忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「パターソン(ぱたーそん)」観ました

 | ドラマ  com(5) 

パターソン
原題:PATERSON
製作:アメリカ’2016 118分
監督:ジム・ジャームッシュ
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】ニュージャージー州パターソン。バス運転手パターソンは、愛する妻ローラの隣で毎日変わり映えしない毎日を送っていた。仕事をして妻の愛犬マーヴィンの散歩をし、バーでのたわいない会話を楽しみ、妻の隣で眠りにつく。そんな日常の中で、彼は詩を紡ぎだしてはノートにしたため…。

これは妙に沁みました。前半どころか3/4くらいは結構眠かったんですけど、眠くても興味は途絶えなかったのが眠いだけの映画とは違います。
この作品の良さを言葉にするのは難しいので、どんな人に見てもらいたいかを考えてみました。
日常の些細なことを大事にしたい人、それらを詩や音楽、絵などで表現することを素晴らしいと思う人、誰かの思いやりに触れて荒んだ心を癒したい人あたりにおススメしたいです。
あと永瀬正敏さんが終盤に出てるので彼のファンにも。…めっちゃ良い役だよ!

眠いながら興味が途切れなかったのは、主人公と奥さんがアンバランスに見えたからだと思います。
奥さんは行動力があって、他人が見たら「そんな夢みたいなことばっかり!」ということでも割とガンガンやっていく方です。たぶん犬を飼いたいと言ったのも奥さんなんですよね(でも散歩は当然のごとく旦那に任せる)。
で、旦那は気弱な方だし奥さんのことを愛してる&信じてるので、経済的にちょっと厳しそうでも一切文句は言わない。確かに奥さんはセンスがあるのでデザイン関係の仕事でバリバリやっていけそうですが、夫のそういった我慢を見逃しているようで心配になってしまいました。

でも、とてもショックな出来事があった時、それを見逃さずに寄り添ってくれる奥さんだったんですよ。自分のことを理解してくれているという主人公の言葉は本当だったんだとホッとして、その流れでしみじみとした終盤の感動に繋がりました。
ほんの些細な出来事なのに、これからも詩を書きなさいと世界が背中を押してくれているような、一瞬で目の前が拓けるような印象。これまでのありふれた日常が、彼の小さな世界の中で出会った人々とのやりとりのすべてが彼の詩の源であり、これからもそうなのだと…だからこそ世界は、人生は素晴らしいと言っているかのようでした。

見終わってみると、わんこや愚痴っぽいバスの運転手仲間、酒場に集まる顔なじみたち、吉兆の象徴?な双子たちに、詩作がつないだいくつかの出会いなど、それまでぼんやり見ていた彼の日常が不思議と懐かしく感じる作品です。

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■ Comment

コメントを有難うございました☆

お待ちしていました!

イラスト、そうきたか!って感じです☆
何気ない、普通のノートでしたよね~♪

>この作品の良さを言葉にするのは難しいので、どんな人に見てもらいたいかを考えてみました。

宵乃さんの記事らしくて素敵です☆
自分だけでなく、映画を愛するどんな人に見てもらいたいか?なんて!
私は自己中なのであまり考えたことなくて・・・(笑)。

>永瀬正敏さんが終盤に出てるので彼のファンにも。…めっちゃ良い役だよ!

ずっと昔はすごく好きな俳優の一人でした。
この作品で、その彼を再発見した感じでした☆

>自分のことを理解してくれているという主人公の言葉は本当だったんだとホッとして、その流れでしみじみとした終盤の感動に繋がりました。

本当にあの時はビックリしたし、ああ、そうだったのだ、と
目からうろこ式でした。

そう、彼女のあの時の行動が、これ以降のこの作品の全てに繋がって、
静かなそして大きな感動をもらえました。

>ほんの些細な出来事なのに、これからも詩を書きなさいと世界が背中を押してくれているような、一瞬で目の前が拓けるような印象。
>~これからもそうなのだと…だからこそ世界は、人生は素晴らしいと言っているかのようでした。

素晴らしい文章ですね☆
監督さんに読んでもらいたいくらいです!

>見終わってみると、わんこや愚痴っぽいバスの運転手仲間、酒場に集まる顔なじみたち、吉兆の象徴?な双子たちに、詩作がつないだいくつかの出会いなど、それまでぼんやり見ていた彼の日常が不思議と懐かしく感じる作品です。
>これは妙に沁みました。

同じように思えて嬉しかったです。

私は眠くはならなかったんだけど、たしかに多くの人が眠くなりそうです。
宵乃さんが記事に書かれたような人々に、映画を愛する人に
是非見て頂きたい作品ですね!

今日はお話しできて嬉しかったです☆


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2019/07/30 17:33  miri〔編集

>miriさん

いらっしゃいませ、お待たせしました~!
やはりイラストは詩を書いているシーンだよなと思いまして、主人公が一番詩作に没入してる感じのシーンを選んでみました。いつもイラストにもコメントありがとうございます。

> 自分だけでなく、映画を愛するどんな人に見てもらいたいか?なんて!
> 私は自己中なのであまり考えたことなくて・・・(笑)

いえいえ、映画好きなら他の人の「どんなところが良かったのか、どこが好きなのか」が真っ先に知りたいと思います。少なくとも、私が他の人の感想が読みたいと思った時は、miriさんの感想のように素直な気持ちを綴ったものを探してますよ~。

> ずっと昔はすごく好きな俳優の一人でした。
> この作品で、その彼を再発見した感じでした☆

おぉ、彼のファンでしたか。好きだった俳優さんが、だんだん好きだったイメージから離れていくと寂しいですもんね。大好きだった頃の彼を再発見できてよかったです。監督に感謝!

> そう、彼女のあの時の行動が、これ以降のこの作品の全てに繋がって、静かなそして大きな感動をもらえました。

やはりあのシーンがなければここまでの感動には繋がらなかったですよね。miriさんの睨んだ通りあれが物語の転だったと思います!

> 同じように思えて嬉しかったです。
> 私は眠くはならなかったんだけど、たしかに多くの人が眠くなりそうです。
> 宵乃さんが記事に書かれたような人々に、映画を愛する人に是非見て頂きたい作品ですね!

見終わって真っ先に思ったのが「miriさん好きそう!」ということでした。実はどんな人に見てもらいたいか書いた時もmiriさんに届け~と思ってたんですよ(そして忘れたという…見たのは6/29でした)
遅くなりましたが、私もこの作品のことを語り合えて嬉しかったです♪

P.S.「トータル・リコール」は録画してあるので、再見したら伺いますね~。
2019/07/31 10:18  宵乃〔編集

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2019/07/31 20:48  

おはようございます

こちらは随分としのぎやすくなって来ています。
そちらもそうでしょうか?

手描きをしているイラストに惹かれて記事を読みました。パターソン、レンタルできたら観たいです。

ホラー物は苦手と云いながら、いろいろ検索している内にそれなりに奥深い物もあると思い直しています。企画で縛られないと手を出そうとしない分野、怠け者には宿題が課せられて良いのかな。感謝、感謝!
2019/08/19 09:29  しずく

>しずくさん

いらっしゃいませ!
私の住んでいる地域も今日は過ごしやすくなってきました。
秋雨前線さまさまですね~。このまま秋に突入してほしいです。

> 手描きをしているイラストに惹かれて記事を読みました。パターソン、レンタルできたら観たいです。

かなり淡々としていますが、いつの間にかじんわり心に沁み込んでくるような作品です。
機会があったらぜひ!

> ホラー物は苦手と云いながら、いろいろ検索している内にそれなりに奥深い物もあると思い直しています。企画で縛られないと手を出そうとしない分野、怠け者には宿題が課せられて良いのかな。感謝、感謝!

ありがとうございます、企画を活用していただけて嬉しいです♪
ホラーと言ってもお国柄や時代による違い、ジャンルや解釈次第で…と色々ありますもんね~。私も皆様の記事をきっかけに様々な怖さに触れられるので、しずくさんのように新規開拓してくれる方がいると見る目を養えます。
2019/08/19 13:48  宵乃〔編集
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