映画まとめ感想(6/6~6/30)
一気に真夏になったようですね。すでに日中は室温33度まで上がるようになって、あわててベランダにシェードをかけました。これで少しは室温上昇を抑えられる…。冷感マフラーと昆布と麦茶で乗り切れるだろうか。完全遮光日傘買おうかな…(外側白、内側黒の砂漠装束カラーが最強らしい)。
6/6「アンダーグラウンド(1995)」
ぜんぜんストーリーが分からなかったんですが、最終的に主人公たちに巻き込まれて亡くなった罪なき人が多すぎて泣くしかなかった…。意味が分からないのに理不尽すぎて涙がボロボロ出て止まらないという不思議な体験。旧ユーゴスラビアの内戦を描いた作品だったんですね?ブラックユーモア満載の反戦映画と紹介している人もいたけど、紛争がなくてもクロやマルコは周りを不幸にして自滅した気が…と直後は思ってたものの、紛争で崩壊した国だと知って色々考えた結果、この作品が紛争を人間関係に置き換えて描いた寓話だったんだと気付きました。親しき隣人と何かをめぐって争い、裏切り、血を流す苦しみ、巻き込まれることの理不尽さ…。そういうものが何もわかってなかった私にも伝わってきたのはすごいことだと思います。
エネルギッシュで目の前のことしか見えなくなり、大事なものをいくつも取りこぼして独りになってしまった主人公。とくに、息子が初めて朝日(太陽)を見た結婚式の日に不注意で死なせてしまうくだりが悲惨すぎます。息子の声に導かれ、泳いで辿り着いた場所でみんなと幸せに満ちた宴を始めるラストは、この前観たアニメ「平家物語」の終盤を思い出しました。彼らがいる大地が切り離され、ドナウ川を流れていくのが印象的です。
6/10「遠い空の向こうに」
再見なのに、なぜか感想がなかった…。後で追記しようと思って忘れたんだっけ?再見して思うのは、多くの人に見てもらいたい名作だということです。若い人はホーマーたちに思いっきり感情移入して自分のやりたいことに挑戦してもらいたいし、大人も自分を見つめ直したり、夢を見る勇気をもらえると思います。今回は泣きはしなかったものの「博士は偉大だけど、僕のヒーローじゃない」のセリフには本当にグッとくるものがありました。数学が苦手だったホーマーがいつの間にかクラスのロケットオタクよりもロケットに詳しくなっていたのも、タフで頑固な父親の背中を見てきたからでしょうね。一度もロケットを見に来ない夫に発破をかける奥さんも良かった。夢中になってロケットを作るホーマーたちを、ずっと温かい目で見守ってきたもんね(ホロリ)。青い空にロケットが飛んでいく終盤は爽やかで、明るい未来を信じたくなります。町のみんなや入院中の先生も見てたし、息子に頼まれて発射ボタンを押した父親も感無量だったはず。エンドロールで流れる実際の彼らの姿に、自分もやりたいことは後回しにせず頑張ろうと思えました。
6/30「ダーククリスタル」
ずっと見たかったマペットで表現されたハイ・ファンタジー作品。本当にこういう世界があるみたいに感じられて、マペットの良さが堪能できました。ストーリー的には、主人公のはずのジェンが流されるばかりで活躍してなかった気がするけど(汗)ハゲタカをイメージしたような悪役たちとか、亀みたいな種族や甲虫みたいな兵、目玉を取り出せる占星術師?、そして亡くなると砂になって崩れ落ちてしまうなどファンタジーならではの世界が魅力的でした。ラストも神秘的で美しかったです。