一言映画感想(7/18~7/27)
早く梅雨が明けてほしいけど、また酷暑とかくると体がついていけるか心配です。梅雨なのにすでに夏バテみたいなだるさ。
7/18「レディ・プレイヤー1(れでぃぷれいやー1)」
ゲームやアニメなどの要素てんこ盛り具合は面白かったし、エイチやアイロックなどのキャラは結構好きだし、鍵を手に入れるための謎解きなど割と楽しめました。でもオンラインゲームを題材にした作品で、生命の危機とか社会を巻き込んだ騒動とかもう飽き気味なんですよね…。あと、大切なものを譲る相手は”信頼できる=自分の理解者”がいいってのはわかるけど、プライベート情報をすべて世界に公開して真の理解者のみが解ける難問で選別するとか重度の”かまってちゃん”かよと思ってしまいました。しかし、彼が見た映画などをすべてゲーム内で見られるってのは権利的にどうなんだろう。現実世界ではもうそういった娯楽は消滅してるの?主人公が見たと言っていた映画もオアシスで見たのかな。
7/25「スノーピアサー(すのーぴあさー)」
温暖化対策で人工冷却物質をばらまいたら氷河期になっちゃった!という近未来終末SF。永久機関(たぶん一度止めると再始動に資源や手間が必要でもう用意できない)を載せた列車内だけが生物の生きられる世界となり、後方車両で労働力として虐げられる人々の反乱を描いてます。中盤の「火を持ってこーい!」のところは盛り上がりましたね。火種すら奴隷たちにはそうそう手に入らない代物で、それが形勢逆転のきっかけになる。あと、首相役の女優さんがいい味出してました。「わたくしは生きたいのです」と必死に取引するところが好きです。彼女があっさり退場してからは失速していってしまったけど…。今の時期に見ると「あの環境じゃ、どうせ十数年以内に感染症で絶滅してたよね」と思ってしまって入り込めないところもありました。食べ物などの資源もさすがに維持できないと思うし。でも水族館や植物園みたいな施設がある列車はロマン!
7/27「戦場(1949)(せんじょう)」
相変わらず誰が誰だか見分けられなかったけども、まさに「戦場」に生きる兵士たちの映画でした。霧が晴れない限り味方の援護は得られないし、補給も得られない。苛立ちと恐怖、そして諦めすら漂う中でも、兵士たちはユーモアと音楽と結束で精神の均衡をギリギリ保っています。印象に残ったのは、牧師さんが「この戦争は必要だったのか」と話し始めた途端にみんなの表情が引き締まるところ。そして「それぞれの神に祈りましょう」と戦闘機の音が響く中、祈りをささげるシーンでした。雪にはしゃいでいた兵士が雪の中で眠るように逝ったエピソードや、湿った靴を履いて寝るのが嫌で逃げ遅れてしまった兵士も…。あと、生卵の人もある意味衝撃。ヘルメットに生卵を割入れ、焚火で炒り卵を作ろうとするんだけどいつも邪魔されてしまいます。卵液が滴るヘルメットをそのまま被るとか雑菌の繁殖が…(汗)クライマックスが待ちに待った晴れ間だというのが、梅雨の時期になんとなく合ってました。
■ Comment
「レディ・プレイヤー」は、ゲームしない私としては、まったく乗れず。年間マイベストでは44本中の42位でした。
「スノーピアサー」、韓国のはあまり見ませんが「グエムル 漢江の怪物」で気に入ったポン・ジュノ監督なのでチェック。走ってる列車の中だけでサバイバルというのは面白かったと思います。
いらっしゃいませ!
「レディ~」は元ネタを知ってるかどうかでかなり印象が変わりそうです。
私もああいうアクションゲームはさっぱりですが、AKIRAのバイクやアイアンジャイアントなどわかる部分も多かったのでそこは楽しめました。
> 「グエムル 漢江の怪物」で気に入ったポン・ジュノ監督なのでチェック。
わたしもグエムルで好きになった監督なんですよ。原作マンガがあるみたいですが、格差がありありとわかる列車内の変化とか、そこでの戦いは映像として見ごたえありましたね~。
>早く梅雨が明けてほしいけど、また酷暑とかくると体がついていけるか心配です。梅雨なのにすでに夏バテみたいなだるさ。
仰る通りですね~!
今年のような感じの年は過去に2回ハッキリと覚えていますが
最近は毎年のように尋常ではない豪雨被害や
常軌を逸した酷暑が続き、
普通の夏はきっともう映画の中にしかないのかも?ですね(笑)。
>7/27「戦場(1949)(せんじょう)」
録画したのですが、いつになるやら・・・
暗そう・・・
最近は軽い映画ばかり見ている気がします(笑)。
しっかりと見ると決めて、なるべく早めに見ます☆
失礼いたしました~!
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2020/07/29 12:40 miri〔
編集〕
> 最近は毎年のように尋常ではない豪雨被害や常軌を逸した酷暑が続き、
> 普通の夏はきっともう映画の中にしかないのかも?ですね(笑)
ですね~。ただ、つい先日「異常な長雨は氷河期の前触れで、2030年までに気温が下がっていくかも」という説を見かけて「えぇ~!?」となりました。信憑性がどれくらいあるのか分かりませんが、もう何が起きてもおかしくない異常気象続きですもんね…。
> 最近は軽い映画ばかり見ている気がします(笑)。
> しっかりと見ると決めて、なるべく早めに見ます☆
前半はコミカルな雰囲気もありました。後半はやはり重いかもですが、つくりのしっかりした作品だったと思います。
>7/27「戦場(1949)(せんじょう)」
やっと見ました☆
>つくりのしっかりした作品だったと思います。
そうですね、忘れないうちに再現しておきたい・それを見たい、
製作者側と鑑賞者側のピタリとマッチした・・・
公開当時の意義はとても深く感じました。
>相変わらず誰が誰だか見分けられなかったけども、
おおよそ知らない俳優さんばかりで、もし知っていても
いわゆるスターがいなかったので、ホントに普通の一般人が
軍隊に入れられたんだなあって感じがしました。
>まさに「戦場」に生きる兵士たちの映画~精神の均衡をギリギリ保っています。
いつもながらに、内容をおまとめになるのがお上手で☆
素晴らしい!
>印象に残ったのは、牧師さんが「この戦争は必要だったのか」と話し始めた途端にみんなの表情が引き締まるところ。そして「それぞれの神に祈りましょう」と戦闘機の音が響く中、祈りをささげるシーンでした。
良いシーンでしたね、以下、書かれた点も仰る通りでした。
私は結局入れ歯さんが助かったのが(良い意味で)気になったり、
補給の品物を落とすアメリカ軍(連合軍)の物資の凄さに
日本は負けて当たり前的な感じを受けました。
(若者に飛行機に乗って死ねと言う国だったからね)
最後に残った彼らが歌ってゆくところが、
やっぱりアメリカ人でアメリカ映画と思いました。
実際、多分、どこの戦場でも最後に残った人達はそうする・・・
それがアメリカ人と言うモノのように気がしました。
もしかしたら録画しながらスルーしたかもしれなかった作品だったけど
宵乃さんのおかげで見られて、感謝です。
今年の8月の戦争映画はこれ1本にします。
良い作品でした。
ありがとうございました。
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2020/08/06 10:32 miri〔
編集〕
> 公開当時の意義はとても深く感じました。
ホントそうですよね。当時の空気みたいなものが伝わってくる作品でした。
すぐにこういう作品を作れるところがさすがです。
> いわゆるスターがいなかったので、ホントに普通の一般人が軍隊に入れられたんだなあって感じがしました。
スターがいると見分けやすくなる代わりに、やや現実味が薄れますもんね~。
私は相変わらずでしたが、数人はなんとなく見分けられたので特徴ある俳優さんを選んだのかなと思いました。きっと色々と考え抜いてキャスティングしたんでしょう。
> 私は結局入れ歯さんが助かったのが(良い意味で)気になったり、
> 補給の品物を落とすアメリカ軍(連合軍)の物資の凄さ
そうそう、そこら辺も結構印象に残りました。元気があれば単独記事にしていたかも。
> 実際、多分、どこの戦場でも最後に残った人達はそうする・・・
> それがアメリカ人と言うモノのように気がしました。
そうですね。アメリカで育てば戦場に限らず残された人々が歌で見送り、それをみんなで共有する姿を目にしそうですし、アメリカでは開拓時代からずっとそうしてきたんだろうなぁと思えます。
> 宵乃さんのおかげで見られて、感謝です。
> 今年の8月の戦争映画はこれ1本にします。
これ一本でお腹いっぱいになりますよね。お役に立てたようで嬉しいです。