映画「フィラデルフィア物語」感想
読み:ふぃらでるふぃあものがたり
原題:THE PHILADELPHIA STORY
製作:アメリカ’40
監督:ジョージ・キューカー
原作:フィリップ・バリー
ジャンル:コメディ/ドラマ
【あらすじ】結婚を控えたフィラデルフィアの名門家令嬢トレイシー。2年前に彼女と喧嘩別れしたデクスターは、友人と偽った雑誌記者コナーらと屋敷に乗り込む。トレイシーはすぐさまそれを見破るが、彼女に未練があるデクスターは簡単には引き下がらず…。
上流階級の恋愛コメディで、冒頭の無声の喧嘩シーンはインパクトがありました。なんせ令嬢であるはずのトレイシーが、憎々しげにデクスターのゴルフクラブをへし折ってしまうんですから(笑)
これは期待出来るかなと思い、トレイシーがデクスターたちの思惑を見破ったり、”不倫で父が不在”なのを誤魔化そうと家族で大仰な芝居をしたりするのを楽しんで観ていたんですが、だんだん何がしたいのか分からなくなりついていけなくなってしまいました。ちょっと、私の好みとは違ったようです。
↓以下ネタバレ
この後、デクスターに”君は女神の様だけど寛容さに欠ける”と言われ、父親には”娘が優しければ男は浮気なんてしない”などと言われ(なんじゃそりゃ!?)、トレイシーは凹んで酒を煽ります。そして、泥酔してコナーといちゃいちゃしていたところを目撃され、結婚はご破算。コナーに(彼の恋人の前で)プロポーズされるもきっぱり断り、結婚式に来てくれたひとに悪いからと以前出来なかったデクスターとの結婚式を挙げるのでした…。
最後の怒涛の展開にはついていけないというか、本当にそれでいいの?と首を傾げてしまいました。デクスターとトレイシーは仲良くやっていけるかもしれないけど、振られたコナーが戻って嬉しそうにしていた恋人さんが理解不能です。トレイシーの父親に、コナーの浮気癖がどこからくるものなのかぜひ説明していただきたい。