海外ドラマ「アガサ・クリスティー ミス・マープル」シーズン2 まとめ感想
BS11でジェラルディン・マクイーワン版のシリーズがオンエアしてて、そういえば見逃したんだか書かなかったんだかシーズン2以降の感想がところどころなかったなと再見。まさかの字幕版でラッキーでした。ジェラルディンさんの声は初めて聞いたかも?
第5話「スリーピング・マーダー:Sleeping Murder」
【あらすじ】結婚準備のため、初めて故郷イギリスを訪れたインド育ちのグエンダ。直感でディルマスという小さな町の「ヒルサイド荘」を新居に決めるが、そこで絞殺される若い女性の幻影を見る。彼女はミス・マープルに相談する事になり…。
家との出会いがロマンティックな出だしなのに、一気にホラーめいてくる導入が良いですね。全体的にテンポが速いし、登場人物がそれなりに多くてついていくのが大変だったものの、グエンダとホーンビームの素人探偵っぷりが楽しくて引き込まれました。息ぴったりで、グエンダの口元についたチョコをハンカチで拭いてあげるくだりとか、もはや夫婦という感じ。ミス・マープルも事件だけでなく二人の恋の行方にウキウキしてたんじゃなかろうか。警部や旅芸人一座のメンバーもキャラが立っていてよかったです。
第6話「動く指:THE MOVING FINGER」
【あらすじ】バイク事故で一命を取り留めたジェリーは、療養のため妹ジョアナとリムストック村にやってくる。そこでは差出人不明の中傷の手紙が出回り、拳銃自殺事件も起きていた。葬儀で村に来ていたミス・マープルは、謎の手紙の真相を調べ始める。
今回の主人公はPTSDを患うジェリーで、彼自体はまあ可もなく不可もなくと言った感じですが、彼に付き添って来たオシャレ好きな妹さんの優しさにグッときました。登場時のイメージは派手な遊び人タイプに見えるけど、村の嫌われ者(主に家族が嫌っていたような…)ミーガンへの配慮が素晴らしいんですよね。しかも中盤で明らかになる兄への想い(家族愛)にはウルっときました。彼女のお相手として描かれる医者が、見た目的にも精神的にもぜんぜん魅力的じゃないのが納得いかないけども。にしても、犯人の勘違いっぷりがすごい。どうして邪魔者さえいなくなれば全て上手くいくと思ったんだろう…。勘違いさせるような言動をしてるとは思えなかったのに。
第7話「親指のうずき:BY THE PRICKING OF MY THUMBS」
過去記事に追記第8話「シタフォードの謎:THE SITTAFORD MYSTERY」
【あらすじ】次期首相と目されるトレヴェリアン大佐を後見人とするジムは、遺産相続人から外すという手紙を読んで大佐のいるシタフォード山荘へ行く。婚約者エミリーと強引な新聞記者チャールズが後を追うが、大佐が死体となって発見され…。
これは見逃していたやつかな?雪山の山荘で殺人とか王道なんですが、いまいち登場人物がごちゃごちゃして入り込めませんでした。あと、今回のヒロイン役エミリーが、アル中っぽいダメ男婚約者と、どこからどう見ても怪しさ満点のイケメンとの間で揺れてるっていうのがねぇ…。大佐はロリコン気味だし、いきなり降霊会する嫌なおばさんもいたり、まともな人はバーナビー少佐?くらいしか印象に残ってない。犠牲になった鳥さんが可哀想でした…。