忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「霊幻道士(れいげんどうし)」観ました

 | ホラー/パニック  com(8) 
Tag:香港 

霊幻道士
原題:疆屍先生
製作:香港’85 97分
監督:リッキー・リュウ
ジャンル:★ホラー/コメディ/アクション

【あらすじ】ある富豪から先祖の墓を移す依頼を受けた道士だったが、弟子のいたずらによって遺体はキョンシーとなってしまう。さらに依頼人までキョンシーとなり道士たちは封じ込めに苦戦する。その上、弟子チュウサムは幽霊に憑りつかれ、弟子モンチョイはキョンシーに噛まれてしまい…。

たぶん初見。子供の頃にキョンシー映画は何度も観たけど、女の子が主人公だった気がするので。
キョンシーってゾンビと吸血鬼を足して二で割ったみたいなモンスターなんですね。もち米や墨をしみこませた糸で戦っていたのは、粒とか網目など無数にあるものを数えずにはいられない弱点をアレンジしたのかな?
もち米は昔から神聖な食べ物として扱われていたし、墨や鶏の血はよくわからないけど聖水みたいな感じでした。

基本的に噛まれたらゾンビや吸血鬼になる運命という作品が多い中、キョンシーの場合は生きているうちに浄化すれば大丈夫というところがいい。怖すぎず悲しすぎずコメディらしい緩さです。
老け顔の弟子モンチョイがキョンシーになりかけ、米の上で踊り続けるという謎の苦行をさせられるくだりが愉快。生きるか死ぬかの瀬戸際なのに疲れて眠ってしまうし、キョンシーになりかけたら「キョンシーになっても長生きしたい!」とか言い出すし(笑)

あと、息を止めればキョンシーに気付かれないというのも映画的に面白かったです。目の前にキョンシーがいて、息が続かなくなったらまた襲われるという緊張感がいい。
それでいてコミカルさは忘れてなくて、長い筒を使って吐いた息がキョンシーの背後に行くようにして長時間やり過ごそうとしたり。ヒロインと交互に息継ぎをするというシチュエーションもオイシイです。

そして、おバカな弟子二人に振り回されていた道士が、正装?で幽霊やキョンシーと戦う終盤は、キレのあるアクションもあってカッコいい!
銅銭みたいなのを糸で繋げた剣とか八卦鏡などのアイテムも魅力的だし、師弟対決も痺れました。
幽霊美女の虜になってしまった弟子チョウサムの目を覚まさせようとする時に、彼女の素顔を見せようとはしないところが紳士だよねぇ。最後は弟子の判断に任せて、本当に彼女が弟子のことを想っていたんだと驚くところが好きです。
「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」といい本作と言い、香港には幽霊と恋する作品が多いんでしょうか?
まあ、あれだけ麗しい美女だったら幽霊でもなんでもいいという気持ちもわからなくもない。ふわ~っと彼の自転車の後ろに舞い降りるところなんてまるで天女のようでした。

ついでに調べてみたところ、キョンシーがぴょんぴょん歩くのは死後硬直だったからなんですね(笑)
そして黄色い衣装で札付きキョンシーをお客さんと呼んでいた人は、遺体を故郷に返すために一時的にキョンシーにして連れ歩いてたのか。説明なしでも香港の人には通じるのかな…。
あと、キョンシーが動くのは魂魄の魄が大地に還らなかったせいだという説明も見かけました。魂は精神的なエネルギー、魄は肉体的エネルギーだということで、風水的によくない埋葬方法だと魄が大地に還らず、遺体が動き出してしまうんだとか。
キョンシーというと映画のキャラクターのイメージなので、ちゃんとした道教の背景があるということを忘れがちです…。

■ Comment

No title

監督名に「?」となっていたら、サモ・ハン・キンポーはプロデューサーだったんですね。

このシリーズ、今も続いていて、最新作は「霊幻道士Q 大蛇道士の出現!」という2018年作品だとか……。

女の子が主人公なのは「幽幻道士」シリーズのほうですね。日本出資・制作でテレビシリーズ「来来! キョンシーズ」が作られたそうですから、そっちかも。

「邦キチ! 映子さん」の第3巻で取り上げられていて、相変わらずバカをやりながら解説してくれてます(笑)
2019/12/12 21:40  ポール・ブリッツ〔編集

>ポールさん

> 監督名に「?」となっていたら、サモ・ハン・キンポーはプロデューサーだったんですね。

サモ・ハン・キンポーさんが関わった作品として有名だったんでしょうか。
私は子供の頃に見たきりだったので、監督や出演者については何も印象に残ってなかったです。

> このシリーズ、今も続いていて、最新作は「霊幻道士Q 大蛇道士の出現!」という2018年作品だとか……。

マジですか!?
日本ではあまり宣伝しなくなったんですかね~。昔はグッズ展開とかもしていたのに。

> 女の子が主人公なのは「幽幻道士」シリーズのほうですね。日本出資・制作でテレビシリーズ「来来! キョンシーズ」が作られたそうですから、そっちかも。

女の子の名前はテンテンちゃんだったと思います。何作品見たかは思い出せないのでどちらも見た可能性はあります。

> 「邦キチ! 映子さん」の第3巻で取り上げられていて、相変わらずバカをやりながら解説してくれてます(笑)

あはは、この作品を取り上げてくれるとはさすが。B級映画好きなら楽しめる作品ですよね~。
2019/12/13 09:12  宵乃〔編集

No title

テンテンは「幽幻道士」の主役ですね。シャドウ・リュウ、かわいいですな。

https://www.google.com/search?biw=1920&bih=969&tbm=isch&sxsrf=ACYBGNR7s9fjdJQIdtnFzRJrAg2_0P-Vcg%3A1576257514794&sa=1&ei=6sfzXZ-HMKHdmAXwk7j4DQ&q=%E5%B9%BD%E5%B9%BB%E9%81%93%E5%A3%AB%E3%80%80%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%89%E3%82%A6%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%82%A6%E3%80%80+%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%B3&oq=%E5%B9%BD%E5%B9%BB%E9%81%93%E5%A3%AB%E3%80%80%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%89%E3%82%A6%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%82%A6%E3%80%80+%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%B3&gs_l=img.3...7364.17559..18184...3.0..0.150.2228.8j13......0....1..gws-wiz-img.......35i39j0j0i7i30j0i24.Hic7pe9mw5s&ved=0ahUKEwifpPnpkLPmAhWhLqYKHfAJDt8Q4dUDCAc&uact=5
2019/12/14 02:20  ポール・ブリッツ〔編集

>ポールさん

> テンテンは「幽幻道士」の主役ですね。シャドウ・リュウ、かわいいですな。

わぉ、美少女!
これは当時の小学生男子で惚れてた子は多いんじゃないでしょうか。
キリっとした目元がカッコいい…。
2019/12/14 08:18  宵乃〔編集

懐かしすぎて汁出てきた

キョンシーの真似とか流行ってましたね
まさにテンテンちゃんに恋する男子小学生でした(笑
2019/12/14 18:16  nor

>norさん

norさんもテンテンちゃんに…!
ホント、あれだけ可愛い子は子役でもなかなかいませんもんね。私も男の子だったら恋してたと思います。
昔クレーンゲームでキョンシーぬいを集めてました。
2019/12/15 08:41  宵乃〔編集

No title

これ大好きです。

私もいつか記事とイラストを描きたいと思っています!
爪を切ったり、牙を削ったりするシーンはたまりません。

ラム・チェンインのシリーズは結構楽しめますが、とにかくしつこいんです(笑)
それでも、がんばって、3作品は見て欲しいです。

この頃の香港映画、全盛期でしたね。
2019/12/17 20:00  ロッカリア

>ロッカリアさん

ロッカリアさんはお好きだと思ってました!
キョンシーの魅力だけでなく、映画的にも良く出来た作品ですよね。
とくにB級ホラー好きにはたまらないです。

> ラム・チェンインのシリーズは結構楽しめますが、とにかくしつこいんです(笑)
> それでも、がんばって、3作品は見て欲しいです。

いっぺんにシリーズ全てオンエアがあったら飛びつくんですけど(笑)
この頃は香港映画のオンエアがハリウッド映画並みに多かった気がします。
2019/12/18 08:08  宵乃〔編集
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