忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「犯人に告ぐ(はんにんにつぐ)」感想

 | 犯罪ドラマ  com(2) 
Tag:日本 

犯人に告ぐ
製作:日本’07
監督:瀧本智行
原作:雫井脩介
ジャンル:サスペンス/犯罪ドラマ

【あらすじ】誘拐事件で犯人を取り逃がし、少年の命を救えず左遷された巻島刑事。6年経っても悔やみつづける彼に、川崎連続児童殺人事件の捜査責任者となり、TVで情報提供を求めるという任務が。しかし、彼は独断で犯人に語りかけ始め…。

子どもの命が危ない誘拐事件で自分の出世の事を考えてる主人公を、麻薬組織のボス並みに遠く感じました。しかも、もうすぐ父親になるとか言い出してさらにビックリ。かなり後になるまで不信感をぬぐえず、冷ややかな目で観てしまったことを先に断っておきます。
→以下、ネタバレあり!

そもそも、出世のために協力を拒んだりしたのが後で発覚したら、事件を完璧に解決してもマスコミに叩かれると思う。他人の足を引っ張る”ボンボン”みたいなのもいるし。
証拠捏造については、最初から犯人を乗せるための作戦としてTV局に協力してもらっていればよかったのでは? メディアに偽情報を流してもらって犯人をおびき出す手はドラマとかでよく使われるし、ローラー作戦では一通目の手紙が偽物だと(主人公は)知って使ったんだし…。

というか、ココが一番腑に落ちない所なんですが、犯人は当然一通目が偽物だと知っている訳で、それでも「犯人なら掌紋は取らせないはずだ」と考えるのは、犯人が深読みして一通目の偽掌紋じゃなく本物の掌紋が発見されてしまったんじゃないかと疑心暗鬼になるのを狙っているからなんですよね。
でもそれって、確実とは言い難いような気が…。それでも実行する価値はあるのは分かるんですけど、主人公があまりに自信に満ちていて誤認逮捕もあり得たんじゃないかと心配になります。どこかでも言っていたけど、日本人男性で赤緑色弱の人は20人に1人くらいいるらしいし、協力的な人ばかりじゃないですよね。

…長々文句を垂れてしまいましたが、結局最後までしっかり観させてもらいました。主人公への復讐劇もベタですが嫌いではないし、自首&通報するチャンスを与えた (と信じたい) ところは良かったかも。もっとも、罪を重ねさせないよう気を抜かなければもっと良かったけど。
また、”ボンボン”の「ニヤリ」は印象的だったけど、彼じゃあの場で特攻でも仕掛けなきゃおっさんにダメージ与えられなかった気もする。あと、犯人像は現代人っぽくてあれで正解だったと思います。
そして、皆が騒いでいるラストシーン。
主人公が目をカッと見開くのは、『誘拐事件だ!!』というセリフを聞いて、という設定らしいです。監督さんがそのシーンを後から切っちゃったとか。
まあ、どこかのサイトに監督がそう言ってたと書いてあったのを読んだだけなので確かではないんですが。

■ Comment

先週、再見しました☆

私も初見が2008年ですが、春だったのでレンタルだと思います。 当時は何も書いていなくて(笑)。 映画のタイトルだけでして(笑)。 一応内容は覚えていたけど、こちらにコメントがないので書かせて頂こうと思い、綺麗なBS3で見ました☆

>本物の掌紋が発見されてしまったんじゃないかと疑心暗鬼になるのを狙っているからなんですよね。
>でもそれって、確実とは言い難いような気が…。

多分、犯罪者は、自分がどこでどういうドジをしたか分からないから、自分に対する疑心暗鬼なのではないでしょうか? 私も犯罪はした事ありませんが、小さな嘘をついた事で、ちょっと心当たりあったので(笑)

>…長々文句を垂れてしまいましたが、結局最後までしっかり観させてもらいました。
>主人公への復讐劇もベタですが嫌いではないし、自首&通報するチャンスを与えた (と信じたい) ところは良かったかも。もっとも、罪を重ねさせないよう気を抜かなければもっと良かったけど。

これらの感じ同じです。

>また、”ボンボン”の「ニヤリ」は印象的だったけど、

あれは時期を見て上手にやりそうですよね~俳優さんがそれにピッタリな人で(笑)。

全体的に子供を使っているけれども、絵空事ですしね(笑)。
ネットで感想を読むと、原作を読んだ人にはケチョンけちょんに書かれているようでしたが、私は未読で「へーほー」で終わりました(笑)。 ただまぁ、2時間サスペンスで充分な感じもしましたね♪


.
2015/03/12 19:25  miri〔編集

>miriさん

いらっしゃいませ。
コメントするために再見して下さってありがとうございます!

> 自分に対する疑心暗鬼なのではないでしょうか? 私も犯罪はした事ありませんが、小さな嘘をついた事で、ちょっと心当たりあったので(笑)

それはありますよね~。確かに効果的な方法だとは思うんですが、いかんせん主人公の態度が誤認逮捕もありそうだと思えてしまったので…。この方法が決して”絶対”ではないとわかってやっている描写が欲しかったです。

> >また、”ボンボン”の「ニヤリ」は印象的だったけど、
> あれは時期を見て上手にやりそうですよね~俳優さんがそれにピッタリな人で(笑)。

あまり思い出せないけど、蛇のようにじっくり長期間かけて攻めればいけるかもしれません。でも、小者感があった気がするので、出世してもすぐ失脚しそうな(笑)

> 全体的に子供を使っているけれども、絵空事ですしね(笑)。
> 私は未読で「へーほー」で終わりました(笑)。 ただまぁ、2時間サスペンスで充分な感じもしましたね♪

そうなんですよ、大作みたいな宣伝だったけど内容的には2時間サスペンス程度で…。原作ファンが怒ったという事は小説はとても面白いんでしょうし、連続ドラマとかでやった方が再現できたかも。
2015/03/13 07:29  宵乃〔編集
名前
タイトル
URL
本文
非公開コメント

■ Trackback

.