忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「永遠(とわ)に美しく…」観た

永遠(とわ)に美しく
読み:とわにうつくしく
原題:DEATH BECOMES HER
製作:アメリカ’92 104分
監督:ロバート・ゼメキス
ジャンル:★ブラックコメディ/ファンタジー

【あらすじ】落ち目の女優マデリーンは、旧友ヘレンと婚約した有名な整形外科医アーネストを奪って結婚する。自暴自棄になったヘレンが落ちぶれる一方、マデリーンは優雅な生活を送りつつも衰えていく美貌に焦りを感じていた。数年後、美しく生まれ変わったヘレンが目の前に現れ、彼女は藁にもすがる思いである館を訪れ…。

昔大好きだった作品。今は楽しめるかな?と不安ながらの鑑賞でした。うん、今見ても面白い!
何と言っても、メリル・ストリープとゴールディ・ホーンの体当たり演技が素晴らしいですよね。古い作品を見るようになってからゴールディ・ホーンを知ったと思ってたけど、最初に好きになったのはこの作品からだったか~。
特殊メイクでブクブクに太った姿から50代とは思えない美しい姿、そしてどてっぱらに大穴開けた化け物っぷりまで見せてくれます。メリル・ストリープもセクシーな女優時代から結婚後のオバハンっぷり、首が180度回転したり体にめり込んだりとすごいことに。悪趣味極まりないSFXの使い方も、ここまでくると痛快です。
…ただ、見る人を選ぶ作品だというのはよくわかります(汗)

しかし、影の薄い旦那アーネストを演じてるのがブルース・ウィリスというのもビックリですよね。顔を見分けるのが苦手な私には、じっくり見ても彼だと確信が持てないレベルでした(笑)
良い意味でも悪い意味でも単純な男の役で、妻の尻に敷かれるくたびれた中年男性を見事に演じてます。
初見時に書いたあらすじには「彼を奪い合い…」と書いてたけど、再見したらそんなことなかったですね。奪い合ってはいても、すべてはマッドとヘル(悪意が込められたあだ名 笑)の勝負のため。彼が好きだからというわけではない。
ただ、二人の醜い争いを目の当たりにして自分の哀しさに気付き、人生で本当に大切なことを見つける役でもあるので、物語の中では結構重要な役割。彼がいないと、本当にただの悪趣味映画になってしまいます。

あと、再見して気付いたのが、この醜い争いは何も女性だけに当てはまるわけじゃないということでした。とくに今の時代は男性も美容を気にする世の中なので、リメイクするなら男性二人が主演でもおかしくない!
見栄っ張りで老いを気にする人間なんて古今東西老若男女関係なくいるし、この作品の中でも秘薬を飲んだ人たちは男女に偏りなくいました。何気にいつの時代にも通じるテーマだったんだなぁと驚きました。
ラスト、バラバラになっても中身はぜんぜん変わってない、むしろ中身の醜さが外見にまで及んでしまった彼女たちを見て「ああはなりたくないなぁ」と思ったなら、監督の狙い通りということでしょう。

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■ Comment

No title

以前そちらにゴールディ・ホーンのファンだって書き込みましたが覚えてるかしら? 随分前に観ているのでストーリーはほとんど忘れましたが、映画館に観に行き、大いに楽しんだ作品でした。
最近の彼女はどうしてるのか調べたら73歳で、2017年に「Snatched スナッチド」でカムバックしていました。予告編を観る限り70代とはとても思えませんでした。
2019/01/23 16:56  しずく〔編集

>しずくさん

いらっしゃいませ。
そういえば、しずくさんもゴールディ・ホーンお好きでしたね。劇場でこの作品を鑑賞されたとは羨ましい!
やりすぎなくらいの展開と、俳優陣の好演があって、嵌るとすごく楽しめますよね~。

> 最近の彼女はどうしてるのか調べたら73歳で、2017年に「Snatched スナッチド」でカムバックしていました。予告編を観る限り70代とはとても思えませんでした。

マジですか!?
白人はメラニン色素が少ないせいか肌の衰えが早いと言われてますから、相当な努力を重ねてるんでしょうね。さすが女優さん。
その作品について調べてみたら、邦題は「クレイジー・バカンス ツイてない女たちの南国旅行」となってました。結構ブラックな母娘のコメディみたい。
機会があったら見てみますね。
2019/01/24 08:44  宵乃〔編集

No title

こんばんは!

僕もこの映画はとっても印象に残っていて大好きなつもりでしたが、自分の記事を振り返ると後味が悪くイマイチだったんですね・・・(^^ゞ

記憶なんてあてにならないですね(笑)

5年以上前に宵乃さんとこの映画の記事にコメントをいただいていたんですね!感慨深かったです!!(^^)

久しぶりに見てみようかな??
2019/01/27 19:09  take51

>take51さん

いらっしゃいませ!
そういえば前にtake51さんの記事でお話ししましたね。あれから5年以上経って、やっと再見出来ました。思いの外楽しめたので嬉しかったです。

> 記憶なんてあてにならないですね(笑)

あはは、私もそういうことがよくあります。
それに再見したら印象が変わることもあるし、自分の変化を知るにも記録は大切です!
2019/01/28 09:04  宵乃〔編集

面白かったですね

この作品は大好きです。メリル・ストリープさんとゴールディ・ホーンさんに板挟みのブルースが
おかしかったです。
不死になるといってもどんな状態になっても生きているというわけで傷が再生したりとかじゃない
ぶん逆に地獄ですね、生に対する皮肉も効いてて良く出来た作品だと思います。
2019/02/04 18:27  ねむりねこ

>ねむりねこさん

> メリル・ストリープさんとゴールディ・ホーンさんに板挟みのブルースがおかしかったです。

ねむりねこさんのお好きな作品でしたか!
ホント、あの冴えないおっさん役のブルース・ウィルスさんが良かったですね~。あれだけオーラを消して振り回され役に徹するとは。

> 不死になるといってもどんな状態になっても生きているというわけで傷が再生したりとかじゃないぶん逆に地獄ですね、生に対する皮肉も効いてて良く出来た作品だと思います。

私的には傷が再生したとしても不老不死だけは勘弁してほしいので、完全に他人事として楽しめました。ホント、不死なんて幸せとは程遠いということをよく伝えていたと思います。
きっとあの秘薬は奇跡なんかじゃなく呪いの類ですよね(汗)
2019/02/05 08:18  宵乃〔編集
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