映画「名探偵登場」観た

原題:MURDER BY DEATH
製作:アメリカ’76 94分
監督:ロバート・ムーア
ジャンル:コメディ/ミステリー
【あらすじ】億万長者ライオネル・トウェインから招待状を受け取った、ミロ・ペリエ、サム・ダイヤモンド、ジェシー・マーブル、シドニー・ワン、ディック・チャールストンら5人の探偵。北カルフォルニアにある豪邸に続々と到着するが、彼らを待ち受けていたのはある挑戦だった。
うっかり先に観てしまった続編よりは楽しめたものの、傑作と言われるほどでもなかったような。まあ、ミステリーにそこまで詳しくないので、半分くらい元ネタがわからないのが大きいか。
それに、大笑いするタイプではなく、ニヤニヤしてしまうタイプの笑いなんでしょうね。
色々おふざけが入って失笑することも多かったけど、登場人物がどれも個性的で見分けやすかったのは助かりました。みんな楽しそうに演じていたし。
元ネタが分かったのはポワロさんとミス・マープルくらいで、後から調べてピーター・フォーク演じる育ちの悪い探偵が「マルタの鷹」の主人公だと知りました。「マルタの鷹」なんてもう覚えてないや…。
他の二つはまったく知らなかったし(でも一番好きなキャラは夫妻)、胡散臭い中国人の仮装も酷かった。
面白かったのは、チャイムが悲鳴で本物の悲鳴をチャイムと勘違いするところや、剣が天井から落ちてきて「育ちが良くて助かった」と言ってる横で、ピーター・フォークが素直に「俺だったら死んでた」と言ってるところくらいでしょうか。他にもフフッと笑うことは何度かありました。
しかし、最後のミステリー作家への文句は、元ネタの探偵たちの作品がそれに当てはまるんですかね?
アガサさんなんて登場人物二人も元ネタにされていて、ちょっと可哀想です。ドラマを観ていて確かに「う~ん…」と思うことは数回ありましたが、あれだけの数を書いていて数回なら別にいいじゃない。傑作だってあるのに。
もし、元ネタの作品は関係なく、世にあふれる三流ミステリーへの文句だったとしたら、彼らに言う意味が分からないし…。
事件の真相も中途半端にしか明かされず、色んな意味でモヤっとしました。
■ Comment
宵乃さん、こんばんは
「刑事コロンボ」がリアルタイムで好評だった頃ですね。
全編パロディみたいな作品。
昔観た時は、そのパロディが半分も解らず、結果、ツマンナイ・・・。(汗)
只、その時の感想は憶えています、
「船頭多くして船 山に登る」(笑)
懲りて「再登場」は観ませんでした。
お題は、今度の連休に観る予定です。
> 昔観た時は、そのパロディが半分も解らず、結果、ツマンナイ・・・。(汗)
> 「船頭多くして船 山に登る」(笑)
やっぱり元ネタがわからないと微妙ですよね。
その感想、的確!(笑)
続編は(姉妹編?)別物になっているので、みなくても大丈夫だと思います。
> お題は、今度の連休に観る予定です。
はい、お休みの日にゆっくりお楽しみ下さい♪
>事件の真相も中途半端にしか明かされず、色んな意味でモヤっとしました。
こういう作品でしたね~
もう5年半も前に見たのでほとんど覚えていませんが
(自分の感想文と宵乃さんの記事と似たような部分もあります♪)
私が今でもハッキリと思い出せるのは、カポーティさんご本尊が
出演していた事です。
色々と冷血な奴だと思っていたけど、年とってこういうのにも
出たかったのかな?って感じでした☆
コミカルな感じのイラストが素敵です!
.
2016/07/14 11:18 miri〔
編集〕
> 私が今でもハッキリと思い出せるのは、カポーティさんご本尊が出演していた事です。
> 色々と冷血な奴だと思っていたけど、年とってこういうのにも出たかったのかな?って感じでした☆
そういえばカポーティさんが出てたんでした。フィリップ・シーモア・ホフマンが演じた姿と重なって、確かに似てる!と思ったり。
この方も楽しそうに演じてました。こういうのも好きなのかもしれませんね。
> コミカルな感じのイラストが素敵です!
ありがとうございます。この映画の一番のお気に入り、最初と最後に出てくる紙人形です。目がきょろきょろ動くのが面白かったです。
コメントありがとうございました♪
ウィキペディア読めば書いてありますが、あれ、もともとの脚本では、最後にいきなりホームズとワトスンが現れて、それまでの探偵たちの推理を片っ端からひっくり返し、真相を暴いて去っていく、というものだったらしいですね。
ホームズとワトスンを無名役者が演じていたのでスターたちがゴネにゴネて、カポーティを謎解き役にもってくることでなんとかクランクインに持ち込むことができたそうで。
わたしとしては改変前のエンディングだったら、素直に笑って楽しむことができたのでは、と思います。やはり感性の問題なのでしょうか、この「名探偵登場」の支離滅裂さに比べれば、スタンダードなハードボイルドのパロディである「再登場」のほうが(比較論ですが)好きですねえ、首尾一貫していて。
> ホームズとワトスンを無名役者が演じていたのでスターたちがゴネにゴネて、カポーティを謎解き役にもってくることでなんとかクランクインに持ち込むことができたそうで。
カポーティがホームズ役とかは無理だったんですかね、お顔のイメージ的に(笑)
他にもカポーティさんが似合いそうな名探偵っていないんだろうか?
というか、無名役者にいいところを持っていかれるのが許せない大物俳優たち…逆に小物感が!
> この「名探偵登場」の支離滅裂さに比べれば、スタンダードなハードボイルドのパロディである「再登場」のほうが(比較論ですが)好きですねえ、首尾一貫していて。
たしかにそういう点ではよかったです。私の場合、登場人物が多すぎて途中でわけわからなくなってしまいましたが。
あちこちに女性を隠していて、あたふたする下りは面白かったです。
コメントありがとうございました♪
宵乃さん、おはようございます!
この映画、私DVD持っているんですよ~(オススメされて)。でも数年前に一回で懲りてしまって(笑)、それ以来再見は一度もしていないのです^^;
>色んな意味でモヤっとしました。
↑そう、これです、これなんです!
私なんか「刑事コロンボ」は全作見ていて大好きですし、これだけ豪華なキャスティングなので最初こそワクワクする予感はするものの・・・・思っていたような痛快・爽快というワケには進まず、ディープなファンの方や解る人にはわかるという作りに素直に楽しむことが難しかったです。
観終わった後、なぜか「力及ばず・・・」と自分を責めました。が、宵乃さんのとても正直なレビューを読んで今日はとてもスッキリした気分になれました!ここ数年の"一人でモヤっ"と状態から抜け出せて本当によかったです^^
2016/07/16 06:26 宵乃さんへ★〔
編集〕
いらっしゃいませ!
DVD持ってらっしゃいましたか。好きな人は好きな作品だけど、そうじゃないとおススメされても困ってしまいますね(汗)
私も期待して観てしまってガックリでした。
> ・・・・思っていたような痛快・爽快というワケには進まず、ディープなファンの方や解る人にはわかるという作りに素直に楽しむことが難しかったです。
> 観終わった後、なぜか「力及ばず・・・」と自分を責めました。
そうなんですよね、観て面白くないのは勉強不足だからだと言われてるような気がして…。
ミステリー作品自体は好きなのに!
なんかこう「スクリーム」みたいな入りやすさと爽快感が足りないですよね~。
> が、宵乃さんのとても正直なレビューを読んで今日はとてもスッキリした気分になれました!ここ数年の"一人でモヤっ"と状態から抜け出せて本当によかったです^^
そう言って頂けて書いたかいがありました!
私も仲間がいて嬉しいです。
コメントありがとうございました♪