忘却エンドロール

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映画「幕が上がる」観ました

 | 青春  com(7) 
Tag:日本 

幕が上がる
製作:日本’2015 119分
監督:本広克行
原作:平田オリザ
ジャンル:★青春/ドラマ

【あらすじ】先輩たちが引退し、2年生の高橋さおりは富士ヶ丘高校の弱小演劇部の新部長となる。だが、部長としてどう引っ張っていけばいいのか分からず、早々に諦めそうになっていた。そんな時、新任の吉岡先生が「学生演劇の女王」だったと知り、指導してほしいと頼み込む。やがて彼らは、真剣に全国大会を目指すようになり…。

アイドル映画の枠を超えた青春映画ということだけ聞いて観てみたんですが、まったくファンじゃないどころか、観ても誰がアイドルだったのかわからない私でも楽しめました。…挿入歌以外は(笑)
ファンの方には申し訳ないけど、あの歌は邪魔以外の何ものでもなかったです。が、それでも楽しめたということは、それだけ青春ドラマとして良く出来ていたということでしょう。

まず、弱小高校演劇部の部員たちが成長していく過程が丁寧に描かれているんですよね。
青春映画に欠かせない努力や苦悩など、練習シーンや脚本に向き合う様子がじっくり描かれているので、彼女たちの成長に説得力がありました。
なぜ演劇をしているのかという問いにも答えられなかった沙織が、何に心を動かされ、どう感じて、どう自分を形作っていったのか、さまざまな経験を通して伝わってきます。

とくに、美術教師であり「学生演劇の女王」と呼ばれた吉岡先生の存在感。彼女との出会いと別れがさおりたちにどれほどの影響を与えたか。そして、さおりたちもまた彼女に大きな影響を与えて…。
彼女の存在がこの作品の肝だったと思います。
お互いに影響しあって変化した彼女たちが、それぞれ別々の道をしっかりと踏み出すという展開が熱い!

あと、女子高生らしい日常風景や、クスリと笑える瞬間、青春ど真ん中なキラキラした女の子の友情など、緩急のつけ方や見せ方が上手かったです。演技は微妙だったかもしれないけど、学園ドラマはちょっと素人臭いくらいが合ってると思うし。思いっきり青春パワーが詰まった作品でした。
ただ、この監督の「サマータイムマシン・ブルース」でもあったけど、ひとりの発言を周りが無視するというシーンが多いのが気になります。ギャグのつもりなんだろうけど、こういうのって悲しい気持ちになる…。

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「サマータイムマシン・ブルース」観た

■ Comment

リアル青春物語ですよね

おお!観ていただけたとは、嬉しいです。
学園ドラマって演じている役者のリアルな青春が感じられるからいいんですよね〜。
しかも取り組むテーマの演劇ってのは、モモクロメンバーのリアルな目標でもあるだろうし。
二人の女の子が寝転がって語り合うシーンなんて、まんまドキュメンタリーみたいだと思いました。
確かドラマの時間経過と、実際の撮影がほぼ同期している(後のシーンを先に撮影などはしない)らしいので、さらにキャラの成長が本物になっているようです。
また吉岡先生の黒木華も、結構リアルなキャストだよなと思いました。
2016/04/30 (Sat) 22:53  ケフコタカハシ編集〕  

>ケフコさん

最近、邦画を観る気力が失われていたので、好きな青春ものを紹介して頂けてよかったです。
ホント、彼女たちのリアルな青春を切り取ったような作品でしたね。モモクロのことはまったく知らなかったんですが、彼女たちだからこその魅力も感じられました。
演劇を目指していたんですか~。納得!

> 確かドラマの時間経過と、実際の撮影がほぼ同期している(後のシーンを先に撮影などはしない)らしいので、さらにキャラの成長が本物になっているようです。

こだわりが感じられます。彼女たちにとっても、貴重な体験になったでしょうね。自分たちの青春の記録として、この作品が彼女たちの宝物になったかも。

> また吉岡先生の黒木華も、結構リアルなキャストだよなと思いました。

何よりも役者としての情熱を優先する…すごい女優さんってのはそういうところがないとね~。
黒木華さんのことも顔しか知らなかったんですが、はまり役だと思いました。

素晴らしい作品を紹介していただき、本当にありがとうございます♪
2016/05/01 (Sun) 11:02  宵乃〔編集〕  

原作者の平田オリザ

原作者の平田オリザさんが、いつも良く聴いているラジオ番組のゲストに、たまたま今日出演していました。一見、おばさん風ですが結構コアな発言をされるので苦手だったんですが、桃色クローバーの曲をリクエストされました。
宵乃さんの『幕が上がる』の記事を読んで、演劇学園物が好きだし、黒木華のファンでもあるから、ちょうど観たいと思っていた矢先だったのでタイムリーでした。おかげで桃色クローバーつながりもすぐわかりましたよ。
黒木華は「小さなおうち」でも好演していて好きな女優です。主演がない中、目立たない役柄に真摯に取り組んでいる姿勢が素敵な女優さんです。最近やっとテレビで『重版出来』の主演をもらい、応援しています。役柄が今までの暗めで抑える役から、今回は元柔道部出身のイケイケ女子を演じています。頑張りが表に出過ぎているきらいもあるけど全力で取り組んでいるのが伝わって毎回観ています。
近いうちにレンタルしよう!
2016/05/02 (Mon) 11:57  しずく〔編集〕  

No title

 宵乃さん、おはようございます

成長していく過程が丁寧に描かれているんですよね。
>僕もそう思いました、そのお陰で単なるアイドル映画に終わらず多くの人に好印象を与えたのじゃないでしょうか。

学園ドラマはちょっと素人臭いくらいが合ってると思うし
>全くの同意、演技は充分合格してると思います。(約1名を除く)
只、彼女達、やっぱり場慣れ感が有るんですよねカメラ目線とか、トップアイドルだからしょうがないのですが。

あの歌は邪魔以外の何ものでもなかったです
>そうでしたか・・僕は気にならなかったです。(最近、歌と踊りの多いインド映画に嵌ってるせいかも(笑))
只、最近のアイドルの声質が余り受け付けないというのは有りました。
あと、本職の方、副業(演技)よりマズイんじゃないかと。(汗)

いろいろ有るけど、トータルで見て水準以上の作品だとは思いました。
2016/05/03 (Tue) 09:25  鉦鼓亭〔編集〕  

>しずくさん

いらっしゃいませ。
おぉ、ちょうどラジオに原作者さんが出てましたか。映画化で原作者の反感を買うことも多いのに、モモクロの曲をリクエストされたということは原作者納得の映画化だったということですね!

> 黒木華は「小さなおうち」でも好演していて好きな女優です。主演がない中、目立たない役柄に真摯に取り組んでいる姿勢が素敵な女優さんです。

まだ顔と名前が一致しないけど良い女優さんだと思いました。NHKの単発ドラマか紀行もので何度か見かけたような。「小さなおうち」と「重版出来」は未見です。

> 役柄が今までの暗めで抑える役から、今回は元柔道部出身のイケイケ女子を演じています。頑張りが表に出過ぎているきらいもあるけど全力で取り組んでいるのが伝わって毎回観ています。

イケイケ女子ですか(笑)
この作品では、情熱を内に秘めた、さっぱりした先生を演じてました。ホント、全力で演じているのが伝わってきますよね~。
学園演劇ものが好きならオススメです♪
2016/05/03 (Tue) 10:59  宵乃〔編集〕  

>鉦鼓亭さん

いらっしゃいませ、鉦鼓亭さんもご覧になったんですね!

> そのお陰で単なるアイドル映画に終わらず多くの人に好印象を与えたのじゃないでしょうか。

ですよね。さすがただのアイドル映画じゃないと言われるだけはあると納得できました。

> 全くの同意、演技は充分合格してると思います。(約1名を除く)
> 只、彼女達、やっぱり場慣れ感が有るんですよねカメラ目線とか、トップアイドルだからしょうがないのですが。

約一名…後輩のツインテールの子でしょうか?
後ろから抱きつくシーンでは「ないわ~」と思いました(笑)
自分用の感想には「ちょっと百合を意識しすぎなのと、笑顔作りすぎ」とも書いてあったんですが、箇条書きっぽく書いてたので清書したら入らなかったんですよ。場慣れ感が出てしまうのが、むしろ素人臭さじゃないかと。

> 只、最近のアイドルの声質が余り受け付けないというのは有りました。
> あと、本職の方、副業(演技)よりマズイんじゃないかと。(汗)

あはは、ホント歌より演技の方がよかったです。
インド映画だったら、たぶん歌と映画の作風の親和性が高いと思うんですが、この作品はどうなんでしょうね…。私的には、盛り上がっているところで急にCMが始まったくらい違和感ありました。
2016/05/03 (Tue) 11:16  宵乃〔編集〕  

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2016/05/05 (Thu) 12:03    
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「幕が上がる」
 「幕が上がる」(2015年、日本)    監督 本広克行    脚本 喜安浩平    原作 平田オリザ    撮影 佐光朗    音楽 菅野祐悟    出演 百田夏菜子        玉井詩織 有安杏果        高城れに 佐々木彩夏        黒木...
セピア色の映画手帳|2016-05-03 09:29
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