映画「攻撃(こうげき)」観ました
原題:ATTACK!
製作:アメリカ’56
監督:ロバート・アルドリッチ
原作:ノーマン・ブルックス
ジャンル:★戦争ドラマ
【あらすじ】1944年ベルギー戦線。中隊長クーニー大尉が臆病風に吹かれ、小隊を見殺しにした。上官バートレットに訴えても、彼はクーニーの父親のコネ目当てに責任を追及しない。怒ったコスタは、今度同じことをしたら殺すと彼を脅すが…。
コスタの憎悪と執念のこもった表情が印象に残りました。
作戦とも言えないような作戦を立て、いざとなると「小隊一つのために中隊を危険に晒せるか」と見殺しにしてしまう上官。そんな上官に従わなければならない不条理。そんな無能な人間を指揮官に据えてしまう”家柄”重視の軍組織。
こういう”組織の腐敗”は戦争に限らず、あらゆるところで蔓延しているものなので、ただの戦争映画では終わらず、広く訴える作品だと思います。
クーニーやバートレットの憎たらしさ、コスタの迫力、彼らの板ばさみになっていたウッドラフの最後の決断…。
なんとも力強い作品でした。