映画「海賊じいちゃんの贈り物」
読み:かいぞくじいちゃんのおくりもの
原題:WHAT WE DID ON OUR HOLIDAY
製作:イギリス’2014 95分
監督:アンディ・ハミルト、ガイ・ジェンキン
ジャンル:★コメディ/ドラマ
【あらすじ】祖父ゴーディの75歳の誕生日を祝うため、休暇を利用してロンドンからスコットランドへ来たマクラウド一家。だが、別居中の両親や兄夫婦たち大人はケンカばかりで、3人の子供たちロッティ、ミッキー、ジェスもううんざりしていた。そこで祖父は孫たちと出かけ、浜辺でかけがえのないひとときを送るが…。
起承転結の”転”から”結”への流れが物語としてはお粗末レベルのご都合展開なんだけども、転までは素晴らしかったしラストの愛が感じられるお葬式は良かったので全体的に好印象な作品。
とにかく子供たちが魅力的なんですよね。繊細でメモ魔な長女ロッティに、TVドラマや映画から色んな知識を吸収している長男ミッキー、そして石愛好家で自由すぎる末の女の子ジェス。子供ってこうだよね~と思える自然すぎる演技と、大人を振り回す無邪気な言動に思わず表情が緩みます。
一緒に見ていた家族も夢中でした。この子たちを見るだけでも価値がある映画だと思います。
石が大好きな一番下の子は台本なしで状況だけ教えて好きにやらせてたみたい。どうりで子供らしいと思った!
また、スコットランドの風景が素晴らしく、とくにおじいちゃんと過ごした浜辺は子供たちの一生の思い出になるだろうという美しさ。
ヴァイキング式海葬は引く人もいるかもしれないけど、私は子供たちの想いに素直に感動できました。
むしろ、なんで子供がそれをマスコミの前で説明しようとした時に止めたのか理解できない。それを聞けば納得する人もいたかもしれないのに…。おじいちゃんみたいにヴァイキングの血を引いていることを誇りに思ってる人とか。
まあ、色々引っかかる点はあったものの、それでもまた見たいと思える温かさがありました。この録画は永久保存決定!