映画「失われたものゝ伝説」観ました
読み:うしなわれたもののでんせつ
原題:LEGEND OF THE LOST
製作:アメリカ/イタリア’57
監督:ヘンリー・ハサウェイ
ジャンル:★アドベンチャー/ロマンス
【あらすじ】仏領スーダンの町。裕福な旅行者ポールが、喧嘩で留置場に入れられていたジョーを案内人に砂漠へ出る。後から追って来た娼婦ディタを加え、彼らは10年前にポールの父親が見つけたという”消えた都”を目指す。
襲ってくる悪の組織がいるわけでもなく、匠の技が光るトラップが待ち構えているわけでもなく、砂漠の渇きや人間の弱い心とたたかう地味~なロマンティック・アドベンチャーでした。
登場人物も少なく、消息不明になった父親の志を継ぎ、消えた都の宝を見つけて世の中のために使おうと張り切る、紳士的な青年ポール。彼の財布をすり捕まりそうになるが、彼に助けられ生き方を変えようとする町の娼婦ディタ。案内人として雇われ、顔なじみのディタがポールに好意的な事に焼きもちを焼くジョーの三人くらいしかいません。
広大で美しい砂漠を彼らは突き進み、毒虫や砂嵐からディタを守るうちにポールは彼女に惹かれ始め、それが気に入らないジョーは何かと宝探しを諦めさせようとします。衝突を繰り返しながらついに遺跡に辿り着き、3人の心も一度はひとつに纏まるものの、あるものを見つけた事でポールは打ちひしがれてしまうのでした。
はっきり言って、ここまで観れば誰でも先が読めるような分かりやすい展開ですが、それでも彼らの変わりようは楽しめます。
派手さが全くなくてもアドベンチャーとして成り立つものなんだと妙に感心してしまいました。