TVM「復讐のガンマン・ジャンゴ」観た
原題:W DJANGO/VIVA! DJANGO
製作:イタリア’71 100分
監督:エドワルド・G・ミュラー
ジャンル:★西部劇
【あらすじ】トンプソンら3人の男が農場に押し入り、家にいた女を撃ち殺した。殺された女の夫ジャンゴは復讐を誓い、敵を追う。彼は手始めに、メキシコ人の山賊カランザが縛り首になるところを救い…。
導入からカッコよかったですね。悲惨な事件が起こるんですが、その拍子に落ちたオルゴールが鳴り始めて、その曲からキレイにOPテーマに繋がります。
で、本編もとにかくカッコいい。主人公ジャンゴがこれでもかってくらいカッコつけていて、ダイナマイトを投げつけられても優雅に拾ってたばこに火をつけ、ぎりぎりのタイミングで投げ返すシーンとか最高です。ベタすぎて笑えるのにちゃんとカッコいい!
全体的に痛快でコミカルなマカロニで、サービス精神旺盛です。かなり最初の方からクライマックスかよってくらいの銃撃戦があり、それが4回くらいありました。
それもただの銃撃戦ではなく、主人公が頭を使ってかわしつつ敵が翻弄されたところでお得意の連射!数の不利を覆していきます。
でも、丸腰の相手を撃つようなことはしなくて、基本的にはお人よしなところもよかったです。
妻の仇3人の元仲間だった男カランザを縛り首から救い出し、ジャンゴは敵の情報、そしてカランザは金のために手を組みます。即興コンビにしては息ピッタリで、それでいてベタベタはしてないギブ・アンド・テイクな関係なのがいいですね。
最後のどんでん返しは伏線がわかりやすすぎて、主人公がまったく気付いてなかったのが逆に意外だったけども、お人好しなところがあったのでまあ納得できます。
個人的には酒場の主人が良いキャラしていたので、あんな退場の仕方をして、その上それを主人公にも知られてなさそうなのが可哀そうでした。最後はジャンゴと祝い酒を交わしてほしかったなぁ。