忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「華氏451」観た

華氏451
製作:イギリス/フランス’66
原題:FAHRENHEIT 451
監督:フランソワ・トリュフォー
原作:レイ・ブラッドベリ
ジャンル:SFドラマ

【あらすじ】書物を禁じられた管理社会。隠された書物を見つけ出し、それを焼却する役目を持つ”消防士”モンターグは、クラリスという女性教師と出会い本に興味を抱き始める。彼はしだいに”感情”や”考えること”に目覚めていくが…。

TVから与えられる以外の知識を禁じらた、未来というよりは”パラレルワールド”を描いたSF作品です。管理社会といえば、「THX‐1138」や「リベリオン」、中学の国語で習った「素顔同盟」なんかを思い出します。…というか、この映画のタイトルを見て「ちょっと前にやってた”華氏~”って映画か。」とか思い込んで観始めてました。(なんという記憶力の無さ) ちなみにタイトルの意味は”紙が燃え始める温度”です。
それはともかく、内容は風刺的で観る人によってはもっと深い考察とか書けるんでしょうが、私的には古臭い演出が笑える映画という感じです。ただ、主人公は本を読み始めてから妻を馬鹿にするようになり好きになれません。「本を読んだ人間は他人より優れていると勘違いする」というような事を他の消防士が言っていたけど、その通りになっちゃダメでしょう。もっと優しい気持ちで本の良さを伝えようとして欲しかったです。

ネタバレになりますが、雪の中”本の人”が自分の頭の中の”本”を暗唱しながら行き交うラストは、幻想的でどこか寂しい印象を残します。

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「突然炎のごとく」観ました
「サウンド・オブ・サンダー」(レイ・ブラッドベリ原作)

■ Comment

こんにちは。

昔の記事に突撃コーナー!(^^)

なるほど、確かに妻への態度がどんどんと変わっていきましたが、あの世界ではなかなか妻自体の本に対する「常識」を改めさせるのは難しそうですね。そういうところがもっと描かれていれば…。
結構、主人公自体が特異だったのかもしれませんね。

ラストの暗唱しているシーンは好きです。

トラックバックさせていただきました。
2010/04/21 (Wed) 10:20  白くじら編集〕  

>白くじらさん

いらっしゃいませ~、昔の記事まで読んでくださってありがとうございます♪
TBも返信させてもらいますね。

> あの世界ではなかなか妻自体の本に対する「常識」を改めさせるのは難しそうですね。そういうところがもっと描かれていれば…。
> 結構、主人公自体が特異だったのかもしれませんね。

そうですね、かなり長いことあんな生活を続けてきたようですし、知識の吸収である意味”ハイ”になっている主人公がああいう態度を取るのも仕方ないかもしれません。
やっぱり、主人公のように”気付いた”人間というのは、ごく一部の特異なひとたちだったんでしょうね。

> ラストの暗唱しているシーンは好きです。

印象的ですし、なかなか考えさせられるシーンで、私も好きです。
あれはあれで人間的とはいえない生活なので、いつか彼らと街の人々をつなぐような思想も現れるかもしれない・・・なんて楽観的なことを想像してます。
2010/04/21 (Wed) 11:31  宵乃  

こんにちは~

まず絵のセンスが大好きです!
管理社会は順応してしまえば
洗脳されたように楽に馴染めそうなんですけど
一旦、疑問を感じてしうと世界そのものが
間違ってるんじゃないかと感じてしまうのかも
マトリックスのキアヌとか?
この映画の主人公の場合はキッカケが
本だったのかなと。
誰しも禁止されてしまうと覗きたくなるものだと思いませんか?
2010/06/06 (Sun) 18:39  hiro  

>hiroさん

こんにちは、いつもありがとうございます。(拍手コメもありがと~!)

> 管理社会は順応してしまえば
> 洗脳されたように楽に馴染めそうなんですけど
> 一旦、疑問を感じてしまうと世界そのものが
> 間違ってるんじゃないかと感じてしまうのかも

確かに楽と言えば楽ですよね。あの奥さんのようにぼけ~としていればいいわけだし。
そういう姿を想像してぞっとする観客と、疑問を感じて今までの自分にぞっとした主人公は同じ気持ちだったかもしれません。

> 誰しも禁止されてしまうと覗きたくなるものだと思いませんか?

人間のさがですよね~。
そういう欲求すら麻痺させようとするあの社会は、ほんとに怖いです!
2010/06/07 (Mon) 10:34  宵乃  

こんにちは☆

さっき、コメントのお返事で書き忘れてしまって、
「五月のミル」ですけど
あぁいうのが典型的なフランス映画だと思います。
記事は書くかもしれませんが分かりません。。。

で、新しい記事がまだですので、この記事に・・・
(フランスつながり???)

>私的には古臭い演出が笑える映画という感じです

トリュフォーって、ほぼ好きか嫌いかの作品しかないんですけど、
この映画はこの記事のオンエア時から半年くらい後の再放送で見て
(映画を再び見るようになって、すぐの頃)
全く駄目だ・こいつは、と思った映画です(爆)。

>雪の中”本の人”が自分の頭の中の”本”を暗唱しながら行き交うラストは、幻想的でどこか寂しい印象を残します。

かなり良く言ってそういう感じでしたね~。
もう最後の最後まで全然良くなかった・・・残念でした☆

・・・今年はこのヒトの映画をまたまた色々と見て、ホントに
早世の惜しい人だと思っています。
今もし生きていてもまだ80歳くらいだから、
活躍して、大好きな映画や、大嫌いな映画を、いくつも撮ってほしかったです!
2012/08/14 (Tue) 16:08  miri〔編集〕  

>miriさん

いらっしゃいませ!

> 「五月のミル」ですけど
> あぁいうのが典型的なフランス映画だと思います。

わたしには何の映画だか良くわからなかったです。後半、あの家での自給自足の生活?を夢見ながら「労働から解放される!」とか言ってるのが滑稽でした。頑張って穴掘りしてるお爺さんを見守る彼女のシーンが好きです。
ごちゃごちゃした人間関係に、なんとなく三谷幸喜の作品を連想してしまったり(笑)

> トリュフォーって、ほぼ好きか嫌いかの作品しかないんですけど、
> 全く駄目だ・こいつは、と思った映画です(爆)。

あはは、全くダメでしたか。こういう管理社会モノは今はたくさんありますけど、当時は斬新だったんでしょうかね?
何故かコントみたいなノリで、ふざけて撮ったみたいに見えます。特に好きというワケではないけど、ラストの絵面は印象に残ってるなぁ。

> 今もし生きていてもまだ80歳くらいだから、
> 活躍して、大好きな映画や、大嫌いな映画を、いくつも撮ってほしかったです!

そうですよね~。わたしも彼の作品で好きなモノは今のところ二つくらいしかないですけど、もっと観てみたかったです!
2012/08/15 (Wed) 11:03  宵乃  

No title

>主人公は本を読み始めてから妻を馬鹿にするようになり好きになれません。
確かに急に変わりましたよね。
妻からしてみたら驚きだったでしょうね。
そして、なぜ変わってしまったのか
妻は最後まで理解できなかったんでしょうね。
夫からしてみたら、
世の中が間違っていることに気づかない妻に
憤りを感じていたんでしょうけどね。

>幻想的でどこか寂しい印象を残します。
ラストは静かでしたね~。
自分たちだけでは世間を変える事ができない寂しさがありますね。
でも、いつかきっと、彼らが覚えていたことが無駄にならない日がくるかもしれないという
希望も見えるラストでした。
2014/01/26 (Sun) 20:08  マミイ編集〕  

>マミイさん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます。
観た直後は安っぽさばかり目に付いていたみたいですね。
今では、この作品の本質だけが印象に残ってる感じなので、評価もアップしました。

> 夫からしてみたら、
> 世の中が間違っていることに気づかない妻に
> 憤りを感じていたんでしょうけどね。

でしょうね~。今まで当然と思っていた事に対し、どうやって疑問を持たせればいいのか…。初めて自分の考えで行動を起こしただろう彼にとっては、上手くいかなくて「ムキー!」となるのも仕方ないかもしれません。

> 自分たちだけでは世間を変える事ができない寂しさがありますね。
> でも、いつかきっと、彼らが覚えていたことが無駄にならない日がくるかもしれないという希望も見えるラストでした。

以前観た「敦煌」という作品で、命がけで国の文化遺産を守った人たちに感銘を受けたんですが、今私たちが様々な芸術、文学に触れられるように、彼らが伝え残していく”本”も、きっといつか日の目を見ることができるはずですよね!
2014/01/27 (Mon) 11:07  宵乃〔編集〕  

「華氏451」と言うタイトル

随分前からタイトルは知っていましたが、映画は未見でした。そして1月末に見ました。
本を所有する事を禁じる。不気味で面白い発想だと思いました。
近未来ものによくあるパターンでブラウン管のテレビだとか苦笑する部分がありますね。

>雪の中”本の人”が自分の頭の中の”本”を暗唱しながら行き交うラストは、幻想的でどこか寂しい印象を残します。

「ムーミン」で世の中から文字・音・声の順番に消えていく話を思い出しました。

監督と主役は仲が悪かった。監督の死から2日後に主役も死去。不思議な因縁です・・・。
2015/02/07 (Sat) 17:07  間諜X72〔編集〕  

>間諜X72さん

いらっしゃいませ。
このタイトルはムーア監督の「華氏911」が出てから紛らわしいですよね。どっちだっけと悩んでしまいます(笑)
ここで描かれるのは焚書の極端な例ですが、ありそうな未来で怖いです。スタイリッシュなサスペンスアクション「リベリオン」でも同じようなテーマを扱っていて、そちらも結構好きだったりします。

> 近未来ものによくあるパターンでブラウン管のテレビだとか苦笑する部分がありますね。

そうそう、昔の作品の未来像は「そこは想像できなかったか~」というところがあります。
でもまあ、そこもご愛嬌ですよね。

> 「ムーミン」で世の中から文字・音・声の順番に消えていく話を思い出しました。

なんだか怖いエピソードですね…。私は新しい方のアニメでしか知らず、古い劇場版を見たら意外と怖くて驚きました。ムーミン恐るべし!

> 監督と主役は仲が悪かった。監督の死から2日後に主役も死去。不思議な因縁です・・・。

そうだったんですか。ケンカ相手がいなくなって、張り合いがなくなってしまったのかも。
あの世でもケンカしながら映画を作ってるかもしれませんね。
2015/02/08 (Sun) 16:14  宵乃〔編集〕  
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