忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族」

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Tag:にゃんこ 

制作:日本’2020 98分
監督:岩合光昭
ジャンル:ドキュメンタリー/ファミリー

【あらすじ】ネコの“家族愛”をテーマに、ミャンマーのインレー湖と北海道の牧場のネコ家族を1年にわたって追ったドキュメンタリー。家族の絆と子ネコたちの成長を見つめます。

劇場版第二弾。テレビ版を最近見てなかったので久しぶりにと思ってこちらを見てみました。
テレビ番組の拡大版みたいな印象でしたが、二つのネコ家族を1年追っていくので猫の習性とかわかりやすいよね。印象に残ったのはボス猫のヒメとその息子カーシャの仲睦まじい様子と、ミャンマーの水上(雨季)で暮らす家の子と子猫との絆でした。

ヒメとカーシャについては、猫は近親相姦も普通だと聞いてたから親子であり夫婦なのでは?と思いながら見てたんですが、まあ決定的な場面はないので真相は本猫のみぞ知る…。
でも、ああいう猫の共同保育によって育て親から子へ色々伝わっているなら、子育て中は発情期のオスを全力で追い払うことで近親相姦もある程度防げているのかもなぁと納得できました。子供のうちに親から引き離されて室内飼い(半室内飼い)されてると、こういうのは伝わらないよね…。

まあ放し飼い状態で猫のコミュニティに属していると集団感染が怖いし、弱った個体は群れから離れるor追い出され、自然治癒できなければ孤独に死ぬだけなのでどちらが不幸とも言えないかもしれない。
多様な生き方がある方が種を存続できる可能性は高まるから、猫にとっては自分の居場所を見つけられたかどうかが一番重要なのかも。

一方、ミャンマーの子猫と少年の絆にはただただ純粋に癒されました。
弱っていた子猫を必死に看病してた頃から、額をスリスリする挨拶は彼らにとって特別で、元気になった今も学校帰りの少年を出迎えて額をスリスリするとか…!
言葉がわかっても通じ合えない人間も多いのに、この子たちは通じ合えてるんだと素直に信じられました。

父親も子育てに参加するのは珍しいとのことだけど、水上生活という特殊な環境では子供を闇雲に増やすより、産まれた子にここでの生き方(泳ぎとか)をしっかり教えて大事に育てる方が生存率が高いとかそういう理由かな?

ああ、それにしても猫可愛い…。
人間はもちろん、犬にも牛にも馬にも愛されてるし(もちろん100%ではないけれど)、種族を越えて庇護欲を掻き立てる可愛さが猫の生存戦略なんだろうねぇ。

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