忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「黙って抱いて」観た

黙って抱いて
原題:SOIS BELLE ET TAIS-TOI
製作:フランス’59 103分
監督」:マルク・アレグレ
ジャンル:★ロマンティックコメディ

【あらすじ】養護施設を3度も脱走したヴィルジニーは、途中で盗んだ車が宝石盗難事件に使われたものだったために捕まってしまう。警部ジャンは彼女の勘違いを利用して情報を得ようとするが失敗。彼女が無実だと確信したジャンは、彼女を救うためプロポーズし…。

可愛らしい曲芸師ヴィルジニーを救うため(半分は違法捜査?による批判を誤魔化すため)結婚するんだけど、ジャンを信じられない彼女がベビーギャングの友達と逃げ出そうとし…というロマコメ。弱みに付け込んで女をモノにするなんて私の苦手な展開かなと思いきや、愛が溢れてるので楽しめました。

モノにすると言っても一番の目的は彼女を救い出すことで「君がドアをノックしたら、愛を受け入れた合図だ」と自分からは手を出さないし、結婚してからめちゃくちゃ幸せそうなんですよ。
老いた母親も(ヴィルジニーを修道院出だと思ってるとはいえ)刑事の息子にこんなによくできたお嫁さんが来てくれるなんてと幸せそう。

孤児で養護施設を3度も脱走した挙句に刑事と知らずに彼に恋していたヴィルジニーも、愛のある温かい家庭に惹かれつつ自分を騙したジャンに意地を張ってしまったりととても可愛いです。
それに、一緒に脱走した女の子オルガ(スクーターで”カメラ”を密輸するベビーギャング)との友情も大事にしていたので、つい「結婚したくないから密輸の際に外国に逃がして」と頼んでしまい、そのせいでジャンとすれ違ってしまうんですよね~。

密輸に協力してしまったことをジャンに知られないため怪しい男に協力してしまうヴィルジニーと、宝石泥棒と妻に何か関係があるのか感付いてしまうジャック。何気にジャックが優秀な刑事なので、ヴィルジニーの尻尾を掴みそうで掴めないという展開もあって引っ張ってくれます。
そして、彼女の方は曲芸師をやっていたこともあって、屋根伝いに逃げたり塀を乗り越えたり、とある妙技を披露するシーンがあって、そんな様子が猫っぽくてとってもキュート。

タイトルのセリフが使われるラストもロマンティックで、久しぶりにロマコメを楽しめました。後から知ったけど原題の意味は「黙って美しくあれ」だそうで…。ラストのセリフも変えてあるんだろうか?
あと、ルルという男がアラン・ドロンかな?と思って調べたら正解で嬉しかったです(笑)
監督は「裸で御免なさい」の人。ヒロインのミレーヌ・ドモンジョはブリジット・バルドーと同世代の女優さんだったんですね。

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