忘却エンドロール

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映画「京義線(キョンイセン)」観ました

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Tag:韓国 

京義線(キョンイセン)
製作:韓国’07
監督:パク・フンシク
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】傷つき酒に酔う若い男女が、別々に京義線の同じ列車に乗り込んだ。ひとりは大学の非常勤講師ハンナで、もう一人は地下鉄運転手のマンスだ。寝過ごし終点まで来てしまった彼らは、雪で帰る事もできずお互いの事を話し始める。

途中まではハンナの不倫な日常と、誠実な地下鉄運転手マンスの好青年っぷりが淡々と描かれています。はっきり言って不倫ものは嫌いなのでハンナのパートはどうでも良いんですが(不倫のきっかけがベルリンの壁にあるとこは重要か…)マンスの方は素敵でした。
寡黙で穏やかな彼の仕事に対する熱意は、仕事中に見せる真剣な表情や、クイズなどを盛り込んだアナウンスのシーンからも伝わってきます。それは周りにも認められていて、小さな女の子がお菓子をくれたり、何度も差し入れを持ってきてくれる女性もいます。
マンスもその女性に好意を寄せていたんですが…。

<ネタバレ注意!>
ここら辺の演出が上手いんですよね。終点まで寝過ごした二人が、自分には帰りを待ってる恋人がいるんだと強がってみたりしながら、仕方なく一緒にホテルを探して。その合間あいまにも過去が挟まって、彼の心の傷が見えてくるわけです。
―列車投身自殺
今まで考えもしなかったんですけど、運転手の受けるショックはかなり大きいですよね。突然目の前に人間がぶつかってきて、その瞬間に目が合ったりしたら…ぞっとします。彼がすべてを知っていたかどうかは定かじゃないですが、悪夢に苦しむ姿は痛々しいものがありました。

偶然出会い語り合うことで傷を癒した二人。
トンネルを抜けて光のなかに進んでいくラストは心に残ります。

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