映画「フォーリング・ダウン」観た
読み:ふぉーりんぐだうん
原題:FALLING DOWN
製作:アメリカ’93
監督:ジョエル・シューマッカー
ジャンル:★サスペンス/スリラー
【あらすじ】娘の誕生日を祝うため家路を急ぐ男がいた。渋滞のなか車を乗り捨て、電話をかけようとコンビニで両替を頼む。しかし、店主の態度の悪さに男の怒りがついに爆発してしまった。店主を殴りバットを奪った彼は、行く先々で怒りをぶつけていく。
ストレス社会にあればこの男の気持ちが少しは分かってしまうんじゃないでしょうか。自分にもこんな危険が潜んでいるかもしれないと考えると、少し怖くなる映画です。
でもその反面、わらしべ長者的に武器がグレードアップしてゆくのは何だか笑えるし、誰もが不満に思うような場面で暴れた時は思わずスカッとしてしまうんですよね。
とくに、バーガー屋で数分過ぎたから朝食の注文を受け付けないとか、やっと出てきたバーガーがぺちゃんこだったとか、身近なことなので共感する人が多そうです。
ちょっと気になったのは、後半、刑事がヒステリックになる妻を怒鳴りつけ「やってやったぜ」という顔をすること。娘の死や夫が刑事である事への不安など、精神的に不安定になっている妻への対応としてどうなんでしょう?
ストレスで狂ってしまった男を追っているのに、同じくストレスで苦しんでいる身近なひとを突き放すことに疑問を感じました。
まあ、家に帰ったら妻が殺人鬼に…なんて事にはならないにしても、精神的に追い込むことになるかもしれないと考えても良さそうなものなのに…。
追記(2012/9/17)
何故か笑えるんですよね。記憶してたよりもB級娯楽作品でした。妻を怒鳴るくだりは緊急時だから仕方ないものの、やっぱりその後の「やったぜ!」っていう反応はむかつく。普段から妻ときちんと向き合ってなかったんじゃないの?