忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「魔女の宅急便(まじょのたっきゅうびん)」

 | ファンタジー  com(4) 
Tag:日本 宮崎駿 

魔女の宅急便
英題:KIKI'S DELIVERY SERVICE
製作:日本’89 112分
監督:宮崎駿
原作:角野栄子
ジャンル:★ファンタジー/青春ドラマ

【あらすじ】13歳になったキキは、魔女の掟に従い黒猫ジジと修行に旅立つ。一目で気に入った海辺の大きな街に降り立つが、街の人々はよそよそしく家も職も見つからない。そんな時、パン屋の女主人に気に入られ、店番をする代わりに部屋と電話を貸してもらえることに。彼女は空を飛ぶ特技を生かして配達屋を始め…。

久しぶりに再見。子供の頃にチラホラ見たのと20歳くらいの時にきちんと見たきりだったのかな?
ジジが大好きで、キキと話せなくなるエピソードがショックすぎて、その後のことをすっかり忘れてました(使い魔やめたのかと思い込んでた)
でもそんなトラウマ?があったにもかかわらず、ラジオからの主題歌ながれる月夜の飛行シーンで一気に引き込まれてしまいました。
箒で飛ぶことしかできない(しかも下手くそ)のに旅立つ無鉄砲な少女と、危うい運転でも当たり前のようについていくジジ。そして箒で風を感じながらの飛行シーンの素晴らしさなどなど、目を離せない要素が目白押しでした。
そしてワクワクの旅立ちから突然のトラブル、目覚めたら誰もが行ってみたいと思えるような素敵な海辺の街の登場ですよ。魅力的な登場人物と魅力的な舞台、それらを支えるジブリの技術力にため息しかでません。この緻密な背景を描くのにどれだけの手間と時間かかるというのか…。

少女の成長物語としても王道で、見ていて安心感がありました。悪人は出てこないものの13歳の少女が一人で乗り越えるには大変なトラブルはいくつかあって、彼女はそれを持ち前の優しさと無鉄砲さ、出会った人々の助けによって一歩ずつ前に進んでいきます。
ホント”魔女”なのが不思議なくらい普通の女の子で、地味な黒い服を気にしてこれでもかというくらい目立つ赤いリボンをつけてるところが可愛いです。その反面、箒で飛ぶ時にかぼちゃパンツと生足を見られても全く気にしないアンバランスさ!(笑)
あと、トンボ君に最初やたらとツンケンしてたのは、たぶん父親が礼儀正しく物腰が柔らかいタイプだったから比較してしまったんでしょうね。優しくて礼儀正しいところを知ってからは態度も変わって、きっと小さい頃は「パパのお嫁さんになる!」とか言ってたんだろうなと想像してしまいました。

そして、今回気になったのがキキがスランプに陥るきっかけの一つである「かぼちゃとニシンのパイ」の味。カボチャと魚の組み合わせ自体馴染みがないし、孫も嫌ってるしどんな味なのか想像できません。
一応調べてみたところ、舞台のモデルとなった国はスウェーデンらしく、そこでよく食べられているのはオレンジ色(緑もある)の水っぽいカボチャらしいんですよね(雑に調べただけなので間違ってる可能性大)
で、スウェーデンのカボチャのパイにはスパイスを効かせてあること、そして大漁のニシンが獲れるこの国ではニシンの酢漬け料理がポピュラーだということを考慮すると、やはりこのパイかなり”大人の味”なのでは?
ただ、日本で手に入るニシンと違い、現地で獲ったニシンは臭みもなく身がしまっていて美味しいらしいです。それに酢漬けのニシンとかぼちゃのパイはドイツ移民により実際に作られていたそうですが、あのお婆さんは割と裕福そうだったので酢漬けではなくオイル漬けのニシンだった可能性も。オイル漬けの白身魚とかぼちゃのクリームソース仕立てのパイだと思えば美味しい気がしてきました。…きっと事あるごとに贈ってきて孫も飽きてたんだろう!
ちなみに見た目がゲテモノなスターゲーザーパイはイギリス料理なので別物でしょう。

脱線しすぎたので軌道修正。やはりこの作品の一番好きなところはジジですね。黒猫と言えばジジを思い出すくらいには印象に残っていて、今回再見してどのシーンのジジも可愛いと再確認できました。表情豊かなところは普通の猫ではない感じがするのに、ふと見せる猫らしいしぐさにグッときます。キキに言われてぬいぐるみの振りをするエピソードも可愛いし、ふとんで丸くなってるところも可愛い。そして声も可愛い(ムーミンのミイの声優さんか!)
何よりラストで使い魔として側にいるというのがわかってホッとしました。一言もセリフはなかったけど、キキの魔力が弱まっていた間のそっけなさを見ると言葉がわからなくなっただけでなく契約による恩恵(他の動物の言葉がわかるとか知力とか)も弱まっていた可能性があるので、普通にキキの箒に乗って飛んでる時の様子から元通り(もしくはパワーアップ)になったと思えました。インタビューされてる時の猫っぽい威嚇は、たぶん契約してない人たち目線なので普通の猫にしか見えないということかと。
長年のモヤモヤが解決して、再見して本当に良かったです♪

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■ Comment

No title

では次は実写版ですね!(←待てい(笑))
2020/04/25 15:04  ポール・ブリッツ〔編集

>ポールさん

新たなトラウマがうまれてしまう!(笑)
2020/04/26 07:32  宵乃〔編集

空を飛びたくなる映画

MYブログでも五つ★の満点映画ですが、そういえばちょっと前に放送してましたよね。

何年か前に原作者角野栄子さんのドキュメンタリーがあって、ファッションも含め生き方に魅了された記憶があります。

多分原作と映画は全然違うテイストだと思いますが、映画はまさに満点の秀作ですよね。何度見ても良い気分になる作品です。
2020/04/26 10:36  十瑠

>十瑠さん

ホント、空を飛びたくなります!
十瑠さんも大好きな作品でしたか~。なんとなく女性向けみたいに言われてる作品ですが、男性にとっても空へのロマンとか青春のあれこれが楽しめる作品でしたよね。

> 原作者角野栄子さんのドキュメンタリーがあって、ファッションも含め生き方に魅了された記憶があります。

おぉ、原作者さんも魅力的な方でしたか。原作も気になっていたけど、どんな人がこんな等身大の13歳の魔女を生み出したのか気になります!

> 何度見ても良い気分になる作品です。

今まで避けてたのが悔やまれるくらいです。これからは定期的に再見してしまいそう!
コメントありがとうございました。
2020/04/27 07:28  宵乃〔編集
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