忘却エンドロール

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映画「デルス・ウザーラ」観ました

 | ドラマ  com(4) 
Tag:ソ連 黒澤明 

デルス・ウザーラ
…描けた、描けたよお母さんっ!!
製作:ソ連’75
原題:DERSU UZALA
監督:黒澤明
原作:ウラジミール・アルセーニエフ
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】1902年シベリア。軍にウズリ地方の地質調査を命じられたウラジミール探検隊。厳しい自然に手こずる彼らを助けたのは、ここで猟をして暮す中国人デルスだった。彼の知恵と優しさに何度も救われ、しだいに強い絆で結ばれてゆくが…。

しみじみ切ない物語でした。
全く違う世界に暮してきたふたりの友情を描いていて、割と地味な展開でしたがあっという間に惹き込まれてしまいました。
記憶に残っているのは、吹雪く草原で必死に草を刈るふたりの姿です。日の入りまでに寝床を作れなければ”死”が待っているという極限状態。こんな恐怖に晒されれば、助かったとわかった時の彼の感動と信頼の気持ちは相当大きかったと思います。
でも、その感謝の気持ちが裏目に出てしまうんですよね…。ラストの立ち尽くすウラジミールの姿が痛ましいです。
淡々と描かれる友情のドラマと、シベリアの大自然の美しさが相俟って、深い感動を与えてくれる作品でした。

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■ Comment

デルス・ウザーラ

猪俣勝人先生の著作によると、当初は三船敏郎が演じる予定だったそうです。ちょっとイメージが合わないですね。
演じたマキシム・ムンズク。職業俳優とは思えない風貌がいいです。youtubeで晩年の彼を見る事ができます。
「旧ソ連。社会主義の国だったからこそ撮影に時間と金をかける事ができた。例えばハンカ湖の15分足らずの薄暮の場面を撮る為に10日間費やす。」とも書かれています。

猛吹雪の中で草を刈る場面。すごいですねー!見ていてハラハラしました。

都会の世界に馴染めないデルス。最新型の猟銃を持っていたために殺されたデルス。後年、デルスが埋められた場所にアルセーニエフが行ったらそこが随分変わっていたと言うラストは悲しかったです・・・・・・。
2010/10/03 (Sun) 04:43  間諜X72〔編集〕  

>間諜X72さん

こんにちは!
三船敏郎ですか~、確かにちょっと合わないですね。たくましすぎてふたりの関係のバランスが・・・。

> 演じたマキシム・ムンズク。職業俳優とは思えない風貌がいいです。youtubeで晩年の彼を見る事ができます。

教えてくれてありがとうございます。黒澤監督への誕生日お祝いメッセージ見てみました。いいですね、映画によって結ばれた友情!
どうしていきなりソ連なのか疑問に思いつつ今まで調べていなかったのですが、資金難などいろいろあったんですね。逆境にいてこういったチャンスを掴み取り成功させるとは、さすが黒澤さんです。

ラストはほんとうに切なくて哀しい・・・。黒澤さんの作品のなかでは異色作ですが、やはりこれも大好きな作品です。
2010/10/03 (Sun) 10:49  宵乃  

こんにちは!

ちょうどこの映画を最近観直そうと思っていたところでした。本当に、ずっとずっと心に残っている映画です。「カピタァァァン!!」というデルスの声も!

間諜X72様も書いていらっしゃいますが、どうしても三船敏郎のスケジュールが合わず出演は無理だったそうですね。でもそうしても映画に出たかった三船氏がスケジュールの合間をぬってソ連の撮影現場に訪ねていって「端役でもいいから出してほしい!」とお願いしたそうですが「ミフネちゃんを脇役で出すわけにはいかないよ」と監督はお断りしたそうです。三船敏郎とマキシム・ムンズクらが一緒に撮った写真を見ました。とても和やかそうな雰囲気でした^^

黒澤明監督は自殺未遂後、世界各国の映画関係者たちに励まされ、旧ソ連に招かれてこの映画を撮ったそうです。監督が生きることや映画づくりへの思いに再起をかけた最初の映画かと思うと、やはりジーンとくるものがありますね。もしご存知のお話ばかりでしたら申し訳ありません(>_<) またゆっくり観直してみようと思います!

2013/09/27 (Fri) 13:45  はなまるこ〔編集〕  

>はなまるこさん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます♪
再見いいですね~。雰囲気は強烈に印象に残っているんですが、詳細は忘れかけているので、わたしもそろそろ再見し頃かも。

> スケジュールの合間をぬってソ連の撮影現場に訪ねていって「端役でもいいから出してほしい!」とお願いしたそうですが「ミフネちゃんを脇役で出すわけにはいかないよ」と監督はお断りしたそうです。三船敏郎とマキシム・ムンズクらが一緒に撮った写真を見ました。とても和やかそうな雰囲気でした^^

三船さんの映画にかける情熱が伝わってくるエピソードですね。
監督も三船さんを大事にしていたんだなぁ…!
ふたりの写真、見てみたいです。

> 黒澤明監督は自殺未遂後、世界各国の映画関係者たちに励まされ、旧ソ連に招かれてこの映画を撮ったそうです。監督が生きることや映画づくりへの思いに再起をかけた最初の映画かと思うと、やはりジーンとくるものがありますね。

そうだったんですか…。何も知らずに観てました。
それを知った上で観たら、また違った感動を味わえそうです。
教えて下さってありがとうございました!
2013/09/28 (Sat) 10:06  宵乃〔編集〕  
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