忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「オーバードライヴ(2013)」観ました

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原題:SNITCH
製作:アメリカ’2013 112分
監督:リック・ローマン・ウォー
ジャンル:★サスペンス/アクション

【あらすじ】運送会社を営むジョンの18歳の息子ジェイソンが麻薬密売容疑で逮捕される。売人の容疑を掛けられた友人が、誰かを密告すれば刑が軽くなるという制度を悪用してジェイソンを嵌めたのだ。最低10年の禁固刑と知り、ジョンは息子を救うために連邦検事キーガンにある提案をし…。

実話から着想を得た作品だそうです。
息子のために突っ走る親父が素敵でした。なんか評判があまりよくないようですが、大体はロックさんのド派手なアクション目当てで見たら地味だったというもの。割と現実的なサスペンスがお好きな方なら楽しめると思います。

まずこの作品で素晴らしいのは、アメリカで実際に行われている密告制度の恐ろしさを描いていることですね。麻薬密売容疑で逮捕された者は他の売人を密告することで刑を軽減できるんですが、無関係の友人に「ヤクを代わりに受け取ってくれるだけでいい。なんなら味見してもいいから。」と言って、荷物を受け取って開けさせるだけでいいんですよ。たった一度魔が差しただけで、最低十年の禁固刑です。
減刑するには売人を密告するか、友人を嵌めるしかない…。

そこで父親が立ち上がるんですね。離婚して離れて暮らしていた父親で、どちらかというと冷たい父親だったんだけど、覚悟を決めてからの彼はまさに父親。気高い精神を持つ息子に恥じないよう、法を犯すことなく息子を助けようと命がけで臨みます。
本当にどこまでが事実なんだろう?と言うくらい危険なことに身を投じるのですが、ド派手なアクションはなく地味に展開していくサスペンスがリアリティを保っていて、緊張感ありまくりでした。
息子との面会が二回あり、その時に感じる二人の間にある確かな絆に涙腺も緩みます。こういうのに弱いんだ…(涙)

しかも、この親子の話だけでも引き込まれるのに、彼に巻き込まれたもう一つの親子のエピソードも泣けるんですよ。元売人で、今は幼い息子と妻のために必死にまっとうな仕事で生活しようとしていた男性です。
雇い主だった主人公に対して恩を感じていたのに、強引に巻き込まれて恨み言を言いながらもなんとかやっていく二人の様子が良かった…。最後まで、行動の動機が友情とかではなく家族のためというのがいい。同じ目的のために一緒に戦う同志です。ラストも爽やかでした。
ちなみに原題の意味は「警察などへの密告者」。典型的なダメな邦題が残念。

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