忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「キット・キトリッジ アメリカン・ガール・ミステリー」観た

 | ファミリー  com(2) 

キット・キトリッジ アメリカン・ガール・ミステリー
原題:KIT KITTREDGE: AN AMERICAN GIRL
製作:アメリカ’08
監督:パトリシア・ロゼマ
原作:ヴァレリー・トリップ
ジャンル:★ドラマ/ファミリー/ミステリー

【あらすじ】世界大恐慌の波が押し寄せるオハイオ州シンシナティの町。新聞記者になるのが夢の10歳の少女キットは、大好きな父親が職探しのため町を出ている間、母マーガレットや個性的な下宿人たちと暮らすことに。そんな中、巷では強盗事件が頻発し、町に溢れたホーボー(浮浪者)たちに容疑がかかり…。

シリーズの4作目らしいですが、それぞれ独立した話らしく、これが初見でも楽しめました。主演のアビゲイル・ブレスリンちゃんの美少女っぷりも堪能できるし、何気に時代設定が世界恐慌なので、中流家庭がどうやって大恐慌を切り抜けたのか色々わかって興味深い。
あるものは何でも使って、節約できるところはどんどん節約し、商売も始めるお母さんが逞しかったです。鶏のエサ袋に使われている丈夫な布(柄は意外とオシャレ)で可愛いワンピースをつくるなど、家を失うかもしれない状況で、人々が必死になって大事なものを守ろうという姿が描かれていました。
そして、学校では家を失くした子がからかわれ、卵を売り始めたらお前の家も~と心無い言葉が飛び交ったりします。
そんな世界恐慌という時代を、新聞記者を目指す10歳の少女キットの目を通して見ていくんですよね。

変わった下宿人たちとの日常や、仕事を探すホーボー(浮浪者)との交流、家族がバラバラになるかもしれない不安、世間を騒がせる強盗事件と迫害されるホーボーなど、子供らしい素直な視点で記事を書き、自分にできることをしようと頑張る姿が健気です。
なんとかチャンスを掴んだくだりは、自分の努力が認められただけではなく家計の助けにもなると大喜びしていて、本当に良い子!

とくに良かったのが、キットがなんでもできる完璧な子ではなく、きちんと子供らしい姿も描かれていて、そこからの成長が見られるところです。学校でからかわれるのが嫌で、最初は下宿人をとることも嫌がっていたし、たまご売りだけは嫌だとわがままも言います。
でも、父親への手紙に辛いことや悲しいことを書き連ねて「早く帰ってきて!」と書いたところで、「自棄になっちゃいけない」という父親の言葉を思い出し、涙をぬぐって楽しいこと嬉しかったことに書き直すんですよ(イラストのシーン)。タイプライターの故障の伏線が活きてました。

また、キットの親友の少年と父親のエピソードもよかったですね。「君くらいの息子がいる」と話していたおじさんにかけた言葉から、彼の胸の痛みが切々と伝わってきて…(涙)
善い人ばかりのファミリー映画ではあるものの全てがハッピーではなく、こういう人たちもどこかにいたんだろうなと素直に思えました。
後半のミステリー展開は子供向けで犯人もおバカなんですが、全体を見ると大人も十分楽しめる中身のある作品になっていたと思います。

■ Comment

こんばんは

かえるままも、1929年世界恐慌は興味があって色々と本は読んでますが、こういう映画に表現されてる細かい部分、庶民の生活、マインド、時代背景などはとても勉強になりますよね。

これからも世界恐慌級の事が起こらないとも限りませんし、
とても見てみたいと思いました〜^^

2016/10/09 (Sun) 18:03  かえるママ21  

>かえるママ21さん

いらっしゃいませ!
ホント、映画で学ぶことは多いですよね。歴史や風習、ことわざや料理など、面白い発見があります。勉強が苦手なので、こういうところで覚えないと(笑)

> これからも世界恐慌級の事が起こらないとも限りませんし、
> とても見てみたいと思いました〜^^

ファミリー映画なのに、丁寧な描写でおすすめです。
機会があったらぜひ!
2016/10/10 (Mon) 07:52  宵乃〔編集〕  
名前
タイトル
URL
本文
非公開コメント

■ Trackback

この記事のトラックバックURL
トラックバック一覧
.