映画「K-9/友情に輝く星」観た
原題:K-9
製作:アメリカ’88 101分
監督:ロッド・ダニエル
ジャンル:アクション/コメディ
【あらすじ】相棒もいなければ車も壊した刑事ドゥーリーは、忙しさのあまり恋人とデートもできない毎日を送っていた。そんなある日、麻薬組織を追いつめるチャンスを得て、相棒をつけるよう申請したところむげに断られてしまう。そこで、K-9課のはみだし警察犬ジェリー・リーとコンビを組む事にし…。
映画としての出来はあまりよくないのかもしれないけど、本物の警察犬が演じるジェリー・リーが本当に愛嬌があって演技が上手で引き込まれました。犬好きなら楽しめるはず。
内容は、無茶のし過ぎで相棒がいない麻薬課の刑事ドゥーリーが、優秀だけど問題ありな麻薬捜索犬ジェリー・リーと、いがみ合いながらもお互い助け合い、やがては真のパートナーになっていくというもの。
お決まりのパターンだけど、ジェリー・リーは基本的に賢い子で、バカをやって主人公を振り回すような描写がないのが好感持てました。ドゥーリ―と同じで、ちょっとこだわりが強いだけなので仕事の時は全力でやります。
消臭スプレーを嫌がるジェリー・リーを仕方なくオープンカーごと洗車するエピソードがあるんだけど、ここで逃げ出すのは恥だと思ってるのか、まったく動こうとしないところなんてすごく彼の性格を表していました。(実際に洗車されたわけじゃないよね?)
あと、ドゥーリ―が食べたり飲んだりするものは何でも欲しがるし、彼の恋人にもうっとり。その後に出会う美人わんこは、その恋人みたいに髪がふわふわなんですよね~。似たもの同士め!
個人的にツボだったのが、麻薬組織の幹部だかボスだかがビーチで仕事の話をしていて、それを犬の散歩の振りをして盗み聞きしようとしたら、目の前をフリスビーが飛び交いジェリー・リーが我慢できず…のくだり。犯罪の話をする男二人の背景で、犬に引っ張られながら行ったり来たりするドゥーリ―が面白かったです。
あと、車で逃げる狙撃犯を追おうとして早々に諦めたドゥーリ―に対し、素晴らしい脚力と粘りで車に追いついて犯人を確保したジェリー・リーもカッコよかった。さすが現役警察犬!
終盤、脇役に「たかが犬だろ」なんて偽悪的なセリフを吐かせるのはどうかと思ったものの、一人と一匹の友情にホロリ、そしてジェリー・リーのお茶目な様子に笑顔になれました。
ちなみに、タイトルのK9はアメリカの警察犬の名称で、犬を意味するcanine(ケイナイン)から来ているそうです。