原題:THE CONJURING
製作:アメリカ’2013 112分
監督:ジェームズ・ワン
ジャンル:★ホラー
【あらすじ】数々の心霊現象を解決してきた超常現象研究家ウォーレン夫妻のもとに、ある女性が相談に来る。ロードアイランドの人里離れた一軒家に引っ越したペロン一家が、不気味な怪現象に悩まされているというのだ。家族を守りたいという彼女の想いに共感したロレインは夫と共に調査に赴くが…。
これは怖かったですね~。悪魔祓い系って、どうも嘘くさくて傍観者みたいな気持ちになることが多かったんですが、この作品は引っ越してきたら家の中で奇妙な現象が…という始まり方で、その奇妙な現象というのが身近に起こり得そうな雰囲気ありまくりなんですよ。
物が勝手に動いたり、物音がしたり、鳥が突っ込んできて死んだり、家族が夢遊病でフラフラしたりなど、昔ながらの恐怖描写が秀逸。観た後は暗いところに行くのが怖くなります!
しかも、実在する超常現象研究家の二人も人間味があり、子供を想う気持ちに共感して調査に来るというところも親しみがわきました。
悪魔祓いものだとエクソシストがメインキャラになりがちですが、キリスト教が身近でない私にとっては使命感やら何やらよりも、こういう動機の方が感情移入しやすかったです。
夢のマイホームが悪魔憑きというシチュエーションもありそうで怖いです。お金がないから、死ぬほど恐ろしくても家から出ていけないというのが悲しいんですよね~。
でも、あんな目に遭ったら、私なら信者じゃなくても裸足で教会へ逃げ込むと思うんだけど、その場合でも追い出されてしまうんでしょうか?
そこが少し疑問だったものの、じわじわと迫りくる恐怖に引き込まれて気にならなくなりました。
霊の露出や怪奇現象が段階的に増えていくのが自然なんですよ。誰もいないはずの場所から気配を感じてゾッとしたり、足を引っ張られたり、シーツによって人型が浮かび上がったり、不穏なメッセージを受け取ったり…とちょくちょく小出しに見せていくので、だんだんとエスカレートしていっても”あり得そう”の許容範囲も広がっていってるので受け入れられます。
そしてラスト。絵的には怖いはずなのに、神々しく感じました。母の愛に心打たれます。
おススメのホラー映画です!