一言映画感想(10/04~10/21)
またもやネガティブな感想ばかりになってしまった…。
10/4「おみおくりの作法(おみおくりのさほう)」
終盤までは結構よかったのに起承転結の転で「やっちゃったー」という感じでした。最近こういう作品が多い気がする…。”葬儀は生者のためのもの、死者の想いなんてない”という合理主義的風潮を否定したかったんだろうけど、そこで直接的表現をしたら「やっぱりファンタジーじゃん」と受け取られかねないのに。ベタでもいいから、ヒロインの父親との数少ない幸せな頃の回想でも流して、父親に声をかけられて振り返る少女に現在の姿が重なり、お墓の方を振り向いても誰もいない。ただ木漏れ日や鳥の声などで一際美しいシーンにして、鑑賞者に「お父さんがいたのかな」と思わせるような演出をするとかさ、他にもっとやりようがあったと思う。それまでの、孤独死した人たちと向き合う孤独な主人公のドラマは良かっただけに拍子抜けでした。
10/6「機動戦士ガンダムNT(がんだむならてぃぶ)」
ロボットアニメらしさがあまり感じられなかった…。あのニュータイプの超能力をあんまり言語化してほしくないというか、そこまでできるの!?というところもあってついていけなかった。ヴィジュアル系バンドの人みたいな強化人間さんはちょっと面白かったし、私的には主人公3人に魅力を感じなかったので、くどい回想とかフェネクスのエピソードより、彼を掘り下げて欲しかったなー。
10/8「ルージュの手紙(るーじゅのてがみ)」
ドラマ/コメディだと…!?笑える部分なんてあったっけ…。まあ退屈はしなかったし、刺さる人には刺さりそうな作品でした。たぶん寛容の心を描いたんだと思うけど、いまいち私にはクレールの心情の変化が読み取れなかったんですよね。自分と父親を裏切った人が、もうすぐ死ぬからといって突然会いに来る…。それを受け入れていく過程を読み取れるかどうかは鑑賞者の感性に委ねられます。私には酒・たばこ・賭け事から離れられない女を信じるのは無理ですねー。しかしこの邦題、ルージュの伝言の影響かな?
10/17「僕のワンダフル・ライフ(ぼくのわんだふるらいふ)」
犬が生まれ変わりを繰り返して生きる意味を見つける感動もの。まあこの題材なら泣けるよね、飼い主をかばって死ぬシーンとかあるし…。ただ、擬人化されてるわけでもない動物にセリフを当てるのが好きじゃないし、あまりにも”こうだったらいいなぁ”という人間の願望が投影され過ぎていて人間の傲慢さを感じてしまうというか…。わんこがそう思ってると感じられるだけなら良いけど、言葉にしてほしくないんですよ。セリフなしでも上手くやれば伝わるのに。一応犬を飼ってる人なら「どの犬も愛犬の生まれ変わりかもしれないから優しくしよう」と思えるだろうし、犬を飼いたい人が「責任を持って幸せにできるのか」と考えるきっかけになるとは思います。ベイリーが自分の生きる目的を問い続けていたけど「大切な誰かと一緒にいるため」は人間にも当てはまることですよね。宣伝ではイーサンのために生まれ変わってるみたいに言ってるものの、実際は誰が飼い主になっても寄り添おうとしていたし。要は大切な人と一緒にいられる時間を大事にしようという作品。ただし、最後に名札をベイリーにするのはいただけない。中国だかでペットのクローンを作って(そういう業者がある)同じ名前を付けている飼い主を思い出しました。
10/21「ヴァン・ヘルシング(ヴぁんへるしんぐ)」
再見。う~ん、やっぱり私には合わないです。仕方なく何が合わないのか考えながら見てたんですが、1、スパイものやロマンティックアドベンチャーに出てきそうなヒロインが苦手。2、複数作品の主役大集合(そして脇役に成り下がる)が苦手。3、吸血鬼が子供を欲しがるのが解釈違い。というかんじですかね~。とくに子供を欲しがるのがね…。元人間の吸血鬼には吸血で眷属を増やすことにその欲求を持っていてほしいんですよ。唯一無二の存在となれる相手を求めて渇望していてほしいし、性欲が吸血行為に直結して”自分は化け物だ”と痛感してほしいのです…。
■ Comment
>10/4「おみおくりの作法(おみおくりのさほう)」
私はこの作品、普通に見てけっこう好感だったのですが
宵乃さんの書かれた下記の部分は、素晴らしいと思いました☆
>ヒロインの父親との数少ない幸せな頃の回想でも流して、父親に声をかけられて振り返る少女に現在の姿が重なり、お墓の方を振り向いても誰もいない。ただ木漏れ日や鳥の声などで一際美しいシーンにして、鑑賞者に「お父さんがいたのかな」と思わせるような演出をするとかさ、
この映画が作られたら、それも見たいと思いました☆
>10/21「ヴァン・ヘルシング(ヴぁんへるしんぐ)」
全然覚えていなくて・・・残念だったことは覚えています(笑)。
>10/8「ルージュの手紙(るーじゅのてがみ)」
まあまあの作品でしたね。
>ドラマ/コメディだと…!?笑える部分なんてあったっけ…。まあ退屈はしなかったし、刺さる人には刺さりそうな作品でした。
私も退屈はしませんでしたが、刺さりませんでした(笑)。
>たぶん寛容の心を描いたんだと思うけど、いまいち私にはクレールの心情の変化が読み取れなかったんですよね。
寛容の心・・・なんかあのカトリーヌ・フロという女優さんは
こういう役柄が多いような気がします・・・。
>自分と父親を裏切った人が、もうすぐ死ぬからといって突然会いに来る…。それを受け入れていく過程を読み取れるかどうかは鑑賞者の感性に委ねられます。私には酒・たばこ・賭け事から離れられない女を信じるのは無理ですねー。
私も無理です(笑)。
まず、会わないです、まあそれでは映画になりませんが(笑)。
>しかしこの邦題、ルージュの伝言の影響かな?
変な邦題ですよね?
あのキスマークで邦題を付ける人はその歌を思ったんでしょうけど
全然合わないですよね?
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いらっしゃいませ。miriさんは「おみおくりの作法」のラスト大丈夫でしたか~。私は終盤で主要人物が事故死という展開に辟易してしまって…。もっと前に見れてたら印象も変わっていたかも?
> この映画が作られたら、それも見たいと思いました☆
ありがとうございます。王道展開っていいですよね!
> 全然覚えていなくて・・・残念だったことは覚えています(笑)。
初見時が地上波吹き替え版だったので多少は印象も変わるかなーと思って見てみたけど、ダメなものはダメでした(笑)
BSプレミアムのチョイスが謎です…。
> 私も退屈はしませんでしたが、刺さりませんでした(笑)。
> まず、会わないです、まあそれでは映画になりませんが
あんなことがあったら電話越しに一蹴して終わりですよね~。クレールが医療従事者じゃなくても同じ流れになっただろうか?と考えてしまいました。
> カトリーヌ・フロという女優さんはこういう役柄が多いような気がします・・・。
あの女優さんは「大統領の料理人」の人でしたか。他にもいくつか出演作品を見ている気がしますが、どんな役だったのか思い出せません…。
> あのキスマークで邦題を付ける人はその歌を思ったんでしょうけど全然合わないですよね?
印象的な手紙ではあるけどピンとはきませんよね~。直訳だと「助産婦」ということですが、単語には賢い、女性という意味があるみたい。う~ん、邦題にしにくいキーワード。センスのある人じゃないと良い邦題は作れないということか…。
「ヴァン・ヘルシング」星0.5って、我が家で最悪の点数つけた映画じゃないかと思います。最悪すぎて、むしろ、すがすがしい(…なわけない!)
「ルージュの手紙」は星3つの普通でした。しかし、ドヌーブさんは女優歴の息が長いですねー。
「僕のワンダフル・ライフ」猫だったら無理だろうなー。
星0.5!?
ボーさんちの最低点を叩き出した作品でしたか(笑)
私の好み以前に面白くない作品だったんですね。なんだかホッとしました。
> ドヌーブさんは女優歴の息が長いですねー。
ですよね、主役より印象に残ってるかも。彼女以外が演じていたら、あの役の印象は最悪だったかもしれません。
> 「僕のワンダフル・ライフ」猫だったら無理だろうなー。
お猫様に再会するために人間が転生する話なら猫好きも納得するかも(笑)
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