映画「アナと雪の女王2」感想
原題:Frozen II
製作:アメリカ’2019 103分
監督:クリス・バック、ジェニファー・リー
ジャンル:アニメ/ファンタジー/アドベンチャー/ミュージカル
【あらすじ】アレンデール王国の女王エルサと妹アナは、王国を治めながら平穏で幸せな日々を過ごしていた。だがある日、王国に異変が起こり、人々が避難する中、エルサは自分だけに聞こえる歌声の主が何か知っているのではないかと会いに行くことに。彼女はアナやオラフ、クリストフたちと声が聞こえる霧の森へと向かうが…。
自分たちのルーツを探すお話でした。
楽しかったし感動するところもあったんだけど、ツッコミどころが結構多かったですね…。
以下、ネタバレです。
まず、先住民をイメージしただろうノーサルドラの民に対し、ダムを造って贈ったという話にどう反応すればいいのか…。精霊信仰で自然と共に生きる人たちがダム建設を喜ぶはずがないし、建設を開始した時点で衝突が起こるでしょう。ダムの知識がなくたって、あんな大規模な工事を始めるには石材なんかを運ぶための道から造らないといけないから自然破壊しまくりだと思うし。
あと、過去の過ちを正すために”ダムを破壊する”っておかしいでしょ!
姉妹揃って脳筋にもほどがある。ダムなんだから放流できるんじゃないのか。たっぷり水がたまった状態で流したら王国への被害以前に、森もごっそり流されて酷いことになると思うんですが…。
自然破壊とノーサルドラへの裏切りに怒った?精霊を鎮めるために再び自然破壊してどうするんだという感じだし、アナがダムを破壊した理由は鑑賞者のちびっ子たちに伝わったんだろうか…私もいまいちよく分からないのに。
それとエルサが凍らされたのはアナを試すためだったんだろうけど、第5の精霊はどこに行ったんでしょう。凍った時にすべての力を渡して引継ぎしたということ?
両親ともに人間で、おそらく敵の王子を助けた少女の優しさに可能性を感じた第5の精霊が、勝手にその第一子に精霊の力の一部を渡した挙句、今回本人の了承もなくすべての力を渡して精霊にしたということでしょうか。身内の尻ぬぐいをさせるにしても勝手だよなぁ…。しかも子供の頃から試練続きの人生…。
犠牲なしのハッピーエンドはエルサの超人っぷりに若干しらけましたが、かといって洪水で破壊される様子なんて見たくないのでそれはまあ仕方なかったと思います。オラフの件もエルサが精霊じゃあ文句も言えないし、水には記憶があるという考え方は好き。
姉妹が離れながらも心はひとつというラストは素直に良かったなと思います。
しかし、クリストフの空気読めなさと、トナカイたちに囲まれて哀愁漂わせつつ歌うシーンには笑うしかなかったですね。最後にかっこよくアナを助けるところはさすがでした。
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