忘却エンドロール

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映画「耳をすませば」観ました

 | 青春ドラマ  com(6) 
Tag:日本 

耳をすませば
製作:日本’95 111分
監督:近藤喜文
原作:柊あおい
ジャンル:★青春

【あらすじ】本が大好きな中学生の雫は、ある時、自分が借りた本の図書カードに何度も天沢聖司という名があることに気付く。淡い恋心を抱く雫だったが、実際の彼はぶしつけで粗野な男の子で…。

こちらも久しぶりに再見。観たのは確か1月31日だったような…。サボりすぎですね(汗)
私の中では、タイトルよりも「しずく、大好きだ!!」のセリフが頭に思い浮かんでしまう困った作品です。初見時にツボに入りまくってしまい、家族の間でブームに。今でも「”しずくだいすきだ”でさぁ~」みたいな感じで通じてしまいます。むしろ「しずくだいすきだのタイトル何だっけ?」状態です。ごめんなさい。

それくらい当時はストーカー聖司くんの恋の成就がインパクトあったんですよ。
だって、雫が借りる本借りる本全部を先に借りて図書カードに名前を書き、彼女の落とし物をすかさず拾って中身をチェック。その後も、からかったり急に優しくしたり、教室で呼び出ししたりして距離を詰めながら、最後には早朝に彼女の家の前に来てウロウロしてたら窓が開いて「運命だ!」ですよ。子供(つっても高校生くらい?)ながら「こいつやべぇ…」と思いました。

それなのに雫ちゃんは全然気にせず結婚の約束までしちゃって…。
でも、再見したら「逆にこの歳でここまで周到にできるって大物?」と思えてきたし、たとえ外国で彼が心変わりしたとしても、雫ちゃん的には作家への道を歩み出すきっかけになったんだから、これで良かったんだと思えました。もしかしたら粘着ストーカー気質で浮気なんて考えられないかもしれないし。

まあ、こんな変な感想ばっかり書いてますが、お気に入りのシーンはたくさんあります。
まずは冒頭の電車に揺られるシーン。ご当地アニメはたくさんあるけども、あそこまで実際にそこにいる気分になれるシーンは他にないでしょう。ムーンとの出会いのシーンでもあり、1番のお気に入りです。
次は甘酸っぱい杉村くん告白シーンと、聖司の呼び出しシーン。精一杯告白して「好きな奴がいるのか?」「ただの友達か?これからもか?」というやり取りをしたばっかりなのに、聖司がみんなの前で呼び出しした時の雫の様子を見て気付くシーンはホント切ないですよね…。杉村くんのあの表情!

そして、物語の世界に没頭してバロンと一緒に飛ぶシーン。やっぱりバロンは外せません。これでスピンオフやってもいいんじゃない?と思えるファンタジックな世界でした。
最後にエンドロールで描かれる道。通り過ぎる人々がこの作品の登場人物ばかりなのに気付き、なんだか嬉しくなりました。中には杉村くんと夕子ちゃんの姿も。
カントリー・ロードの歌と相まって、ノスタルジーに浸れました。

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■ Comment

中学生あるある

文章のハシハシに宵乃さんの“大好き感”がにじみ出てますね。
1月31日でしたか、TV放送は。
録画DVD持ってるのに、放送があるとつい観ちゃうんですよね。

>甘酸っぱい杉村くん告白シーンと、聖司の呼び出しシーン

雫の女友達も含めて“中学生あるある”を観てると、つい遠い目になっちゃいます。

>最後にエンドロールで描かれる道。通り過ぎる人々がこの作品の登場人物ばかりなのに気付き、なんだか嬉しくなりました。

なんか聞いたことあるけど、忘れてます。
観たくなったな~。
12年前に書いた記憶だよりの中途半端記事TB致します。
いつかじっくりと再見記事書いてみたいです。
2017/02/22 22:47  十瑠

>十瑠さん

> 文章のハシハシに宵乃さんの“大好き感”がにじみ出てますね。

ありがとうございます。他のファンの方が読んだら怒るかも?と若干不安だったのでホッとしました。

> 録画DVD持ってるのに、放送があるとつい観ちゃうんですよね。

わかります!ツイッターなどでも結構観てる人が多いですし、みんな大好きなんでしょうね~。

> 雫の女友達も含めて“中学生あるある”を観てると、つい遠い目になっちゃいます。

ですね~。ああいう風景はいつの時代も変わらないと思います。
エンドロールもしみじみさせてくれますよ。再見する時はぜひ確認してみて下さい。
トラックバックもありがとうございました。後程伺いますね~。
2017/02/23 08:00  宵乃〔編集

こんばんは

初コメありがとうございました♪

これ私も好きな作品です
ストーカー聖司くんが好きなんです(笑)
彼は大物というか好人物だとおもいますよー
周到な計画、自分の将来への道、
きちんと考えて実行できる男の子!
私はジブリ作品ではアシタカ彦が一番好きなんですが
2番目はこの聖司くんだったりします

原作漫画では違う台詞だったので、
あの「結婚しよう!」には参りましたけども(笑)

そういえば、猫のおんがえしにもバロンでてきてましたよね?
2017/04/21 22:03  maki編集

>makiさん

いらっしゃいませ!
makiさんもストーカー聖司くん好きでしたか(笑)
1番はアシタカ彦かぁ。私は「もののけ姫」は2回しか見たことがなくて、よく覚えてないかも…。狼さんがかっこよすぎて(笑)

> 周到な計画、自分の将来への道、
> きちんと考えて実行できる男の子!

そうそう、ストーカーであることを除けば頼れる将来有望な少年ですよね!
きっと浮気なんて考えずに修行に打ち込んでいることでしょう。
原作ではプロポーズしてないんですか~。中学生でプロポーズは早いもんな(汗)
でも、映画ではそれも納得できる青春まっしぐらでした。

> そういえば、猫のおんがえしにもバロンでてきてましたよね?

そうなんですよ~。そっちのバロンも素敵でした。でも、舞台が現代の日本と猫の国だけで、しずくが書いた小説の世界ではないみたいなんですよね。あの世界も魅力的なので、あの世界の話も見てみたかったです。
2017/04/22 12:00  宵乃〔編集

コメントを有難うございますした☆

いや全く美しい(この作品への思いを感じる)イラストですね♪ 素敵☆

>。むしろ「しずくだいすきだのタイトル何だっけ?」状態です。ごめんなさい。

ほほほほほ・・・。

>それくらい当時はストーカー聖司くんの恋の成就がインパクトあったんですよ。
>子供(つっても高校生くらい?)ながら「こいつやべぇ…」と思いました。
>それなのに雫ちゃんは全然気にせず結婚の約束までしちゃって…。

宵乃さんの世代がピッタリなんでしょうね? 今ならもうちょっと描きようがあったような気もするけど、この作品内では良いと思います!

>でも、再見したら「逆にこの歳でここまで周到にできるって大物?」と思えてきたし・・・

時代も人も変わりますよね・・・二人は中3のままが良いですね♪

>まずは冒頭の電車に揺られるシーン。

丁寧でしたね!

>次は甘酸っぱい杉村くん告白シーンと、聖司の呼び出しシーン。・・・杉村くんのあの表情!

同じシチュエーションでなくても誰もが通る道のように思えて良かったです。

>そして、物語の世界に没頭してバロンと一緒に飛ぶシーン。

「猫の恩返し」でなく「そのお話そのもの」を作品で見てみたいですね!

>最後にエンドロールで描かれる道。
>中には杉村くんと夕子ちゃんの姿も。

きっとそうなんだろうと思いながら見ていました。

>カントリー・ロードの歌と相まって、ノスタルジーに浸れました。

私の世代だと(ジョン・デンバーさんも聞いたけど)先日他界されたオリビア・ニュートン=ジョンさんの歌声が耳について離れないので、タイミングすごいなあって思いました。


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2022/08/31 18:48  miri〔編集

>miriさん

いつもイラストにもコメントありがとうございます!
カントリーロードの曲は中学校でも歌った気がします。もしかして初見も中学生だったか。
だとすると本当にぴったりの世代だったことになりますね~。

> 時代も人も変わりますよね・・・二人は中3のままが良いですね♪

大人の姿は想像するくらいがちょうどいいです。本人たちの中でも”今の自分を作ったかけがえのない時間”として色褪せずに記憶に残ってることでしょう。杉村くんたちもきっと!

> 「猫の恩返し」でなく「そのお話そのもの」を作品で見てみたいですね

ですよね~。バロンの世界、彼の冒険を美しい映像で見てみたいです!

> 私の世代だと(ジョン・デンバーさんも聞いたけど)先日他界されたオリビア・ニュートン=ジョンさんの歌声が耳について離れないので、タイミングすごいなあって思いました。

「カントリーロード」の元の歌のひとですか。ラジオで彼女の曲が色々流れていて、CMなどでもよく聞く歌もあって親しみを覚えました。これからも人々に愛されていくんでしょうね~。
2022/09/01 10:19  宵乃〔編集
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耳をすませば
(1995/監督:近藤喜文/原作:柊あおい/脚本:宮崎駿/声:本名陽子=月島雫、高橋一生=天沢聖司、立花隆、室井滋、小林桂樹、露口茂、中村晴彦)
テアトル十瑠|2017-02-22 22:48
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