映画「ミッドナイト・イン・パリ」観ました

原題:MIDNIGHT IN PARIS
製作:スペイン、アメリカ’2011 94分
監督:ウディ・アレン
ジャンル:★コメディ/ファンタジー/ロマンス
【あらすじ】ハリウッドの売れっ子脚本家ギルは、小説家に転身しようと処女小説の執筆に励んでいた。婚約者イネズと憧れの地パリを訪れるが、イネズの男友達ポールが楽しい気分を台無しに。ひとり真夜中のパリを彷徨っていると、一台のクラシック・プジョーが現われ…。
今回のファンタジー企画最後の作品。再見が続いてたので、最後が未見のこの作品で良かったです。(イラストはいつか追加します)
これほど自然に流れるように時を超える作品は珍しいですね。見た目的にはあまりファンタジーしてないんですが、(視聴者も)すんなりこれを受け入られる感覚がとてもファンタジーでいいんですよ。
すんなりと言っても、最初の主人公の驚きようはあんぐりって感じですが(笑)
なんというか、かの時代の芸術家たちの浮世離れした雰囲気が、主人公の夢への陶酔感と見事に溶け合って、観ているだけでその空気に酔ってしまいそうなんですよね。
これはギルが惹かれるアドリアナの夢が叶った時にも感じられることで、女優さんの演技も上手くて、不思議な高揚感でフワフワした気持ちになっている時を思い出します。
でも、そのフワフワにいつまでも浸ってないで、ちゃんと考えて、気付いて、決断した主人公が描かれるところがまたいいんですよ。夢想の楽しさから、自分の足で立って目標に向かって行く時の万能感みたいな、別の陶酔感に切り替わります。
真のヒロインと美しい夜のパリを歩くシーン(「ブロードウェイと銃弾」を思い出した)も印象的で、夢を追う人々が集まるこの街が舞台だからこそ魔法が存在できるんだなぁと思えました。
一番の謎は、どうしてまったく合わないあの二人が婚約したかってこと。身体の相性が良くて、お互いにそこそこ裕福だったからという理由しか思いつかない…(苦笑)
それと、ギルはアドリアナの書いた本の結末まで読む日が来るんだろうか?
彼女のその後が書かれているだろう本には触れずに終わるのも、この作品らしくて良いと思います。
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■ Comment
>これほど自然に流れるように時を超える作品は珍しいですね。
仰る通りですね~!
宵乃さんの記事は、いつもキチンとまとまっていて読みやすいです☆
>見た目的にはあまりファンタジーしてないんですが、(視聴者も)すんなりこれを受け入られる感覚がとてもファンタジーでいいんですよ。
これなんですよね、私は全く何の知識も入れずに見たので
今までのローマだとかバルセロナだとか、あちこちの恋愛ものと
同じだろうとたかをくくっていて・・・仰天しました!
まさかファンタジーだなんて!
>女優さんの演技も上手くて、
この人ね~多分今現在の(西欧の)一番の美人で演技のできる女優だと私は思っています。数ヶ国語しゃべれるしね・・・アメリカ人とは違うあの雰囲気☆
>ちゃんと考えて、気付いて、決断した主人公が描かれるところがまたいいんですよ。夢想の楽しさから、自分の足で立って目標に向かって行く時の万能感みたいな、別の陶酔感に切り替わります。
これがこの映画の一番良いところだと思います。
>真のヒロインと美しい夜のパリを歩くシーン(「ブロードウェイと銃弾」を思い出した)も印象的で、夢を追う人々が集まるこの街が舞台だからこそ魔法が存在できるんだなぁと思えました。
真のヒロイン・・・そうなんですね~!
まぁ巴里だけではないと思うけど、パリだからこそ、誰もが納得できるのかもしれませんね?
>一番の謎は、どうしてまったく合わないあの二人が婚約したかってこと。
まぁよくある恋愛だったような?
結婚前に気付いて本当に良かったですね☆
>それと、ギルはアドリアナの書いた本の結末まで読む日が来るんだろうか?
私はあえて読まないで生きるんだと思います。
ホントに良い作品でしたよね~いつかイラストをゆっくりとお待ちしています♪
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2017/02/10 19:32 miri〔
編集〕
いらっしゃいませ、いつもお優しいコメントありがとうございます。
この作品は、いつものウディ・アレン監督と思って高をくくってるとホント仰天させられますよね。何も知らずに観るのが一番楽しめると思います。
> この人ね~多分今現在の(西欧の)一番の美人で演技のできる女優だと私は思っています。数ヶ国語しゃべれるしね・・・アメリカ人とは違うあの雰囲気☆
おぉ、数か国語!
彼女と過ごすシーンは本当に夢心地なんだろうなぁというのが伝わってきて、この作品の肝だったと思います。これからも活躍してほしいですね。
> 真のヒロイン・・・そうなんですね~!
> まぁ巴里だけではないと思うけど、パリだからこそ、誰もが納得できるのかもしれませんね?
私のヒロインの定義がズレてるかもしれませんが、少ない登場シーンでも印象に残る方でした。
パリという街が多くの人にとって特別であるというのが伝わってくる作品です。
> 私はあえて読まないで生きるんだと思います。
ですね~。もしかしたら老後にふと目にする機会は巡ってくるかもしれませんが、自分から読もうと探すことはないと思います。
では、あったかくなったらイラスト追加しますね~。
書きかけのコメントが一瞬にして無くなったぁ!
書く気力が残っていない・・・
TBのみで退散しま~す(スゴスゴ)
イラストを楽しみにしてますよ!
2017/02/13 11:44 しずく
> 書きかけのコメントが一瞬にして無くなったぁ!
うわぁ、ショックですよね。私もたまにやっちゃいます…。キャッシュに残ってる時もあるんですが、残ってなかった時は…。
> イラストを楽しみにしてますよ!
ありがとうございます!
書かれているのは、マリオン・コティヤールさんのことですね。
私はレイチェル・マクアダムスさん派です。(え、聞いてない?)
ファンタジー企画、それらしい映画を見る機会がなかった…無理やり「ファンタジーだよ!」とも、できず…。
まだ名前と顔が一致しませんが、どちらも美人さんですよね~。
私は断然黒髪派です(聞いてない)
> ファンタジー企画、それらしい映画を見る機会がなかった…無理やり「ファンタジーだよ!」とも、できず…。
いえいえ、気にして下さってありがとうございます。映画はタイミングも大事ですから、それが合った時で大丈夫ですよ~。
■ Trackback
- ブログdeロードショー 真冬のファンタジー企画 「ミッドナイト イン パリ」
- ※BS12トゥエルビで1月28日(土)20時~オンエアされます!
製作国 スペイン/アメリカ 監督:ウッディ アレンハリウッドで成功した売れっ子脚本家のギル(オーウェン・ウィルソン) 。しかし、脚本の仕事はお金にはなるが満足感は得られず、早く本格的な小説家に転身したいと処女小説の執筆に悪戦苦闘中。そんな彼は婚約者イネズの父親の出張旅行に便乗して憧れの地パリを訪れた。ところが、何かと鼻につく...
newしずくの水瓶|2017-02-13 11:23
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