映画「そして父になる」観た

製作:日本’2013 120分
監督:是枝裕和
ジャンル:ドラマ
【あらすじ】これまで勝ち組人生を歩んできた大手建設会社のエリート社員、野々宮良多。妻みどりと6歳になる息子・慶多との3人で何不自由ない生活を送っていた。そんなある日、病院から連絡があり、慶多が赤ん坊の時に取り違えられた他人の子だと告げられ…。
春の感涙祭で鑑賞第三弾。全体的に引き込まれるものはありましたが、やっぱり6年間育てたら元に戻す選択なんてありえなくない?と思ってしまって終盤までモヤモヤ。病院が言ってた「こういうケースでは100%自分の子供を引き取る」ってのも信じられないんですけど…。嘘を吐いたか、病院側からそうするように圧をかけてきたんじゃなかろうか。
あと、奥さんが一生忘れないと言っていたあの旦那の一言、私だったら旦那をもう二度と信用できないと思うので、奥さんはいろいろ飲み込み過ぎて判断力鈍ってる気がします。「任せろって言ったのに!」と後で文句を言うくらいなら自分でも動けばよかったのに。あの一言が引っかかっていた割に信用してるというか…。あまりにあり得ない言葉すぎて確信が持てず試したのか?こんな大事な時に?
だいたい、こんなこと親だけで決めていい事じゃないですよね。そこも問題提起したかったのかもしれないけど…。今でも子供の意見は無視されるんでしょうか?
3人兄弟だったのが1人っ子になるなんて寂しすぎるし、1人っ子で自分しかいないのに手放される子供の気持ちだって辛すぎる。相手の家族とそこそこ仲良くやれるんだったら、子供は今まで通りにして二家族で親戚のような付き合いをしていけばいいじゃない。
終盤、やっと息子への愛情に気付けたところはホロリときました。あげるよと言われて受け取り拒否したのは、いつか自分の精いっぱいの「パパ大好きメッセージ」が届くと願っていたからなんだね…。
「父親だって取り換えのきかない仕事だろ」というセリフが、この作品の肝だと思いました。
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■ Comment
>「こういうケースでは100%自分の子供を引き取る」
まあ最終的にはそうなるんだと、私は思います・・・。
>あと、奥さんが一生忘れないと言っていたあの旦那の一言、私だったら旦那をもう二度と信用できないと思うので、
あの夫婦の歴史というか、交際して結婚して子供を授かる・・・そのすべてが、あの一言を言う人間とあの一言を聞かされる人間、だったように思います。
宵乃さんも私もあの男とは絶対に結婚どころか交際もしないと思います。
みどりさんはそれができる女性というかうまく書けませんが・・・。
>今でも子供の意見は無視されるんでしょうか?
・・・意見というか・・・まあ6歳は微妙ですけど・・・
難しいですよね・・・。
>終盤、やっと息子への愛情に気付けたところはホロリときました。
>いつか自分の精いっぱいの「パパ大好きメッセージ」が届くと
涙・・・。
>「父親だって取り換えのきかない仕事だろ」というセリフが、この作品の肝だと思いました。
仰る通りですね、そう思います。
>子供は今まで通りにして二家族で親戚のような付き合いをしていけばいいじゃない。
宵乃さんはそう思われるんですよね・・・私は子供は産みの両親が育てる方が良いと思います。
でも、どちらを思うにしても、この映画を見たそれぞれの人が、両家の将来が明るいモノであってほしいと願えればなあって、そんなふうに思います。
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2019/04/19 16:44 miri〔
編集〕
やはりこのシーンからね・・・。
ホント、胸にきます!
暖かくなって、イラスト追加が増えるのでしょうか?
愉しみに待っていますね~♪
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2019/04/19 16:50 miri〔
編集〕
> 宵乃さんも私もあの男とは絶対に結婚どころか交際もしないと思います。
> みどりさんはそれができる女性というかうまく書けませんが・・・。
miriさんのブログのコメント欄での鉦鼓亭さんへの返信に書かれていた彼女の人間像が、ここにも関係していそうですね。あれを読んでしっくりきました。
DV野郎に引っかかりそうな人にも思えるので、それに比べればまともな生活と可愛い息子を授かって、旦那の信じられない一言に我慢するくらいまあいいかと思えたり(汗)
> 宵乃さんはそう思われるんですよね・・・私は子供は産みの両親が育てる方が良いと思います。
うちは家族全員人見知りが激しいので育ての親一択でしたね。miriさんのように考える人もいるんだ~と目から鱗でした。
> でも、どちらを思うにしても、この映画を見たそれぞれの人が、両家の将来が明るいモノであってほしいと願えればなあって、そんなふうに思います。
そうですね~。世の中には色々な人がいるのを踏まえて、どちらの人も希望を感じられる作品に仕上がっていたのだと再認識。こういう邦画が増えてほしいですね。
> やはりこのシーンからね・・・。
> ホント、胸にきます!
一発で決まりました。もうウルウルで。
他のイラストも頑張って追加していきたいと思います!
宵乃さん、こんにちは
この作品、扱ってる事が重すぎるので余り思い出したくないのか、記憶の奥に仕舞いこんでしまったみたい。昨日から少しづつ思い出してます。(笑)
そんな薄くした記憶の中で一番残ってるのがイラストのシーン(多分、このシーンだったような、違ってたらスンマセン))、新しい家族三人がマンションでキャンプごっこしてる所、何か切なくて印象に残ってます。
いい映画だと思うし、オンエアしてたのを昼食摂りながらチョイ見した時も見入るくらい引き込む力がある作品だけど、再見したいと中々、思えないんですよね。(汗〜これのお陰で「万引き家族」もイマイチ手が出ない)
今年はやらなきゃいけない事が多いのと、観たいと思う作品も見つからずで観る意欲が低迷中、秋まで今年は捨ててます。
映画館で観たいと思って取っておいた作品、再上映の希望が断たれたので「感涙祭」で観ようと思っています。この前の日曜に観るつもりだったけど、いい所で選挙カーに邪魔されそうなので明日に延ばしました。(笑)
※樹木希林さん、去年公開の「日々是好日」が素晴らしかった(作品はイマイチの印象でしたが)。
>子供は今まで通りにして二家族で親戚のような付き合いをしていけばいいじゃない。
同じような事書いてますね、僕も。
4年前に観たので、結構忘れてますが、答えの出ない問いを出されたような映画でした。
いらっしゃいませ、コメントすれ違いになってましたね!
鉦鼓亭さんにとって記憶に封印するほどの重さでしたか。「誰も知らない」は私もそんな感じなので、こちらも数年後には思い出せなくなってるかも。
> そんな薄くした記憶の中で一番残ってるのがイラストのシーン
そうですそうです。キャンプごっこの後に朝を迎えて昨日撮った写真を見返していってケイタ君の撮った写真に気付くんですよね。で、涙してる夫の姿を寝起きの妻が発見するという流れでした。
セリフもなく状況と演技だけで父親の成長がはっきりと伝わってくるし、何よりもケイタ君がパパへのメッセージをこんな回りくどいやり方でしか伝えられなかった寂しさにウルウルで…。
> どうしても試してみなければならない事だと思います。そうしないと、何時まで経っても机上の空論を闘わせるだけで感情と実態が乖離したままになり収まりが尽かないような気がします。
試すのは賛成なんですが、もう育ての親には会えない、会ってはいけないと言っていたので、それはもう虐待だろ…と思ってしまって(汗)
まあ、本気で家族になろうという心構えでやらないとダメなのかもしれませんが…。りゅうせい君の育ての親の方は、ぜんぶわかっててやってる感じでしたね。
> 映画館で観たいと思って取っておいた作品、再上映の希望が断たれたので「感涙祭」で観ようと思っています。
企画がきっかけになって嬉しいです。うるさい選挙カーがいなくなったら、じっくり映画を堪能してください♪
> ※樹木希林さん、去年公開の「日々是好日」が素晴らしかった(作品はイマイチの印象でしたが)。
そのタイトルは聞き覚えあります。いつかオンエアあったらチェックしてみますね。
コメントありがとうございました!
いらっしゃいませ、コメントありがとうございます♪
本当に難しいテーマで、見る人によって、家族によって答えは違うし、絶対に正しい選択なんてものはないんでしょうね。
>同じような事書いてますね、僕も。
十瑠さんも同じ意見ですか。いろんな意見があるようなので、他の人の感想を巡ってみるのも面白そうですね~。
こんにちは!!
この映画は印象深いつもりでしたが、自分の書いた記事を
読み返しても思い出せません(笑)
ただイラストのシーンは印象に残ったシーンのようです。
イラストを見ていろいろ思い出しました!!
ただ福山は人の気持がわからないんでしょうね・・
イラストのシーンはかなり終盤にでしたよね??
やっと気がついたか!?くらいの(笑)
最近、見たような気でいましたが2015年1月に
見ていました。年もとるはずです・・(^^ゞ
気になるけど再見する気にならないのは何故でしょう?
何か引っ掛かるものがあったんでしょうね・・(^^ゞ
いらっしゃいませ!
あはは、思い出せませんか~。割と重いところもあるので、無意識に思い出すのを拒否してるのかも?
> ただイラストのシーンは印象に残ったシーンのようです。
> イラストを見ていろいろ思い出しました!!
あの自分の事しか頭にない父親がやっと自分の中にある愛情に気付いたシーンですからね。
仰る通り「やっとか!」という感じで、そういう意味でも印象的なシーンです(笑)
> 最近、見たような気でいましたが2015年1月に
> 見ていました。年もとるはずです・・(^^ゞ
時が過ぎるのは早いですよね…。私も最近は「え、もう月の半ば!?」みたいなことが多くて…。
時間は有限なので、なるべく好きなことや楽しいことを大事にしていきたいですよね~。映画も見たいものを見るのが一番です♪