忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「スネーキーモンキー/蛇拳」観た

スネーキーモンキー/蛇拳
原題:蛇形刀手/SNAKE IN THE EAGLE'S SHADOW
製作:香港’76 96分
監督:ユエン・ウーピン
ジャンル:★アクション

【あらすじ】道場でこき使われてばかりいる青年・簡福は、ひょんなことから知り合った老人と仲良くなる。老人はすぐに去ってしまったが、彼が残したヒントをもとに簡福は拳法の練習を始めるのだった。しかし、やがて最後の蛇拳使いである老人を狙って刺客が現れ…。

久しぶりに再見したら、なんか敵の鷹爪拳使いが桃白白みたいで、もしかして鳥山さん、この映画のファン?と思ったり。なんで初見時には気付かなかったんだろー。
内容は「酔拳」とほとんど変わらない気がしたけど、蛇拳使いのじいちゃんが型を伝えるために足跡を残していて、ジャッキーがそれを見て必死にじいちゃんの動きを思い出して一人で練習するくだりが痺れます。道場の遣いっ走りをさせられながらも、時間のある時はひたすら足の動きをなぞって、だんだんと動きがキレッキレになっていくんですよね。
卵を使った修行のくだりも懐かしくて、手の動きがちゃんと蛇の動きに見えます。
修行シーンはいつもさらっと流しているのに、意外とそういうところがカンフー映画の一番カッコいいところなんだなぁと改めて気付かされました。

それにしても、タイトルは蛇拳なのに、最終的には猫拳(正式名は覚えてない)だったよ!
猫と蛇の戦いのシーンが思ったより長くて、ここだけドキュメンタリーのよう。可愛くて強いです。
この作品の主人公は、道場の師範に断りなく他所の拳法を教わり、師範がやられそうになったら老人との約束を破って蛇拳を使い、さらには勝手にアレンジしてオリジナル拳を完成させてしまうとは、なかなか見上げた根性してますね(笑)
まあ、武術とはこうやって進化していくものなんでしょう。

あと、「○○モンキー」というタイトルはどういう意味なんだろうと思っていたら、修道士のmonkからきてたのか。ネイティブなひとは、名詞にyをつけてなんでも形容詞みたいに使うことがあるみたいです。

■ Comment

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2017/05/24 20:40  

No title

生まれて初めて見たジャッキー・チェンでありカンフー映画です。

真似したくなりますよね蛇拳。

でもあの動きはよほど鍛錬を積まないと真似だけでも無理です。

中島らも先生が自分の劇団「リリパット・アーミー」に中国もののギャグ演劇をやらせようとしたとき、脚本を書いてから稽古に入り、まずカンフー映画を借りてきて動きの練習を、と研究を始めたところ「うん、これは我々には無理だ」と(笑)。どうしよう、と一同青くなったとき、たまたまそのビデオに「カンフーをもとにした幼稚園児のお遊戯」の映像も入っていて、「うん、これなら我々にもなんとかなりそうだ」と、そのお遊戯の研究からはじめた、というエピソードが好きです(笑)

カンフー映画ではリー・リン・チェイ主演の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱」がおすすめですね。第一作「天地黎明」からシリーズで見るのがいちばんいいのですが、第一作は話が暗くて……。
2017/05/25 20:58  ポール・ブリッツ

>鍵コメさんへ

情報ありがとうございます!
さっそく予約入れときましたー。
2017/05/26 11:43  宵乃

>ポールさん

おぉ、ポールさんにとってお初な作品でしたか。
ホント、男の子だったら誰しも真似したくなる拳法だと思います。

> でもあの動きはよほど鍛錬を積まないと真似だけでも無理です。
> 中島らも先生が自分の劇団「リリパット・アーミー」に中国もののギャグ演劇をやらせようとしたとき、~そのお遊戯の研究からはじめた、というエピソードが好きです(笑)

あはは、微笑ましいエピソードですね。真剣にお遊戯の研究をする大人たちの様子が目に浮かびます(笑)
あの腕のしなやかな動きと、鋭い突きの動きの組み合わせは、確かに一朝一夕ではできなさそうです。さすがジャッキー!

> 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱」

もう忘れかけてますが、あれも面白かったですよね。そのうち再見したい作品です♪
2017/05/26 11:50  宵乃〔編集

こんにちは。

懐かしいですね。
この頃は同じパターンのモノが多かったですけど(特に酔拳と師匠弟子が同じですし)、それでも蛇拳、酔拳、笑拳と笑いながら見てましたね。

それにしても、モンキーってモンクから来ていたんですね!
てっきり単純に猿かと思ってました。(^^;

トラックバックさせて頂きました。
2017/05/28 14:14  白くじら

>白くじらさん

いらっしゃいませ、コメントとTBありがとうございます♪

> この頃は同じパターンのモノが多かったですけど(特に酔拳と師匠弟子が同じですし)、それでも蛇拳、酔拳、笑拳と笑いながら見てましたね。

笑拳は未見ですが、やっぱり同じパターンで量産してたんですね~。
それでも楽しめるのがすごいところです!

> それにしても、モンキーってモンクから来ていたんですね!
> てっきり単純に猿かと思ってました。(^^;

私もおサルさんから来てるのかなと疑問に思ってたんですよ。猿拳じゃないのかよ、と(笑)
今回やっと疑問が解決しました♪
2017/05/29 13:15  宵乃〔編集

原題:蛇形刁手

初めて見たのは、テレビでの日本語版でした。
簡福(ジャッキー・チェン)は雑用ばかりやらされて稽古はさせてもらえない。
コッソリ真似をしたら、師範代(ディーン・セキ)に酷い目に遭わされる。
可笑しくも悲しい場面でした。

ディーン・セキは香港映画には欠かせない人ですが、1992年以降引退しているんですね。
残念です。
2017/11/10 21:15  間諜X72〔編集

>間諜X72さん

いらっしゃいませ!
そうそう、私も初見時は日本語版で嫌な師範にいじめられるシーンは印象に残ってました。
この俳優さん、よく見かける顔だと思ったら有名な方だったんですね。引退は寂しいけれど、アクション俳優は年を重ねると大変そうです。
2017/11/11 08:03  宵乃〔編集

蛇拳使いのじいちゃん

演じた人はこの映画の監督のお父さん。
既に病魔に冒されていました。
アクション場面はスタントマン。
この映画の公開の2年後に逝去・・・。

>よく見かける顔だと思ったら有名な方だったんですね

特別有名ではないけど、印象に残る役者さんっていますね。
まさに映画は総力戦です!
2017/11/12 06:17  間諜X72〔編集

Re: 蛇拳使いのじいちゃん

> 演じた人はこの映画の監督のお父さん。
> 既に病魔に冒されていました。

そうだったんですか。最後まで俳優として演じきりたかったんでしょうね。

> まさに映画は総力戦です!

基本的に1人では作れませんよね~。かかわる人すべてが愛情を注いだ作品が映画ファンの心をとらえるのかもしれません。
2017/11/12 13:04  宵乃〔編集

そうなんです。

>最後まで俳優として演じきりたかったんでしょうね。

「沈まぬ太陽」の山田辰夫さん、「ディア・ハンター」のジョン・カザールも同じです・・・(涙)。

>かかわる人すべてが愛情を注いだ作品が映画ファンの心をとらえるのかもしれません。

最近、僕のお気に入りの座頭市シリーズが、まさにそうです。
悪役、チョイ役、そしてスタッフの総力戦です!

>「○○モンキー」というタイトルはどういう意味なんだろうと思っていたら、修道士のmonkからきてたのか。

この事は初めて知りました。勉強になります。ありがとうございます!
2017/11/16 20:33  間諜X72〔編集

Re: そうなんです。

いい作品がたくさんあるということは、それだけ映画愛を持つ人たちがたくさんいるということで嬉しいですよね。鑑賞者もその仲間に入っているとも言えるわけで…。これからも良い映画は良かった!と言っていきましょう。

> 最近、僕のお気に入りの座頭市シリーズが、まさにそうです。
> 悪役、チョイ役、そしてスタッフの総力戦です!

一緒の現場で働いた人たちはそのことを誇りに思って、次の作品でも全力を出せるでしょうね~。

> この事は初めて知りました。勉強になります。ありがとうございます!

いえいえ、お役に立てて幸いです。
2017/11/17 07:29  宵乃〔編集

「プロジェクトA」や「スパルタンX」に比べると、「○拳」シリーズは地味な感じがします。
でも「○拳」シリーズがあったからこそ、後のジャッキーの大成功に繋がったのでしょう。

>一緒の現場で働いた人たちはそのことを誇りに思って、次の作品でも全力を出せるでしょうね~。

良い事を仰いますね~!その通りです。

>タイトルは蛇拳

ジャッキーの弟分ユン・ピョウ主演の「モンキーフィスト猿拳(燃えよデブゴン5)」と言うのもありました。
彼のアクロバットは凄かったです!
2017/11/19 23:22  間諜X72〔編集

Re: 拳

> 「プロジェクトA」や「スパルタンX」に比べると、「○拳」シリーズは地味な感じがします。
> でも「○拳」シリーズがあったからこそ、後のジャッキーの大成功に繋がったのでしょう。

ですね~。ちょっと前に「ジャッキー・チェン ドラゴンへの道」を見て、彼がハリウッド進出のために人一倍努力してきたことを知りました。怪我しすぎですけどね(汗)

> ジャッキーの弟分ユン・ピョウ主演の「モンキーフィスト猿拳(燃えよデブゴン5)」と言うのもありました。

デブゴンシリーズは小さい頃にテレビで見た気がするけど、最近はオンエアないですよね。ユン・ピョウさんも結構好きなので、もっと見てみたいです!
2017/11/20 07:47  宵乃〔編集

ユン・ピョウさん

やっぱり女性に人気がありますね(笑)。

「プロジェクトA」や「スパルタンX」で大活躍でした。
彼が主演の「チャンピオン鷹」も地味ながら、なかなか面白い作品です。
テレビでオンエアされないのが残念です・・・。

>怪我しすぎですけどね(汗)

忘れもしない、1985年。「サンダーアーム/龍兄虎弟」撮影中の大怪我。
みんな心配しました。
2017/11/22 06:11  間諜X72〔編集

Re: ユン・ピョウさん

> 彼が主演の「チャンピオン鷹」も地味ながら、なかなか面白い作品です。

初めて聞くタイトルです。テレビも再放送ばっかりやらないで、いろいろな作品をオンエアしてくれればいいのに…!

> 忘れもしない、1985年。「サンダーアーム/龍兄虎弟」撮影中の大怪我。

下手すればジャッキー映画はもう二度と…なんてことになってましたもんね。ちょっと無茶しすぎです。
2017/11/22 07:25  宵乃〔編集

元彪 波牛

>いろいろな作品をオンエアしてくれればいいのに…!

同感です!
youtubeで「元彪 波牛」と入力すると、Trailerが見れます。

それと、ジャッキー・チェン主演の「ヤングマスター」ではブレイクする前のユン・ピョウが椅子を使った見事なアクションを見せていますよ。

>ちょっと無茶しすぎです

そうです。
映画のパンフレットに解説者が「これ以上無理しないでくれ~!」と書いていました。
2017/11/23 07:44  間諜X72〔編集

Re: 元彪 波牛

> youtubeで「元彪 波牛」と入力すると、Trailerが見れます。

ありがとうございます。「生足をかけた真剣勝負」って(汗)
「少林サッカー」はこれの影響を受けていそうですね。

> それと、ジャッキー・チェン主演の「ヤングマスター」ではブレイクする前のユン・ピョウが椅子を使った見事なアクションを見せていますよ。

ずっと前に見たことがある作品です。でも、彼が出ていたのは忘れていました。
獅子闘技っていうのが中国らしくていいですよね。

> 映画のパンフレットに解説者が「これ以上無理しないでくれ~!」と書いていました。

ファンはみんな心からそう思っていたでしょうね(汗)
2017/11/23 09:54  宵乃〔編集

波牛(ポウガウ)

>「少林サッカー」はこれの影響を受けていそうですね。

僕もそう思いました。

>獅子闘技っていうのが中国らしくていいですよね

中国らしいです。
それとジャッキーが入る風呂も・・・(^^;

>「元彪 波牛」

TSUTAYAで借りられるかも?店によりますが・・・(^^;
2017/11/24 16:31  間諜X72〔編集

Re: 波牛(ポウガウ)

> それとジャッキーが入る風呂も・・・(^^;

お風呂ですか。中国らしい風呂のイメージがわからないです。そういえば、中国の映画で風呂入ってるシーンなんて見たことあったっけ?

> TSUTAYAで借りられるかも?店によりますが・・・(^^;

機会があったら見てみますね。
2017/11/25 07:50  宵乃〔編集
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蛇拳
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