映画「男性の好きなスポーツ」観た

原題:MAN'S FAVORITE SPORT?
製作:アメリカ’64 120分
監督:ハワード・ホークス
ジャンル:★コメディ
【あらすじ】釣りの入門書を書いてベストセラー作家となった釣道具の敏腕セールスマン・ロージャーは、ある日、ワカプーギー湖で催される競技会に社長命令で出場することに。だが、実は彼にはどうしても出場したくない理由があった。主催者側の女性イージーとアビーの協力で彼はなんとか大会に臨むが…。
好きですねー。前半で主人公がバイクでこけて、そのバイクを森の熊さんが乗り回すシーンからもうハート鷲掴みでした(笑)
大筋としては、主人公が隠し事をしていて、ヒロインと共にバレないように四苦八苦してるうちに恋が発展していく定番のラブコメ要素もあるコメディです。
でも、時々トゥーンアニメみたいなお茶目な表現方法が入って、それが妙にツボに嵌っちゃったんですよね。救命胴衣もどきの胴付き長靴を使ったらひっくり返って溺れそうになったり、陸に上がって逆上がりをしたら水と一緒に小魚が出てきたり、釣りに夢中になってたら背後から熊がやってきて水面を走って逃げたりと懐かしきコミカルな演出満載です。
また、冒頭のヒロインとのトラブルや、ファスナーが引っかかって婚約者に勘違いされるといったラブコメらしいシーンも楽しく飽きません。
大爆笑だったのが終盤のキスシーンに流れるイメージ映像。煙をガンガン出して「ポッポー!」と突進する2台の汽車が、正面衝突する映像が映るんですよ。家族そろって大笑いでした。
観る前は「だっさいタイトル!」と思っていたら原題も邦題と変わらなかったし…。しかも、ハワード・ホークス監督じゃないですか。そういえばヒロインが勝手に主人公のベッドで寝てしまうシーン、見覚えがあると思ってたら「ハタリ!」でもありましたね。
ラストの決着のつけ方も後味が良く、思いがけずお気に入り作品になりました。
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■ Comment
やはりイメージは釣りのシーンの絵ですね。
私はホークス監督だからという理由で見たのですが、男臭いものも作るし軽いコメディも作るし、幅広い職人監督です。
汽車の衝突は、びっくりしましたが、おもしろいアイデアです。かえって、昔のサイレント映画時代にあったような表現かもしれません。
いらっしゃいませ!
わかりやすく釣りのシーンにしてみました。
ホント、ホークス監督は色んな作品を撮りますよね。「三つ数えろ」とは大違いで驚きました。
> 汽車の衝突は、びっくりしましたが、おもしろいアイデアです。かえって、昔のサイレント映画時代にあったような表現かもしれません。
ですよね~。何かのオマージュだったり?
こういうお茶目なところが大好きです。
ちなみに、釣りや狩りはスポーツとしての歴史も長いと思いますよ。オリンピック競技にもなっていたそうです。一定のルールに則って営まれる競技のことをスポーツと呼ぶので、囲碁もスポーツだったりします。
イラスト、良いシーンですね~☆
今朝、記事を見つけてしまい、見てしまいました!
もちろんホークス監督ですし、なるべく早めに見たかったのですが
背中を押してくださって、有難うございました☆
>好きですねー。前半で主人公がバイクでこけて、そのバイクを森の熊さんが乗り回すシーンからもうハート鷲掴みでした(笑)
>でも、時々トゥーンアニメみたいなお茶目な表現方法が入って、それが妙にツボに嵌っちゃったんですよね。
>ラストの決着のつけ方も後味が良く、思いがけずお気に入り作品になりました。
本当に面白い作品でしたね~!!!
早く見て良かったです!
ホークス監督には、スクリューボール・コメディという種類で
「赤ちゃん教育(1938年・米)」という、
滅茶苦茶・面白くて・楽しくて・素敵な・作品があるので
それを思い出して、キタキタって感じでした♪
>大爆笑だったのが終盤のキスシーンに流れるイメージ映像。煙をガンガン出して「ポッポー!」と突進する2台の汽車が、正面衝突する映像が映るんですよ。家族そろって大笑いでした。
ホントに面白かったですよね~!!!
私には既視感があって、サイレントか何かで
こういう表現を見たような気がします、
が、ハッキリとした記憶ではないのですが。。。
他に、その時代にありがちなタイトルバックや
セットの何とも言えない時代感、
どこにでもありそうな設定、ひとつの秘密で引っ張る作り、
キレイどころも良かったし、
主演の俳優さんには私はどうしてもサーク監督の悲劇系が思い出されるし
彼本人の悲劇も・・・なので、
こういう作品に出られて良かったなって心から思いました☆
ただ、婚約者の事だけは、ちょっと不満ですね・・・
元々そんなに好きではなかった感じが・・・
もうちょっと何とかしてほしかったかな?
まああれでも仕方ないかもしれないけど・・・
とにかく良い時間を過ごせました、有難う!
.
2017/07/09 21:19 miri〔
編集〕
いらっしゃいませ!
さっそく観てくださったんですね~。楽しまれたようで私も嬉しいです。
良い作品はみんなと一緒に観ると、より嬉しい気持ちになります♪
> ホークス監督には、スクリューボール・コメディという種類で「赤ちゃん教育(1938年・米)」という、滅茶苦茶・面白くて・楽しくて・素敵な・作品があるので
> それを思い出して、キタキタって感じでした♪
ずっと観たいと思っている作品です。ハワード監督は、こういうコメディ作品もお得意なんですね~。もっといろいろ見てみたい!
> 私には既視感があって、サイレントか何かでこういう表現を見たような気がします、
やはりオマージュなのかな?
映画への愛が感じられるシーンでしたし、他の部分もおっしゃる通り、懐かしくて流れるようで楽しい時間を過ごせました。
主演の俳優さんについてはよく覚えてなかったのですが、miriさんにとっては悲劇のイメージが付きまとう方だったんですね。きっと彼自身、こういう作品に出られて喜んでいたと思います。
> ただ、婚約者の事だけは、ちょっと不満ですね・・・
> 元々そんなに好きではなかった感じが・・・
私もちょっと思いました。親か仕事の政略結婚的な関係だったのかなと自分を納得させてます。
コメントありがとうございました♪
■ Trackback
- 「男性の好きなスポーツ」
- 見た理由は、ただ、ひとつ。ハワード・ホークス監督だから。
或る日の出来事|2017-07-09 11:12
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