映画「王になろうとした男」観た

原題:THE MAN WHO WOULD BE KING
製作:アメリカ’75 127分
監督:ジョン・ヒューストン
原作:ルドヤード・キプリング
ジャンル:★アドベンチャー/ドラマ
【あらすじ】秘境カフィリスタンに富を求めて旅立った二人の男、ドレイポットとカーニハン。彼らはヒマラヤを越え、未開の部族に英国式の軍事訓練を施して次々と村や町を制圧していった。そして、ドレイポットの胸にかけられたメダルを高僧が認めたとき、彼らは神としてあがめられることになり…。
前半は二人のキャラがよくわからなくて入り込めなかったけど、雪山でのやり取りあたりから二人の友情に惹かれるものがあって楽しめました。未開の地で英雄になればただの軍人でも王になれるという発想がすごいね。さすが英国人。「裸足の1500マイル」なんかを思い出しちゃうと英国人の傲慢さが鼻につくかもしれないけど、彼らは意外と憎めないキャラだし(神様扱いされた時の反応とか)、そこで新しく作った法律は彼らにつかの間の平和を与えていたりで、こんな王様ならいいかもなと思えました。
でも、やっぱり女で身を滅ぼしてしまうんですね。王位への固執だけでなく民を捨ててはいけないというのもあっただろうけど、彼らの事を考えるなら「お前たちはもう私なしでもやっていける」と自分の像でも立ててから去った方がよかったんだろうなぁ…。
彼が神じゃないとわかってから、せっかくまとまった国が崩壊してしまうのが目に浮かんで哀しくなりました。最後まで壊れなかった友情にホロリ。
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■ Comment
昔「チャイナタウン」が企画であった直後にタイムリーなオンエアがあり、飛びついて見た作品です☆
詳細は忘れましたが、記事を読ませてもらい、自分の感想も読み、ちょこちょこ浮かんできました。
>前半は二人のキャラがよくわからなくて入り込めなかったけど、雪山でのやり取りあたりから二人の友情に惹かれるものがあって楽しめました。
多分同じように思ったと思います☆
>でも、やっぱり女で身を滅ぼしてしまうんですね。
ここらへんがちょっと思い出せない・・・
>最後まで壊れなかった友情にホロリ。
私がよく覚えているのはここと、民衆の何とも言えない凄さ?です。
凄かったですよね?
全体的にド迫力な作品で、男が作った男の映画って感じでした☆
今回のオンエアは多分録画したので?あやふや・・・
もし機会があれば、いつか再見したいと思います♪
イラストの感じ、なんとなく浮かんできました、再見したらガン見します☆
.
いらっしゃいませ!
「チャイナタウン」の企画の頃にご覧になられたんですか~。忘れかけてる作品を他の方の感想や自分の感想から記憶の糸をたぐるのって、宝探しみたいで意外と楽しいですよね。
> 私がよく覚えているのはここと、民衆の何とも言えない凄さ?です。
神じゃないとわかったとたんに波のように押し寄せてくる民衆のシーンは、ホント怖かったです。ド迫力かどうかは現在の作品を見慣れているとどうだろう…。でも、まさに男の映画でした。
> もし機会があれば、いつか再見したいと思います♪
> イラストの感じ、なんとなく浮かんできました、再見したらガン見します☆
はい、miriさんのタイミングでご覧ください。
友情を取るか、女と権力を取るかのくだりも見どころです。
遅くなりましたが、再見しました☆
宵乃さんの鑑賞時には録画していなくて
少し前の再放送を録画してやっと見られました!
お約束通りにイラストのシーン、ガン見しました♪
ホントに特徴をとらえていて、素晴らしいイラストです!
>雪山でのやり取りあたりから二人の友情に惹かれるものがあって楽しめました。
宵乃さんのお好きそうな「感じ」ですね~!
私はアウトラインは覚えていた通りだったけど
詳細は忘れていて、でも、ページをめくる昔読んだ本のようで
シーンごとに懐かしさやら何やら、いろんな気持ちがこみ上げてきました。
>彼らは意外と憎めないキャラだし(神様扱いされた時の反応とか)、そこで新しく作った法律は彼らにつかの間の平和を与えていたりで、こんな王様ならいいかもなと思えました。
そうですね。
>でも、やっぱり女で身を滅ぼしてしまうんですね。
>友情を取るか、女と権力を取るかのくだりも見どころです。
ここは完全に忘れていたけど、やはり今回もあまり・・・
あの女性に固執したのも少しはあったかもしれないけど
彼が身を滅ぼしたのは「全能感」が惜しかったからだと思います。
>自分の像でも立ててから去った方がよかったんだろうなぁ…。
もう一人の方は最初の目的を忘れていなかったし、
二人共、宵乃さんの書かれたようにはなれなくて残念でしたね。。。
>彼が神じゃないとわかってから、せっかくまとまった国が崩壊してしまうのが目に浮かんで哀しくなりました。
崩壊するのかなあ・・・するんでしょうね・・・
あの坊さんでは、すべてをまとめきれないですよね。。。
>最後まで壊れなかった友情にホロリ。
これは良かったです。
これを言いたかったんでしょうね~!
通訳さんも自分のすじを通して、ご立派でしたね~。
>「チャイナタウン」の企画の頃にご覧になられたんですか~。
あの作品に出ていた重要な役柄が、この監督なのでタイムリーと思ったのです。
>神じゃないとわかったとたんに波のように押し寄せてくる民衆のシーンは、ホント怖かったです。ド迫力かどうかは現在の作品を見慣れているとどうだろう…。でも、まさに男の映画でした。
そうですね、今現在の映画の迫力とはちょっと違う意味の迫力を感じます。
それに2009年の頃には、私には本当にものすごく怖かったんです。
今回も「宗教に絡む裏切られた気持ちの復讐に向かう」ことの恐ろしさをすごく感じました。
良い映画でした、良い機会を有難うございました☆
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2018/02/09 20:55 miri〔
編集〕
いらっしゃいませ、再見してイラストのシーンのチェックまでしてくださりありがとうございます♪
> シーンごとに懐かしさやら何やら、いろんな気持ちがこみ上げてきました。
再見でも楽しめたようで良かったです。以外と考えさせられる作品ですよね。
> 彼が身を滅ぼしたのは「全能感」が惜しかったからだと思います。
確かに。その全能感を実感できることの一つが、美しい女性を手中にってことだったのかな?
> もう一人の方は最初の目的を忘れていなかったし、
> 二人共、宵乃さんの書かれたようにはなれなくて残念でしたね。。。
ああなってしまうと、当初の予定通りにことを進められる人間の方が貴重かも。
> あの坊さんでは、すべてをまとめきれないですよね。。。
元に戻るだけならいいんですが、いつの世にも混乱に乗じて勢力拡大しようとする輩がいますからね…。内乱とか戦争とか始まりそうで怖いです。
> これを言いたかったんでしょうね~!
> 通訳さんも自分のすじを通して、ご立派でしたね~。
そうそう通訳さんも素敵だったし、この友情がなかったら印象がガラリと変わっていたと思います。
> あの作品に出ていた重要な役柄が、この監督なのでタイムリーと思ったのです。
そうだったんですか。そういえば監督はジョン・ヒューストンでした。
> それに2009年の頃には、私には本当にものすごく怖かったんです。
> 今回も「宗教に絡む裏切られた気持ちの復讐に向かう」ことの恐ろしさをすごく感じました。
そういう部分も監督の描きたい部分だったのかもしれませんね。
恐ろしさの表現方法も様々です。miriさんとお話ししなかったら気付けなかったと思いますし、コメント本当にありがとうございました。