映画まとめ感想(02/15~02/17)
2/15「トムとジェリー(2021)」
老婦人の家で飼い猫とネズミが死闘を繰り広げるドタバタコメディを、どう現代風に料理するのかなと見てみました。騒動の原因がトムとジェリーだけでなく、利己的だったり余裕がなくなった人間たちにもあるとすることで終盤の結婚式ぶち壊しへの不快感を軽減しようとしてる感じでしたが、やっぱりそれだけでどうにかなるもんじゃないよねぇ…。とくに食べ物や誰かの大事にしてるものを壊すシーンは不快でした。いちおう騒動後のフォローもあったけど、中国人?の料理長はどうなったんだろう。せっかくのチャンスを壊されたし、ウェディングケーキをぶち壊す姿を目撃した人には”ヤバいひと”認定されてそう。トムたちより人間の方がメインになってて、そのせいで逆に余計なことを考える余地を与えてしまった気がする。実写とアニメの融合は違和感なくて良かったんだけどね。
2/17「幸せへのまわり道」
古いTV番組の導入みたいに始まって、ジオラマの町が可愛らしくて和みました。この番組パートのシーンでは画面サイズも昔と同じにしてあるし、フィルムも若干かすんだような演出で凝ってましたね。ただ、メインのドラマの舞台はどうみても1990年代で、TV番組は1960~70年代風なので混乱しました。ロジャースさんが復帰した際に、番組も元の古いイメージそのまま復活させたのかな?ドラマの内容は結構引き込まれるものがあって、とくに記者ロイドの心情の変化が繊細に描かれていたと思います。何もかも見透かされそうな不安と、それでも惹きつけられて何度もロジャースの言葉がよぎってそうなところとか。記者と取材対象のはずなのに、迷える子羊と牧師(神父?)みたいでした。ロジャースが取材を快く引き受けたのは、ロイドの怒りと悩みに気付いたからだったのかなぁ。カフェで「怒りを抑える方法はたくさんある。自分を愛し培ってくれた人たちを思い浮かべてみて。1分間黙るだけだ」というやり取りが印象に残りました。彼の言葉には身につまされるところもあったり…。始終穏やかだったけど、最後の方で番組後に鍵盤をバーンと弾いたのは彼の言ってた怒りのコントロール法?何にイラついてたんだ(笑)エンドロールで映るご本人の優しい笑顔も良かったです。観終わって実際の記事を自動翻訳でざっと読んだんですが、ロジャースが”143”は”I love you”を示す数字だからと体重143ポンドをキープしていたエピソードが好きですね~。
2/17「胸に輝く星」
ヘンリー・フォンダ演じる賞金稼ぎモーグの役がめちゃくちゃカッコいいですね。若き保安官代理(「サイコ」のノーマンか!)との師弟関係、少年とのほのぼのした交流、そして先住民の妻に「憎しみはそう簡単に消せない」と言いつつ知る前と変わらず接する姿に痺れました。強盗犯の飼い犬を追って行ってしまった少年を必死に探す姿も情の深さが伝わってきてよかったし、洞窟に立てこもる強盗犯たちをその場にある物を使って追い立てるのも、鮮やかなお手並みに惚れ惚れ。町を愛し町人に愛される医者のお爺さんの件はとても悲しかったけど…。クライマックス、弟子の雄姿に嫌がっていた星を胸につけ隣に立つところがいいなぁ。町から立ち去るラストの冒頭との真逆な温かな雰囲気に温かな気持ちになりましました。
■ Comment
>2/17「幸せへのまわり道」
昨年見ました、昨年の洋画ベスト9本のうちの1本です。
>ジオラマの町が可愛らしくて和みました。
「ご近所さん」の番組は素敵でしたね~!
>ただ、メインのドラマの舞台はどうみても1990年代で、TV番組は1960~70年代風なので混乱しました。
混乱しなかったなあ・・・鈍感?
あの古い街並みがピッタリな気がして・・・。
>とくに記者ロイドの心情の変化が繊細に描かれていたと思います。
良かったですね♪
>迷える子羊と牧師(神父?)みたいでした。
おっしゃる通り!
>ロジャースが取材を快く引き受けたのは、ロイドの怒りと悩みに気付いたからだったのかなぁ。
これは私も「えっ?」と思ったけど、きっと何か・・・う~ん、超能力ではないけど「感ずるもの」が、あったんでしょうねえ???
>彼の言葉には身につまされるところもあったり…。
色々と難しいこともあったけど、キレイごとではなく、そうやって本当に生きてきたんだろうな、って思いました。
>始終穏やかだったけど、最後の方で番組後に鍵盤をバーンと弾いたのは彼の言ってた怒りのコントロール法?何にイラついてたんだ(笑)
あれもビックリしたけど、ロジャースさんだって人間だもんねえって思いました。
>エンドロールで映るご本人の優しい笑顔も良かったです。
あれは私がアメリカ人の子供だったら絶対に番組を見ただろうなって思いました。「ロンパールーム」を見ていた自分を思い出しました(笑)。
>観終わって実際の記事を自動翻訳でざっと読んだんですが、
あ、そうですか、私も読んでみたいな!
「トムとジェリー2021」と「胸に輝く星」は、録画してあるので、後日鑑賞後にお邪魔しますね~♪
いらっしゃいませ~。miriさんも好きそうだなと思ってましたが、昨年の洋画ベスト入りでしたか。ホント、彼の番組もぜひ見たくなるような作品でした。
> あの古い街並みがピッタリな気がして・・・。
彼の目を通して街を観たような気になりますよね。優しい目線というか。
> 超能力ではないけど「感ずるもの」が、あったんでしょうねえ???
使命感を持っているようだったし、いつも自分に何か手伝えることはないかと周りの人々に目を向けて気を付けていたのかな?
> キレイごとではなく、そうやって本当に生きてきたんだろうな、って思いました。
そうそう。彼自身が絶え間ぬ努力をしていると信じられたから受け入れられたと思います。そうじゃなければ説教臭く感じて見てられなかったかも。
> あれもビックリしたけど、ロジャースさんだって人間だもんねえって思いました。
タイミング的にも絶妙でしたよね(笑)
本当にコントロールしてあんな風だったんだと納得できたし、人間味のある男性として記憶にインプットされました。
> あれは私がアメリカ人の子供だったら絶対に番組を見ただろうなって思いました。「ロンパールーム」を見ていた自分を思い出しました(笑)
私もきっと夢中になってたと思います。もしかしたら日本の子供向け番組も彼の番組を参考にしてたかもしれないですね~。
あと、映画の元となった記事は「Can You Say...Hero?」でググって、「このページを訳す」リンクから開けば読めますよ。たぶん「Esquire」というアメリカのニュースサイトがトップにきます。かなり翻訳が怪しいですが雰囲気は分かるかと。
>2/15「トムとジェリー(2021)」
前にコメント書かせてもらった時は字幕版を録画していて、序盤見たけど「いまいち」で吹き替え版の再放送を待って遅くなりました(ペコリ)。
>実写とアニメの融合は違和感なくて良かったんだけどね。
本当にここは良かったです!
俳優陣も上手に受け止めていたし、絵が綺麗だったし・・・違和感全くなかったですよね♪
しかし、それ以外が・・・全滅に近く・・・(笑)。
>トムたちより人間の方がメインになってて、そのせいで逆に余計なことを考える余地を与えてしまった気がする。
ひと言で書くとこういう感じでしたね!
>とくに食べ物や誰かの大事にしてるものを壊すシーンは不快でした。
やはり大昔の映画の作り方では、今はダメですよね~!
>いちおう騒動後のフォローもあったけど、中国人?の料理長はどうなったんだろう。
そのフォローがキレイごと過ぎて耐えられませんでした(笑)。
でもお子様向けだから仕方ないのかなあ???
料理長さんはお気の毒でしたね、公園のやり直し式では姿を見なかったのでもしかして・・・あぁお気の毒です!!!
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2023/03/22 08:57 miri〔
編集〕
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2023/03/22 08:59
いらっしゃいませ!
この作品は字幕より吹き替えが見やすいかもしれないですね。吹き替え版の再放送があってよかったです。
> 俳優陣も上手に受け止めていたし、絵が綺麗だったし・・・違和感全くなかったですよね♪
そうそう、昔もバックスバニーのアニメと人間の共演作があってよくできていたけど、今回も上手に融合させてました。アニメキャラに負けないくらい表情豊かに演技していて、ホント違和感なかったです。
> しかし、それ以外が・・・全滅に近く・・・(笑)。
あはは、感覚がね~。現代向けじゃないし古いとしても主人公たちの性格が悪すぎ。
食べ物ぐちゃぐちゃは、小さい子なら楽しめるかもしれないけども…。
> そのフォローがキレイごと過ぎて耐えられませんでした(笑)。
> でもお子様向けだから仕方ないのかなあ???
まあ子供にも分かりやすく”過ちは反省して思いやりを持とう”と伝えたかったんでしょうね。
> 料理長さんはお気の毒でしたね、公園のやり直し式では姿を見なかったのでもしかして・・・あぁお気の毒です!!!
フォローするならちゃんと隅々までフォローしてほしかったです!
可哀想な料理長!(泣)
こんにちは、大変遅くなりましたが・・・
他の西部劇も溜まっているので、なるべく見たいと思っています。
>ヘンリー・フォンダ演じる賞金稼ぎモーグの役がめちゃくちゃカッコいいですね。
おっしゃる通りで、以下全部書かれている通りでしたね!
>若き保安官代理(「サイコ」のノーマンか!)
タイトルバックでアンソニー・パーキンスと出ていたので
何役?と見ていたらまさかの(笑)。
でも、彼の成長物語でもあったのでしょうね~!
>町から立ち去るラストの冒頭との真逆な温かな雰囲気に温かな気持ちになりました。
導入部のあの不穏な感じがこうなるんですものね!
坊やのお母さんの心を動かしたのも納得です!
3人で良い未来をと思いますよね~!
それにしても、西部劇とはいえ
この監督(「グレン・ミラー物語」の人)だからでしょうか?
爽やかな良い鑑賞後の感じ・・・
予定調和と言われようがキレイごとと言われようが、
良い感じは50年代の真っ当な映画のように思いました。
明日アップしますので、お時間頂けたらお願いします。
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2023/05/22 12:17 miri〔
編集〕
> こんにちは、大変遅くなりましたが・・・
> 他の西部劇も溜まっているので、なるべく見たいと思っています。
いえいえ、コメントありがとうございます。
録画がたまってくると義務感みたいなのが生じてきますけど、あまり無理はなさらないようにね~。
> タイトルバックでアンソニー・パーキンスと出ていたので
> 何役?と見ていたらまさかの(笑)。
さすがタイトルバックもしっかりご覧になってるとは。私はいつもボケ~としてるので、そういうのに気付くことはほぼないです(汗)
未来への希望の象徴ともいえる良い役でしたね~。
> 坊やのお母さんの心を動かしたのも納得です!
> 3人で良い未来をと思いますよね~!
ホント、上手い描写でした。主人公が成し遂げたことの凄さが一目でわかります。
あのお母さんじゃなくても惚れてしまう格好いい主人公でした。
> 予定調和と言われようがキレイごとと言われようが、
> 良い感じは50年代の真っ当な映画のように思いました。
すっと心に染み入るようなところがありますよね。さすがアンソニー・マン監督です!