映画感想まとめ(10/22~10/27)
地獄の7人(じごくのしちにん)
UNCOMMON VALOR、米’83、監督:テッド・コッチェフ
★戦争/アクション
ジーン・ハックマンが、戦争で行方不明となった息子を探し続ける父親を好演してました。彼の中で息子は、雷に怯えていた子供の頃と変わらなくて、きっと今も助けを求めているのにその手をとることができない、というもどかしさが伝わってきます。
アクション映画なのでコミカルな部分や派手な爆破もあり、前半の「七人の侍」みたいな仲間集めと、石油王が用意した現地と同じ収容所で訓練するくだりは楽しかったです。仲間たちが個性的で見ごたえありました。とくに閉所恐怖症の人が好きだなぁ。
ただ、子供を救い出すための作戦を強硬したために、現地の協力者の娘が亡くなるくだりはもう少し掘り下げてほしい気もしました。協力者はなんで協力し続けたんだろう?
あと、10年経っても捕虜をあんな風に管理することってあるんだろうか。武装した兵士をあれだけ常駐させるのってお金がかかりそうなものだけど…。
多少気になるところはあったものの、根底にある父親の愛情がしっかり描かれてたので最後はウルウルでした。10年ほっとかれた奥さんが待っていてくれたのも、夫と同じ気持ちで待っていたということなんだろうねぇ。
ブルースチール(1990)(ぶるーすちーる)
BLUE STEEL、米’90、キャスリン・ビグロー
サスペンス/アクション
タイトルの意味は、錆止め処理を施した鋼のことで、銃にも用いられていることから銃のことを示しているそうです。主人公を演じる俳優さんがぴったりでよかったんだけども、ストーリーはガタガタでした。いくらなんでも警察が無能すぎる…。証拠もないまま突っ走るより張り込みしろよ!そして硝煙反応、返り血、指紋など調べられることがいくらでもあるでしょ!さらには撃たれた犯人が逃亡中なのに、のんきにイチャコラし始めるという…。犯人が撃たれて轢かれても元気に襲ってくるところはギャグみたいだったし、二重人格設定必要だった?