映画「人造人間13号」観た
原題:13 EERIE
製作:カナダ’2013 87分
監督:ローウェル・ディーン
ジャンル:ホラー/SF
【あらすじ】大学で犯罪科学捜査を学ぶ6人の若者たちが、人里離れた元刑務所で本物の死体を使った試験を受けることに。だが、用意していない4つ目の死体を発見し…。
クリスマスに鑑賞したゾンビ映画です(笑)
低予算ながら、安心して観られるゾンビ映画でした。この邦題は意味不明ですが、ゾンビ(仮)の発生源となった場所が「恐怖の13号刑務所」だからということだと思います。ぜんぜん人造人間じゃない!
邦題はともかく、内容は良かったです。とくに導入が興味深い。人里離れた場所でオッサン二人が死体をあれこれいじっているところから始まるんですが、そこに若者がやってきて恐怖体験!?と思いきや、科学捜査研修生の卒業試験の場所なんですよ。で、本物の死体を使って現場と遺体の検証を行っていたところ、用意していないはずの4つ目の死体を発見し…という流れ。
みんな卒業のために必死だし、死体には多少慣れてるし、そもそも変なことがあっても「これはテストだ。教授が俺たちの反応を見てるんだ」と考えてしまって、なかなか逃げ出しません。
本能的に恐怖を感じているひともいるものの、誰も相手にしてくれない!
二人一組で三か所に分かれてるから、異常を察知した人たち同士はなかなか出会わないという…。
ゾンビは走る系で、元刑務所という舞台なのに外や小屋での戦いが基本。ボロいから床からバーン!と出てきたりして、これはこれで緊張感あります。タトゥを入れたゴツめの囚人服ゾンビがなかなか怖いかも。
一番グロイシーンは化学薬品を使ってゾンビを倒すところですかね。しかも相手は元友人たち。容赦なく一人で二体と戦うヒロインに痺れました。かと言って無敵というワケではなく、ちょっとしたドジで彼氏を殺しかけたり…。
期待しすぎると肩透かしになりそうですが、低予算だと割り切ってみれば十分見られる安定のシリアスゾンビ系。ラストはちょっぴり茶目っ気もあって、ベタだけど好きです。
しかし、ヒロインと教授はもっと早く本気出せよ!