見てる間はそれなりに楽しかったものの、見終わったら驚くほど記憶に残ってない…。まあ、いつも通り人間は欲にかられるとろくなことしないなぁという感じ。しかし、輸血したからもう純粋じゃないとか言ってたけど、最初に生み出された恐竜は純粋なクローンではなく欠けた部分を蛙だか蜥蜴だかの遺伝子で補っていたような…。スイッチを押すためだけに用意された登場人物が哀れ。あとブルーは可愛かった。
7/28「チャップリンの黄金狂時代(ちゃっぷりんのおうごんきょうじだい)」
やっと見られました。有名な革靴を食べるシーンや傾く山小屋、パンとフォークを脚に見立ててダンスするシーンも、物語のどういう位置づけか分かって嬉しいです。とくにダンスのシーンは切なくて、あそこだけ切り取って見るのと全体を見るのとでは印象が全く変わりますね。あと、個人的にお気に入りなのが山師のビッグ・ジムとの友情。山小屋では空腹でチャーリーがニワトリに見えて一触即発だったし、山小屋が落ちそうになってた時は踏み台にしたりしてたけど、チャーリーがピンチになればちゃんと助けたし金鉱の場所を見つけて約束通り富を分け合うあたり、かなり誠実な人だと思いました。富を分け合うといっても金鉱なので一生モノのパートナーということ。苦難を乗り越えた仲で、実はヒロインとの絆より深いんじゃないかなぁ。なんせ迎えに来ると約束したのに無視して(写真を大事に持ってたから忘れたとは言わせない)引っ越そうとしてたくらいですから…。ヒロインが大みそかの約束を忘れたからお互い様ということにしたかったのかもしれないけど、彼女は当日中に思い出したし、謝りたいから直接会いましょうと置手紙まで用意してたので対応がまったく違います。彼女も街を出ようとしていたということは、きっと彼の言葉を信じて待ってたのにぜんぜん来ないし、ニュースでもう住む世界が違うと気付いて区切りをつけるために旅立とうとしてたんじゃないかなぁ…。船で再会して、そのままハッピーエンド風に終わるのは少し納得いきませんでした。
8/4「モンスターズ/新種襲来(もんすたーずしんしゅらいしゅう)」
見たかったのと違う。これを見る人は普通「モンスターズ」の続編だから見るのに、この作品は舞台が同じでも米軍兵士のドラマが中心。戦争映画が撮りたいなら続編でやるなよ…。モンスターたちにとっては人間同士の戦いなんてどうでもいいことで、彼らは悠然と営みを繰り返すだけというスタイルなんだろうか。砂漠で胞子を飛ばすシーンは美しかった。せめて兵士たちのドラマにもう少し”この世界ならでは”というところがあればよかったんだけど。