忘却エンドロール

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映画「プライドと偏見」観ました

 | ロマンス  com(6) 
Tag:イギリス 

プライドと偏見
読み:ぷらいどとへんけん
原題:PRIDE & PREJUDICE
製作:イギリス’05
監督:ジョー・ライト
原作:ジェーン・オースティン
ジャンル:★ロマンス/文芸

【あらすじ】18世紀末のイギリス、女性に相続権がない時代。五人姉妹のいるベネット家の近所に、独身の大地主ピングリーが越してきた。舞踏会の夜、長女がピングリーと惹かれあう一方で、次女エリザベスは彼の親友ダーシーに強い反感を抱き…。

最近、寝不足で何を観ても頭に入ってこなかったんですが、これを観て久々に心が潤ったというか…恋愛映画を観たなぁという満足感を得られました。

まず、勝気で聡明なエリザベスが非常に魅力的で、気に入らない求婚をぴしゃりと断る時などの強気な態度や、嫌いだと思っていた相手にしだいに惹かれていく時の繊細な表情がよかったです。今までキーラ・ナイトレイには興味がなく、「パイレーツ・オブ・カリビアン」といわれても思い出せないくらいだったけど、このエリザベスははまり役でした。
また、姉妹たちもそれぞれ個性的で、よくここまでタイプの違うのが揃ったなぁと言う感じ。冒頭ではしゃいでいる様子はまるで女学生です。娘たちを嫁にやるのに必死な母親の姿も、滑稽ながら女性が低くみられていた時代を強く感じさせます。
そして、忘れてはいけないのがエリザベスを優しく見守る父親の存在。出番が少ないのにも係わらず、彼の娘への愛情がひしひしと伝わってきます。
ラストの安堵と幸福に満ちた表情が印象的でした。

ドラマ版も良くできているそうなので、機会があったら観てみたいです。

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■ Comment

私はこの映画を見て、あまり良い印象を持てなかったので、今まで書かなかったのですが、今回キーナさんの話があったから、書かせてもらいますね☆

見ているときは、迫力のある良い作品だと思ったのですが・・・でも、見終わってからは、私にはそれほど感銘を残さなかったのです。

特に終わり方が「ヘン!」と思ったのです。たいてい映画は「ココで終わる」というところで終わるんだけど、この映画は「えー!?ココで終わるの?」って感じで!

後日、インターネットで調べたら「日本版ではラストシーンがカットされているが、「アメリカ版 エンディング」としてDVDに特典として収録」と書いてありまして、やっぱりラストシーンは違うんだ!と思いました。

心の機微のいろいろ、それがプライドと偏見なんだろうけど、現在から見ると滑稽な風習の数々・・・中途半端な調度品や装飾品や・・・彼と彼女がひとめで好きになったのは、最初から分かっていた事だけど・・・回り道したね?
ラブストーリーなんだろうか?
貴族を描くなら、上には上があるから・・・この後もいろいろと大変だと思うわ、この話・・・そんな風に思いました。

宵乃さんとは正反対の感想ですが、まぁ人それぞれという事で、お許しくださいね☆ またよろしくお願いします。
2009/10/14 14:42  サイ編集

Re: タイトルなし

コメントありがと~。
サイさんはこの作品ダメでしたか、やっぱり人それぞれですからね。

> 特に終わり方が「ヘン!」と思ったのです。たいてい映画は「ココで終わる」というところで終わるんだけど、この映画は「えー!?ココで終わるの?」って感じで!
> 後日、インターネットで調べたら「日本版ではラストシーンがカットされているが、「アメリカ版 エンディング」としてDVDに特典として収録」と書いてありまして、やっぱりラストシーンは違うんだ!と思いました。

おぉ~、そうだったんですか。
わたし的にはお父さん大好きだったので、娘の恋の行方を見届けて終わるというのは全然OKでした。

> 貴族を描くなら、上には上があるから・・・この後もいろいろと大変だと思うわ、この話・・・そんな風に思いました。

そうですね、彼のおば様?より更に上がいたり。
それに立ち向かっていく二人も見てみたい気がします。
本当に正反対ですね(笑)・・・でも、こういうのも映画の醍醐味ですから、これからもじゃんじゃん話しましょう♪
あと、影武者、ラブ・アクチュアリーのTBの件ですが、もちろんOKです!さっそく送っておきますね。
2009/10/15 07:03  宵乃

毎日、枯葉掃除で30分(笑)

 宵乃さん、こんばんは

8年前の記事だったので、ちょっと躊躇してしまいました。(汗)
勝気で聡明なエリザベスが非常に魅力的で
>本当にK・ナイトレイの演技、魅力的でした。
この作品、彼女の演技が支えてたとさえ思います、でも、どうしても近世の娘に見えないんですよ・・・。(涙)

お父さん
>D・サザーランドですからねぇ。(僕は一応、名優認定してます)
彼の初見は多分「真夜中のパーティ」(本格的ホモ映画第1号?)、次が「M★A★S★H」なもんで、当初、苦手な人だったけど、「コールガール」、「SF/ボディ・スナッチャー」等で漸く個性に慣れました。(笑)

ジュディ・ディンチ→湯婆(爆)
※湯婆というか、宮崎さんのアノ手のお婆さんの顔のモデルは、多分、「誓いの休暇」(ソ連)でトラックを運転してたオバサンで(チョイ役)、湯婆は、そのバリエーションのバリエーションだと思ってます。
僕も大好きだけど、宮崎さんも大好きなんですよね、あの映画。
宮崎作品の男女のロマンチズムと「誓いの休暇」(アリョーシャとシューラ)は、ほぼ一緒と言っていいくらい。
僕は宮崎さんのマニアじゃないから詳しくはないけど、結構、深い部分で影響受けてるのは感じます。
(殆ど観る機会が無い作品ですけど、もしかしたら公立図書館でDVDを取り寄せ出来るかもしれません)

※不安定な画像だけど「誓いの休暇」のシーンを貼っておきます。
最後までご覧頂ければ、宮崎駿さんのロマンティズムとの共通点を感じる事が出来るかも?
https://www.youtube.com/watch?v=ne9xmNzs_VE
物語>最前線で軍功を挙げた少年兵が6日間の特別休暇を貰い、故郷の母に会いに行くロード・ムーヴィー風物語。
その途中、彼は許嫁に会いに行くという少女に出逢う・・・。
(山田洋次監督「幸せの黄色いハンカチ」のヒントとも言われてます~少女に出逢う前の話)
2017/11/11 23:41  鉦鼓亭〔編集

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2017/11/12 00:20  

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2017/11/12 00:26  

>鉦鼓亭さん

コメントありがとうございます!
古い記事だと確かに忘れてて話にならないことも多いですが(汗)、話しているうちに記憶がよみがえってくることもあるのでコメント嬉しいです。

> この作品、彼女の演技が支えてたとさえ思います、でも、どうしても近世の娘に見えないんですよ・・・。(涙)

ですね~。ヨーロッパの方の古風な家柄なら、現代でも同じようなことをしてそうだから、いっそのこと時代を変えても良かったかもしれません。まあ大体失敗しますけど。

> D・サザーランドですからねぇ。(僕は一応、名優認定してます)
> 漸く個性に慣れました。(笑)

D・サザーランドさんは顔が判別しやすいので結構好きです(笑)
そういえばこれにも出演していたんでしたっけ。脇でしっかり支えてくれる役柄が多い気がします。

> 顔のモデルは、多分、「誓いの休暇」(ソ連)でトラックを運転してたオバサン
> 僕も大好きだけど、宮崎さんも大好きなんですよね、あの映画。

「誓いの休暇」は見たいと思ってすっかり忘れていた作品です。宮崎さんが描くオバサンのモデル的登場人物ですか~。ますます見てみたいです。とりあえずBSプレミアムにリクエストしておきました!

> 最後までご覧頂ければ、宮崎駿さんのロマンティズムとの共通点を感じる事が出来るかも?

ありがとうございます。ヒロインが1人で駅を歩く姿とか良いですね~。二人のピュアさや強い絆で結ばれてそうな感じが伝わってきます。ラピュタの細かい描写は忘れましたが、荷物をぱぱっとまとめて町へ飛び出すところなんて懐かしい感じがします。

> 軍服をシューラに着せて偽装する。(滅茶苦茶カワイイんですけど(汗))
> これって、宮崎さん、何処かで使ってなかったかなァ。

めっちゃ嬉しそうなところがまた可愛いです。ヒロインに上着を着せてあげるシーンなら、何かの作品で描かれていたかもしれませんね~。
2017/11/12 13:04  宵乃〔編集
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