癖症ぎみのわたしには靴脱いでそのまま樽に入るというのがちょっと・・・。

これはハッキリ言って、汚い!ダメ!
現在はこんな方法はとっていないと信じないと、カリフォルニア・ワインは一生飲めなくなります。

私の失われた90年代のヒーローが彼ですネ!これからもこの人の映画は見たいと思います☆
イラストは、場面も含めて、グー!!!
(何を偉そうに言ってるんじゃ~!お時間かかるのにね~!!!)
2010/12/17 (Fri) 16:24  miri〔編集〕  

>miriさん

> バカらしくもなるけど、最後の丸焼けの山肌が、緑に復活した絵のような1シーンで止めて、まぁ許してやろうか、という気持ちになりました。

かなり大味というか、ほんとにキアヌファン向けに作られた作品という感じでしたが、舞台がぶどう園というのはよかったと思います。主人公をもう少ししっかりした男にして、ぶどう園の描写をもっと盛り込めばもっと楽しめたかな。

> 事情は深くは分からずとも、絶対に気付いていて、自分が引きとめる役を買って出た感じですネ!

こういうキャラは大事ですよね。この作品の癒しでした。

> これはハッキリ言って、汚い!ダメ!
> 現在はこんな方法はとっていないと信じないと、カリフォルニア・ワインは一生飲めなくなります。

ですよね!こういうのを見ると、タイムスリップとか絶対むりだなぁと思います。
どこかの民族で、芋を一回噛み砕いてから口内細菌によって発酵させてお酒をつくると聞いたけど、まさか足のばい菌で・・・なんてことはないですよね(笑)←笑えない?

> 私の失われた90年代のヒーローが彼ですネ!これからもこの人の映画は見たいと思います☆

彼の作品はあんまり思いつかないんですが、「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」(実話をもとにしたとんでもないコメディ)でぶっとんだ役をやってたのが印象に残ってます。こんな役もできるのかと驚かされました。

> イラストは、場面も含めて、グー!!!
> (何を偉そうに言ってるんじゃ~!お時間かかるのにね~!!!)

いえいえ、褒められて伸びるタイプなので素直に嬉しいです。
いつもありがと~!
2010/12/18 (Sat) 12:00  宵乃  
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