忘却エンドロール

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映画「渚にて(なぎさにて)」観た

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Tag:スタンリー・クレイマー 

渚にて
原題:ON THE BEACH
製作:アメリカ’59
監督:スタンリー・クレイマー
原作:ネヴィル・シュート
ジャンル:★SF/戦争/ドラマ

【あらすじ】第三次世界大戦が勃発し、核攻撃で北半球が全滅した。南半球にも放射能汚染が迫るなか、本国に帰れなくなった米国の原潜がメルボルンに入港する。そして、艦長タワーズは学者たちと共に北極圏に汚染調査に出掛るのだった。

タイトルから青春ものやロマンスものを想像していたため、最初から漂う重々しい雰囲気に驚いてしまったんですが、人々の言葉の端々から状況が分かるにつれ、じわじわと心を蝕む絶望感や、それでも人として日々を生きていく強さが伝わってきました。
家で静かに終えようと考える者、最後まで楽しむ事を忘れず人生に悔いが無いよう”生きる”者、せめて故郷でと無人の街へ帰っていく者。死に向かう人々の様子が、静かに淡々と描かれています。
なかでも、いずれやってくる放射能による苦しみから妻や赤ん坊を守るため、安楽死の薬をどう手に入れようか思案する男のエピソードは切ない…。
破壊シーンもグロテスクな描写もないのですが、核戦争の恐怖と愚かさを静かに訴えかける作品でした。

ちなみに、原題は船乗りのスラングで、”船上にいない、岸にいて仕事がない”という意味だそうです。

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■ Comment

こんばんは☆

今日見ました☆

>破壊シーンもグロテスクな描写もないのですが、核戦争の恐怖と愚かさを静かに訴えかける作品でした。

非常に見るのが辛く、最後まで苦しい気持ちのままの作品でした。
ペレストロイカ以降を知っているので、
この作品の公開当時に見るのと同じ気持ちにはなれなかったと思います。。。

>ちなみに、原題は船乗りのスラングで、”船上にいない、岸にいて仕事がない”という意味だそうです。

勉強になります、いつも有難うございます☆

「ニュールンベルグ裁判」も録画したのですが、長いのでいつになるやら?(笑)

「ゼロ・グラビティ」ですが、BS3で大喜びで録画したのに
さっきちょっと見たら、吹替えではありませんか~!!!
びっくり仰天、でも、カットやCMはないからなあ・・・
多分、見ると思います☆

新しい検索は使いやすいですね、見やすくて良いです♪
「渚にて」もしかしたら、と思ったので・・・

イラスト私の瞼の裏のあのシーンのまんまです。
色合いも素晴らしい、彼女の後ろ姿が多くを物語っていましたね~!


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2018/03/25 20:00  miri〔編集

>miriさん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます。
内容はあまり覚えてませんが、かなり重かった印象です。
ペレストロイカはぜんぜん知らなくて…、映画と状況が似ているんでしょうか?

> 「ニュールンベルグ裁判」も録画したのですが、長いのでいつになるやら?(笑)

お、いいですね。私もそろそろ再見したいけどオンエアに当たらなくて。
オンエアがあっても見る気になるまで時間がかかりそうですが(笑)

> 「ゼロ・グラビティ」ですが、BS3で大喜びで録画したのに吹替えではありませんか~!!!

そうなんですよ、吹替だったので今回は見送りました。
miriさんは再見でしたよね?
字幕版との感想の違いなど楽しみにしてます。

> 新しい検索は使いやすいですね、見やすくて良いです♪

検索エンジンだとインデックスされた内容から検索するので、この前のポワロさんやホームズの一言感想を大移動したのが反映されないと思いfc2のデフォルト検索に戻しました。
完全一致でしか検索できないけど、ブログ内に表示されると安心感ありますよね~。

> イラスト私の瞼の裏のあのシーンのまんまです。
> 色合いも素晴らしい、彼女の後ろ姿が多くを物語っていましたね~!

ありがとうございます。今見返すと結構頑張って描いてるなぁと自分でも思ったり。
良いシーンでした。
2018/03/26 07:43  宵乃〔編集

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2018/03/26 10:07  

No title

 宵乃さん、こんばんは

グロテスクな描写もない
〉死体一人写さない終末映画、それでも充分、悲しみと絶望が感じられます。
立場はどうあれ、あくまで置かれた人間の目の高さで静かに描いてるのが良いし、それ故、自然と伝わってくるものが有りました。
2020/08/31 23:24  鉦鼓亭〔編集

>鉦鼓亭さん

> あくまで置かれた人間の目の高さで静かに描いてる

ホント、静かにひしひしと伝わってくる作品でした。
詳細はぼんやりしてますが”終わり”を意識せずにはいられなかった覚えがあります。
ここら辺が上手かったですよね。
2020/09/01 08:39  宵乃〔編集
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