一言映画感想(8/13~8/26)
8/13「ビッグ・アイズ(びっぐあいず)」
実話をもとにした伝記映画だけども、なんだかマーガレットを突き放した部分もあって彼女に好感が持てなかったです。裁判では嘘に加担した理由を「一人で娘を育てる自信がなかった」そして「夫に支配され強要された、従わないと乱暴な言葉でまくしたてられた」と言っていたけど、どうも強要された部分を強調しすぎなんですよね。夫がまだ猫をかぶってた時期に、外国人の有望見込み客の前で「自分が描いた」と言えなかったのが始まりだったので(少なくともこの映画ではそう描かれていた)、最初から強要されたように聞こえる裁判での言い分はどうなんだろうと思ってしまいました。子供にまで嘘をつき続けてた(=遠ざけ苦しめた)わけだし…。あの夫はクズだったとは思うけど、無一文で死んだと最後に書かれているのを見ると、さすがに自業自得だと思うよりも嫌な気分の方が勝りました。
8/15「風の無法者(かぜのむほうもの)」
これは意外と面白かったです。おじ様好き、男の友情好きの方におススメしたい。3人で組んで駅馬車で運ばれる金品をこっそり盗んでいた無法者の一人カドリップが、被害者である紳士風の好青年ノバセックに触発されて正義に目覚めていくお話。主人公は青年を傷つけないよう仲間を抑えて、一枚上手な青年は主人公を上手いこと町の英雄(保安官)に仕立て上げようとするんですよね。保安官になって服を新調してもらい、年甲斐もなくウキウキしてる主人公が可愛いです。西部劇なので殺伐としたところはあるものの、二人の友情のおかげでどこかほのぼのした雰囲気でした。
8/17「皆殺し無頼(みなごろしぶらい)」
途中でついてくるメキシコ人?を粗雑に扱う主人公にイラッとしたものの、悪役ヒロインの悪女っぷりはとても良かったです。殺し屋を雇う時に、札束の半分(真っ二つにした)を渡すというのも面白かったし。でも、その殺し屋さんもプロらしくないので私好みではなかった。殺し屋ではなく、金で雇われただけの銃の扱いが上手い無法者だったのかもしれないけど。やはり最初から最後までブレない悪女だったサマンタが美人さんだし好感持てます。
8/20「この世界の片隅に(このせかいのかたすみに)」
相変わらずセリフが聞き取れない部分が多かったんですが、それでも見終わって心に残るものがあるってことは良い映画なんだろうなぁ。主人公が普通のどこにでもいる主婦の一人という感じが良かったです。直接的描写がなくても、戦争で身近に起こる出来事を描くだけで辛さや恐ろしさは伝わってくるんですよね。恐ろしいだけでは心に残らない。笑顔やのほほんとした表情の多いすずが、打ちのめされて虚ろな表情でうつむいている。それだけで刺さるものがありました。ラスト、失われた右手が繋いだ出会いにホロリ。
8/21「マイマイ新子と千年の魔法(まいまいしんことせんねんのまほう)」
9割方セリフが聞き取れなかったですね…。とくにじいちゃんと剣道?少年のセリフは一つも聞き取れなかったので、ちゃんと聞こえる音量にしてほしいです。あと大事なセリフをしゃべってるときにBGMを大きくしないで…。そんなわけで内容もさっぱり。つむじパワーで1000年前の様子が見えるの?剣道少年が引っ越していったのは父親が何かやらかしたの?金魚が死んで別の金魚を探してたのはなぜ?にしても、用水路でダムを作って何日も維持して、農家の人に迷惑はかからないのだろうか…。
8/24「ドラフト・デイ(どらふとでい)」
ドラフト会議とか全くわからない状態だったんですが、スターチャンネルが?オンエア前に簡単な解説を入れてくれたみたいでギリギリついていけました(と思う)。でもビデオを見ればわかるって結局何だったんだろう…。しかも見るのが遅いし。終盤はそこそこ盛り上がるけどそれまでが地味でした。
8/26「劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~(げきじょうばんはいからさんがとおるこうへんはなのとうきょうだいろまん)」
これはダメだわ~。震災でたくさん人が死んでるんだから、ヒロインがどうやってあの火炎の中を生き残ったのか多少なりとも納得できるようにして?まったく説明がないから「紅緒はターミネーターだったのか」と納得するしかなかった。あと結核らしきロシア人女性も酷いよね。少しでも良心があれば、紅緒の存在に気付いた時点で少尉を解放してたはず。なんたって、自分の死期が近いことを察してたはずだし。しかも死の間際になってやっと解放するとか、天国に行けなかったら夫に会えないと思って焦ったとしか…。タイミングも紅緒の結婚式当日の朝だし。あのロシア人女性があと数か月で亡くなるのは予想できただろうに、二人は彼女が死んでからも会わない覚悟はできていたんだろうか?どいつもこいつも自分の行動がどういう結果をもたらすのかまったく考えていない気がしました。