映画「ポビーとディンガン」観た
読み:ぽびーとでぃんがん
原題:OPAL DREAM POBBY AND DINGAN
製作:オーストラリア・イギリス’05
監督:ピーター・カッタネオ
原作:ベン・ライス
ジャンル:ファミリー/ドラマ
【あらすじ】オパール採掘を夢見て田舎町で暮らし始めて一年。アシュモルの9歳の妹ケリーアンは、町に馴染めず空想の友達ポビーとディンガンと遊んでばかりいた。心配した父親は2人を連れ出した事にして、生身の友達をつくらせようとするが…。
娘とイマジナリーフレンドを引き離したら「帰ってこない」と大騒ぎされ、夜中に他人の採掘場まで探しに行ったら盗掘で訴えられさあ大変、というお話。
町の人々の悪意にあてられ、ケリーアンがどんどん弱ってゆくのが可哀相で見てられません。そして、少しでも彼女を元気付けようと、信じているわけでもないポビーとディンガンを捜し奔走するお兄ちゃんの姿にじ~んときました。妹だけでなく両親もちゃんと気遣っていて、ホント聡い子です。
ただ、最後に町の人々が集まってくれるのは、彼の言葉にこころ動かされたというより、ここで行かなかったら冷血人間と思われるから、という世間体を気にする大人たちの行動に見えてしまいました。
ちょっと出来すぎな感は否めませんが、全体的には面白かったと思います。
それにしても、どこぞの感想を読んだら「嘘つきは嫌い、イラついた」みたいなことが書かれていて軽くショックでした。あれは本人にはハッキリ見えてるから、嘘なんかじゃないのになぁ。こういう人は熱にうなされて幻覚みたり、夢か現実かわからないほどリアルな夢を見たりした事ないんだろうか。(私は目覚ましが鳴った夢でよく夜中に起きてしまう)状況はぜんぜん違うけど、ない物をあると認識する能力が人間の脳にある事ぐらいはわかると思うんだけど。
日本人にはあまり馴染みがないけど、実際には見えてる人は多いらしいから、子供の頃の写真を引っぱってきて「あれ、あの子がいない?」なんてことがあったら、その子はイマジナリーフレンドだったかもしれない。
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