忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「最高の花婿」観ました

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Tag:フランス 

最高の花婿
ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲(フランス映画祭2015)
原題:QU'EST-CE QU'ON A FAIT AU BON DIEU?
米題:SERIAL (BAD) WEDDINGS
製作:フランス’2014 97分
監督:フィリップ・ドゥ・ショーヴロン
ジャンル:★コメディ

【あらすじ】フランス、ロワール地方に暮らすクロードとマリーのヴェルヌイユ夫妻。敬虔なカトリック教徒の2人は、娘の結婚相手がそれぞれアラブ人、ユダヤ人、中国人と連続して困惑していた。そんな時、末娘ロールがカトリック信徒と結婚すると聞いて大喜びする二人だったが…。

くすくす笑わせつつ考えさせてくれる良作でした。
上の3人の娘がそれぞれアラブ人、ユダヤ人、中国人と結婚したとなれば、差別するつもりがなくても戸惑いますよね。文化の違いから知らず知らずのうちに相手を怒らせたり傷つけたり、そしてふとした瞬間に自分の中に潜んでいた差別意識に気付かされたり…。
とくに宗教観の違いは大きな溝を生み、可愛い孫の割礼と聞いて衝突してしまうエピソードは面白かったです。ただでさえ理解できない儀式なのに、「切った皮は庭に埋めるのが習わしだけど、うちは庭がないから」と小さな箱に入れて渡されるなんて。しかも、うっかり落として犬が…(笑)
へその緒や抜けた歯など、子供の成長や健康を願って取っておいたり投げたりする風習は、どの国にもあるんだとちょっと驚きました。

そんなすれ違いが何度もあってついにはケンカしてしまったりするんですが、それを乗り越えようと決意する理由が「このままじゃ孫と過ごせない!」というのが良いです。ブルジョワ家庭の話なのに、良い意味で普通な感覚を持っていて感情に寄り添えました。
仲直りのため、あれも言っちゃダメこれも言っちゃダメと奥さんたちに釘を刺される旦那たちの姿を見ると、実はよく似た者同士なのかなと思えます。やはり娘は父親に似た人を選ぶ傾向にあるんでしょうか?
一度仲直りしてしまえば良いところも見えてきて、あっという間に仲良くなってしまう流れも素直に受け入れられました。宗教や人種の違いだけでは分かり合えない理由にはならない!

そして、大きな山を乗り越えてホッとしたところで、今度は四女が…と心が折れる両親の気持ちもわかりますよね~。また同じ苦労をするのかというがっくり感と、カトリック教会で式を挙げる娘を見たいという夢が叶うのに、相手が黒人ということでショックを受けている自分にショックですよ。
でも、鬱になったからと言って暗い話にはならないので安心して見ていられます。元が前向きなのか、カウンセラーよりも自己分析で復活していく母親がたくましい!(笑)
一方、むしゃくしゃを抑えるために庭の木を伐採しまくる頑固おやじの方は簡単には割り切れず、海外旅行に行くと言い出して娘たちを不安にさせてしまったり…。海外旅行=離婚という娘たちの解釈はちょっと強引な気がしたけど、末娘がマリッジブルーになるには十分な理由ですよね。

結婚に反対する者同士だからこそ意気投合する父親たちと、それを知らない家族が勘違いして事件でも起きたんじゃないかと慌てるエピソードも面白かったです。娘が乗った列車を止めるために、病気で倒れるふりをして即興で合わせるところなんかもグー。すっかり仲良しさんだよ!
異文化・異人種間の結婚について考えさせられるだけでなく、明るい気持ちになりたい時にもおすすめの作品です。

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