忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

アニメ「オッドタクシー」感想

 | マンガ/アニメ  com(2) 

面白いとオススメされ、ちょうど舞台化記念か何かでABEMAで13話一挙無料配信(7月10日まで)をやっていたので見てみました。(ちなみにアニメ各話ごとに同時配信されたオーディオドラマはYouTubeに公式のが残ってます)
これは確かに面白いですね。見始めたら止まらなくて、一気に(昼食を挟む)最後まで見てしまいました。ほのぼのした雰囲気の動物のキャラクターで本格ミステリーというのが、ちょっと狙いすぎでは…と敬遠していたので、今回オススメしてもらえてよかったです。

たぶん、映画好きな人にはかなり刺さる作品なのでは。舞台は街だけども話の作りはグランド・ホテル形式の群像劇かつ会話劇で、合計290分前後の作品なのにすべてのシーンに意味があると思えてダレることが一切ないんですよね。ミステリーということもあって悪い奴や嫌な奴も結構出てくるものの、それぞれ人間臭いところがあって憎み切れないし、そういう多面性をよく見せてくれるからシーンすべてが新鮮に感じられたんだと思います。

っていうか、今調べたら脚本が大好きな漫画「セトウツミ」の作者さんじゃあないですかっ!?
どうりで会話劇が上手いわけだ…。私の好きなキャラクターも漫才師の柴垣とか、チンピラのドブ、正義感の強い大門弟、カポエイラ使い?の白川、ラッパーチンピラのヤノなど、思い返せば「セトウツミ」っぽさあります。どうしてアニメチェックの時に気付かなかった…!

そして、映画的でありながらアニメだから良かったという部分もあって、最後まで見てよかったと思えました。ラスト、小戸川が家で居候を確認してホッとするところが大好きです。
良い作品を教えていただき本当にありがとうございました♪

■ Comment

良かったですお勧めした甲斐がありました!

自分も6〜7話くらいまでは毎週観てたのですけど、途中から我慢出来なくなってアマプラで最後まで観ちゃいました(笑
もちろん再放送で2度見。

> ほのぼのした雰囲気の動物のキャラクターで本格ミステリーというのが、ちょっと狙いすぎでは…

まさにそれでした…本放送をスルーしていた理由。
でも実はそれ自体が伏線だったとは…⁉︎

> 映画好きな人にはかなり刺さる作品なのでは

これ思いました!何気ないシーンも意味があると思わせる綿密な脚本って感じで群像劇ミステリーとしてレベル高いですよね。

> 人間臭いところがあって憎み切れないし、そういう多面性をよく見せてくれるから

これが上手いですよね、見た目は動物なのに人間臭く描く事で後々の伏線に繋がっているという。
個人的に良かったのが、小戸川とドブの関係性。本タイトルでもあり、本編ほぼ2人のやり取りを軸に描かれている。普通なら悪であるドブにも感情移入したり友情が芽生えたり…なんて展開も良くあるけど、それをしなかった事。目覚めた後に2人の絡み一切なし、ドブを気にする様子すら無い。このブレ無さが小戸川らしさなのかなって。

> ラスト、小戸川が家で居候を確認してホッとするところが大好きです

ここも上手いですよね、猫はやっぱり猫だった!というドンデン返しの裏を突くオチ。
そしてラストのラストのタクシーで共感覚(視覚失認)を失った小戸川に犯人を見分ける術が無い!ゾッとした瞬間の幕引き。
劇場版ではその後が描かれているとかいないとか?(考察総集編+新規エピ)


> 今調べたら脚本が大好きな漫画「セトウツミ」の作者さんじゃあないですかっ!?

そうなんですね、自分はその漫画知らなかったですけど興味出てきました(笑
調べたら実写映画化されてますね、こっちでも大丈夫ですかね?
2022/07/06 18:52  nor

Re: 良かったですお勧めした甲斐がありました!

本当にオススメ頂いてよかったですよ~。タイミングも絶妙で。ありがとうございました!

> 途中から我慢出来なくなってアマプラで最後まで観ちゃいました(笑

一気に見せる魔力がありますもんね。本放送時に見たかったという気持ちもあるけど、1週間待たされると思うと…拷問では?(笑)

> まさにそれでした…本放送をスルーしていた理由。
> でも実はそれ自体が伏線だったとは…⁉︎

お~、それも一緒でしたか!
もう見終えた後には感嘆しかなかったです。すべてが計算尽くで、軽率にスルーしてしまったことに反省しかないですね。

> これ思いました!何気ないシーンも意味があると思わせる綿密な脚本って感じで群像劇ミステリーとしてレベル高いですよね。

長編映画二本分ですし、これが映画だったら絶対に名作として話題になったと思います。これはもう映画ブログとして宣伝せねばと思いました。

> 個人的に良かったのが、小戸川とドブの関係性。本タイトルでもあり、本編ほぼ2人のやり取りを軸に~目覚めた後に2人の絡み一切なし、ドブを気にする様子すら無い。このブレ無さが小戸川らしさなのかなって。

そうそう、あの二人の関係性よかったですよね。私だったら途中で白川さんみたいに絆されてしまうだろうなと思いながら見てました。おっしゃる通り最後には最初から他人だったみたいなそっけなさで、さすが小戸川という感じです。

> そしてラストのラストのタクシーで共感覚(視覚失認)を失った小戸川に犯人を見分ける術が無い!ゾッとした瞬間の幕引き。

ホント、ゾッとしました。オーディオドラマでも声優さんの演技もあって犯人の恐ろしさにヒェッとなりましたし。
劇場版の評判は悪いようでしたが、いちおう新規エピソードもあるんですか。見たいような見たくないような…。

> 調べたら実写映画化されてますね、こっちでも大丈夫ですかね?

う~ん、映画も悪くはないし会話劇の軽妙さは楽しめると思いますが、原作完結前に作られたので最後の伏線大回収の驚愕が味わえないんですよね~。最初の読み切り掲載(コミック1巻に収録)の頃から伏線を張っていたらしく、巧妙すぎて最終巻になるまでそれまでのあれこれが伏線だったなんて気づかなかった人が大半という感じです。いちおうマンガボックスのアプリで7巻まで無料で読めるので、それを読んで気に入ったら残り1巻を買えばいいかと(私はこれで読みました)
2022/07/07 10:57  宵乃〔編集
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