ディズニー長編アニメーション映画 まとめ感想
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオによって製作された長編アニメーション映画の感想だけをまとめてみました。こうして見ると結構見てるな~。
- 「ピノキオ(1940):Pinocchio」
- おじさんが演じた実写版とは違って、原作のいいところだけ抽出してる感じですね。ピノキオがふつうにいい子で可愛い(笑)”肝心な時に仕事をしない良心”を具象化したジムニーが良い味出してました。アニメーション(とくに猫)も歌も素晴らしい。子供には良い子になろうというメッセージと誘拐の手口を伝え、大人には送り迎えの必要性を伝えている良いアニメだと思いました。にしても、ロバになった子供たちのことを考えると…ブルブル!
- 「ファンタジア:Fantasia」
- 「くるみ割人形」は車のCMで使われてるやつだよね。あれ全部が一曲の中の一部だったとは。曲的にはこれが、映像的にはお目当ての「魔法使いの弟子」が懐かしくて(映像で観るのは初めてだけど)よかった。
- 「三人の騎士:The Three Caballeros」
- う~ん、ドナルド好きなんだけど、これはただの観光案内だわ。ドナルドが誕生日プレゼントに8mmフィルムをもらって、それを見始めたら鳥のキャラクターが現れ、ドナルドを映画の世界(中南米?)に連れ込み、踊ったり歌ったり騒いだりする話。三人の騎士というタイトルもまったく生きてなかった。
- 「シンデレラ(1950):Cinderella」
- シンデレラよりねずみがメイン?今まで可愛がっていたねずみたちの恩返しでドレスが出来上がるのはよかったのに、継母に破られてしまい妖精がくれたドレスを見て「こんな素敵なドレス見た事ない!」って、ネズミたちの想いが込められたドレスは素敵じゃないんですか!?あと、灰被り姫じゃなくなってた。
- 「眠れる森の美女(1959):Sleeping Beauty」
- 善き魔女3人がほぼ主役扱いなのが意味不明ですが、その三人が何をやったかと言えば、姫と王様と王妃の家族の時間16年間を奪った挙句、くだらない理由で作戦を台無しにしたことだけっていうのが…。この後、ハッピーエンドですぐ王子と結婚したら、もう一緒に暮らせないってこと!?
- 「おしゃれキャット:The Aristocats」
- 冒頭ではいい人そうな執事が意外と悪い人だったというところがリアルかもしれない。うだつが上がらない野良猫さんが70年代の映画によくいそうな主人公のおっさんって感じでよかった。
- 「ロビン・フッド(1973):Robin Hood」
- ロビン・フッドがキツネっていうのがピッタリだよね。しかし、あんなに税金搾り取っても先はないのに…。主人公より、マザコンな王子とヘビの家臣の方が印象的かな。
- 「きつねと猟犬:The Fox and the Hound」
- アニメーションレベルは高いし、動物たちも良かったけど人間が…。あの猟師はなんであんなに狐を目の仇にしてるんだろう?銃を撃ちたいだけ?そして、猟師に狙われているからと、訓練もしていない飼い狐を森に放す飼い主も…。あんなの現実だったら野たれ死ぬだけでしょう。最後もなんで仲良くなったのか分からず、ただのご都合展開だった。残念!
- 「リトル・マーメイド:The Little Mermaid」
- よく覚えてなかったから再見。途中まではよくアレンジされてるなぁと楽しんで見られたのに、巨大化した魔女とバトルって…。ハッピーエンドにするのは構わないけど、姉妹愛が伝わってくるエピソード削っちゃうのはどうよ。姉たちが妹の命を救うために自慢の髪を切って、でも幸せそうに眠る王子を殺すことができず…というくだりが一番切ないところなのに!
- 「美女と野獣(1991):Beauty and the Beast」
- ヒロインと野獣が心を通わせていく過程をもっと丁寧に描いていれば傑作になったかも。ライバルの悪役っぷりはうっとうしいし、ベルも無作法であまり可愛いと思えない。とはいえ、ラストは感動的。野獣は野獣のままがいいんだけどなぁ。
- 「ムーラン:Mulan」
- 怪我をおして戦場へいこうという父親に代わり、兵士になる事を決意するくだりが一番感動的。竜とかこおろぎは雰囲気を壊してた気がする。笑いはあってもいいけど、アジアンテイストが台無しだよ。とくにこおろぎは別の作品と被るし。まあ、普通に観られたけどね。
- 「ターザン:Tarzan」
- スピード感あふれるアクションシーンは見ごたえあるが、ストーリーはありがち。ラストはそれはねーよというお気楽さだった。
- 「ホーム・オン・ザ・レンジ/にぎやか農場を救え!:Home on the Range」
- 乳牛たちが、自分たちの農場を救うために賞金首を狙う西部劇風ファミリーアニメ。ディズニーだけあって悪役が歌(ヨーデル)で牛達を操るというのが面白かったけど(美声!)、全体的に地味。主人公は牛だからな~。セル画ではないものの、昔ながらのアニメ。サイケなミュージカルシーンもあります。
- 「チキン・リトル:Chicken Little」
- 親も完璧じゃないから話し合うことが大事だよってこと?まあそれなりに楽しめたけれども、ミステリーサークル放置だし話の流れが雑な気がしました。最後にいばりんぼな女の子の頭のねじがゆるんでしまって、治せると言われたのに豚が断るのは酷いね。コメディとはいえ、人格否定はちょっと。元はイギリスの寓話で、頭に木の実が落ちてきたのを空が落ちてくると勘違いしたヒヨコの話。転じて悲観論者をさす慣用句としても用いられるんだとか。
- 「ルイスと未来泥棒:Meet the Robinsons」
- 意外にもラストはホロリ。でも終盤以外は…。失敗は成功の元とは言うものの、失敗しちゃいけない場面もある。ドリスみたいなものを考えもせずつくって、危険そうだったら機能停止してポイ!は無責任すぎる。敵に関する真相がわかっても主人公はきちんと謝らないどころか「それは君自身が悪いんだ」と彼の悪いところを指摘する。正論でも、お前には言われたくねーよ!!と思いました。
- 「ボルト:Bolt」
- 途中までボルトがバズ・ライトイヤーに見えてしまった。というか、「トイストーリー」の焼き直し?TVドラマの内容がけっこう酷いんだけど、まあそれはいいとして、前半のにゃんこの扱いが可哀そう…。ハムスターのキャラは結構よかった。
- 「プリンセスと魔法のキス:The Princess and the Frog」
- 10分くらいカットされてたからかもしれないけど、前半はサクサク進みすぎて友情も恋も浅く感じた。でも、終盤は我がままお嬢様の友情に厚い意外な一面と、ホタルの恋の顛末で泣ける。
- 「塔の上のラプンツェル:Tangled」
- 彼と灯りを飛ばすところまでは良かったんだけどね…。塔の中で育ったとは思えない野生児なラプンツェルが、躁鬱繰り返しつつドタバタアクションを繰り広げて笑えたし、恋の発展も納得できた。でも、終盤に入って急に強引になって、さすがに魔女が可哀相…。馬のキャラやフライパン最強伝説は良かった(笑)
- 「くまのプーさん(2011):Winnie the Pooh」
- プーがはちみつを求める姿はジャンキーみたいだったし、イーヨーとピグレットはいつも被害を受ける側で可哀想…。一番良かったのは、最後に実写でぬいぐるみたちがアニメのシーンを再現してるというか、クリストファーロビンが実際にプーたちで遊んでいたのがわかる描写。すごく可愛いし、アニメで引っかかった部分も微笑ましく思えた。