映画「残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-」観ました

読み:ざんえすんではいけないへや
製作:日本’2015 107分
監督:中村義洋
原作:小野不由美
ジャンル:ホラー/ミステリー
【あらすじ】怪談雑誌で読者の体験談をもとにした短編を連載している小説家。ある日、今住んでいる部屋で奇妙な音がするという手紙に興味を持った「私」は、彼女と一緒に調査を開始する。すると、過去にそのマンションに住んでいた人たちが、引っ越し先で不可解な死に遭遇していると判明し…。
ひぇ、怖すぎた…。
ホラー耐性あるつもりでしたが、やはり日本の普通の家が舞台だと怖さ倍増ですね。しかもこの作品はリアル志向で、ビジュアルが怖いモンスター的なものが出てくるわけでもないところが余計に怖い。物音や影、不幸な死を遂げた住人達という、実際にありそうなものばかりで責めてくるので他人事とは思えなくなってしまいました。
日本は基本的に狭いから、どの土地でも過去にさかのぼっていけば凄惨な事件ぐらいどこにでもあるんですよね。ここで描かれているのは、そのほんの一つのケースに過ぎなくて、もしかしたら今私たちが住んでいる家や土地にも穢れが蓄積しているかもしれない…。そして、その穢れが一定以上に蓄積すると、呪いという形でこういう事件を引き起こすのかもしれないと考えてしまいました。
根源がハッキリと描かれることが多い悪霊の類よりも怖いです。
小説家の主人公の元に届いた奇妙な体験や不気味な体験が、ある奇妙な音について調べていくうちに繋がっていくという展開は、金田一耕助がルーツを調べていくのと似たスリルがあります。映像や音響に頼ったホラーが苦手な人におススメ。
ただ、ラストの編集者の身に降りかかった出来事は蛇足でしたね。邦題のサブタイもいらないと思います。
とは言え、夜に1人で見たら怖くて眠れなくなりそうな作品でした。(原作者が「十二国記」の小野不由美と知ってびっくり!)
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■ Comment
怖かったですか~。
私は、もう具体的には忘れましたが…。
身近にありそうなのは怖いものですよね。
グロとか直接対決があるホラーには慣れてるので、逆にほとんど出てこない方が想像力を掻き立てられて怖かったです。
ホント、身近なものがもし…となる系が一番苦手かも。
来年にチャレンジ。
家系は弱いんですわ。
ハウスは観ることができるけど
ところで最後の最後で
観たい作品を思い出しました。
これも来年です。
・悪魔の毒々モンスターシリーズ
1〜3まであるのですが
最近、4と思える作品も出てきました。
2018/08/31 00:36 レーザー〔
編集〕
いらっしゃいませ!
やっぱり絶対安全であってほしい自分の居場所が舞台だと怖いですよね。
観る時は誰かと一緒がいいかも。
「悪魔の毒々モンスターシリーズ」ですか。一作だけ見たことあるんですが、4作目まで!
来年も思いっきりきもだめしを楽しみましょうね~。
肝だめし最後のチャンスと録画して10分ほど観ましたが、怖さがハンパなく止めました。
>リアル志向で、ビジュアルが怖いモンスター的なものが出てくるわけでもないところが余計に怖い
そうなの・・・。2,3年前に原作を手掛け挫折したので、再チャレンジのつもりだったのだけどやはりダメなものはダメでした。
「十二国記」同様「屍鬼」はとても面白かったのですが・・・。
次回の企画には参加しますね!
2018/09/02 10:53 しずく
おぉ、チャレンジしてくださったんですね!
これはリアル系が苦手な人には本当に怖い作品なので、最後まで見ていたら夜眠れなくなってしまうかも…。原作の怖さをかなり再現できていたということかな?
チャレンジありがとうございました。
> 「十二国記」同様「屍鬼」はとても面白かったのですが・・・。
> 次回の企画には参加しますね!
「屍鬼」は初めて聞きましたが、Wikipediaを読む限りゾンビ系かな。やはりはっきりと怪異が形になって現れると怖さが半減して見やすいですよね。
来年はしずくさんにピッタリのホラー作品が見つかりますように!
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